勉強の質と量が合否を決める

目が悪くなる、そして当然のことながらツライ…、これが私が受験を通して体験したことです。
 私は都立校出身ですが高校も大学も推薦で入学しているので受験勉強をしたことがありません。ですから根気を詰めた毎日を過ごしたところ、視力が0.1に落ちてしまいました。そして唯一の楽しみが毎週月曜日に発売される週刊少年ジャンプのみという大学生らしからぬ虚ろな日々から解き放たれる日は到来するのだろうかと疑問視した回数は数え切れない始末であります。以下、私は受験体験記ということで、本来であれば体験を書かねばならないことを承知の上で、今年以降の受験生を考慮して、合格に近づくための対策について恣意的な意見を記すものとします。乱筆、乱文にご容赦下さい。
 まず、中ゼミ入校当初は講義を吟味することです。自分に必要性を感じない講義を受け続けることは時間の無駄です。私も10コマ覆修していたにもかかわらず、最終的に出席していた講義は5~6コマでした。必要性の感じない講義は欠席した方が良いのでは?と思います。しかし、安易に決めつけることにも注意を要します。例えば、同志社大学では試験が法律学科と政治学科に分かれており、完全別個のものとされているため、政治学の出題はないように思えます。実際、確かにそうなのですが、今年に限って出題の1問が政治にも関わる問題(正式には憲法の内容でしたが、受験当時はまだ学んでいませんでした)であり、ほとんどの受験生が書けているようではありませんでした。結果、中ゼミ生ではその問題が少しでも書けた3名が合格しています。このように、「まさかこんなところであの講義が役に立つなんて…」ということがあるかもしれません。もちろん、政治学が必要のない講義だとは言ってません。北海道大学は必ず出題の1問が政治学ですし、今年の名古屋大学の課題文は選挙に関する内容でした。
 次に、英語をやりこむことです。英語ができて、専門が少しできれば受かる確率は十二分にありますが、専門ができても、英語が少ししかできなければ落ちるのではないかと思います(推測ですが、英語の点数で足切りされることが多いのではないかと)。その根拠としては、私は中ゼミの講義である「法学部の添削英語」で前期3/10、夏季5/10、後期8/10と成績優秀者として名前が掲載されたのですが、注目すべきは後期の成績です。法学系では後期で8回前後名前が掲載された生徒は8~9名いましたが、旧帝大と神戸大の合格者はほぼ全部がその生徒によるものです(通信は除く)。もちろん、そのような合格者に限って専門分野においても優秀であるという事実は否定できませんが、専門がそれほど得意ではない人も少なからずいました。以上の事から、専門科目は浅く広く、講義で習った最低限の知識を理解するに留め、英語の勉強にベクトルを向けることが有効です。
 最後に、勉強の量と質です。当然のことですがこれが志望校を合格するために一番大切であると言えます。具体的に言いますと、まず量についてですが、私の場合は中ゼミ入校時~北海道大学の試験日である11月14日まで最低10時間、平均12~13時間を受験勉強に当て、大学へは週に2コマ分の講義にしか出席せず、中ゼミの自習室で毎日を過ごしていました。他方、質については説明しづらいものではありますが、「なぜこうなるのか?」を追求することが大切です。例えば、make ends meet(収支を合わせる)という英熟語がありますが、これはmake(第五文型で「O=Cにする」)、ends(収支)、meet(適切にする)で、収支=適切にする、つまり→「収支を合わせる」、となります。このような基本事項から論理的に考えることで英熟語、あるいは定義集を軽負担で暗記することができると言えます(結構当たり前のことですね。すみません)。

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