2ヶ月の勉強で法政へ

私が法政大学への編入学試験の勉強を始めたのは、10月上旬でした。
中ゼミに入学したのは9月の下旬でしたが、旅行業務取扱管理者という資格試験の勉強があったために、編入学試験の勉強を始めるのが遅くなってしまったのです。法政大学の編入学試験は12月にあるので、勉強の期間は2ヶ月ちょっとしかありませんでした。それにもかかわらず、私は合格できましたので、以下に私の2ヶ月間の勉強法等を記したいと思います。

 まずは、私は英語の勉強から始めました。なお、当時の私の英語の能力は、『英単語ターゲット1900』と『英熟語ターゲット1000』の全ての単語と全ての単語と熟語をかろうじて覚えている程度でした。そこで、まずはこれらに載っている全ての単語と熟語を、完璧に暗記しようと思い、通学にかかる電車の中での2時間という時間を、全て単語と熟語の暗記に使いました。それと同時に、正確な訳もできなければならないと思い、家では『基礎英文問題精構』の全文訳のみをこなしていました。1カ月は英語の勉強のみに費やそうと考えていたので、1カ月間は他の勉強を全くせず、『英単語ターゲット1900』、『英熟語ターゲット1000』の暗記と、『基礎英文問題精構』の全文訳のみをひたすらこなしていました。
10日目ぐらいからこの勉強の効果が実感できるようになり、20日目くらいから英文をスラスラ読めるようになり、30日目くらいから大きなミスは、完全になくなりました。こうして、英語はだいたい大丈夫だろうと思った私は、『基礎英文問題精構』の問題が3分の1くらい残っているにもかかわらず、英語の勉強に見切りをつけ、小論文の勉強へと移りました。なお、それ以降試験日まで、英語の勉強は過去問を解くくらいしかしませんでした。
小論文の勉強は、電車の中で本を読むこと、家で過去問を解くことしかしませんでした。電車の中では、『読むだけ小論文(基礎編、発展編)』や『朝日キーワード』を、徹底的に範囲を絞り込んで、繰り返し読みました。時間に余裕があれば、社会学の本も読んでおきたかったのですが、無理そうだったので、法政大学の社会学部の編入学試験でよく出題されている、時事問題の分野だけを集中的に勉強しました。
しかし、私は小論文の書き方を知らなかったので、いくら知識を詰め込んでも、いざ書く段階となると四苦八苦してしまいました。そんな私の救いとなってくれたのは、中ゼミの赤田先生の授業でした。私は秋期講習の3回しか赤田先生授業には出ていませんが、赤田先生の授業は、これなしでは合格することなどなかっただろうと言えるほど、素晴らしいものでした。こうして私は、試験日まで小論文の勉強を続けていきました。
以上のようにして、私は法政大学社会学部社会政策科学科に合格したわけですが、どのような方法を取るにしても、編入学試験の勉強をする上で、気をつける点がいくつかあります。

 1つめは、自分に合った勉強方法を見つけるということです。
私は自分は1つのことにしか集中できない人間だと知っていたので、上記のような勉強方法を取りました。しかし、人によって、自分に適した勉強法というものは異なると思います。ぜひ、勉強を進めながら、自分に最適な勉強法を見つけ出し、それに合わせて頑張ってみてください。

 2つめは、在籍学校での勉強をおろそかにしないということです。
在籍学校での成績が編入学試験に考慮されるのかどうかはわかりませんが、成績が良いに越したことはないと思います。
また、同じ学部等を受験する人は、授業で習ったことがそのまま役に立ちます。実際、私の試験のときには、私が昔、ゼミ課題をこなすために読んだ本がそのまま役に立ちました。この偶然によって合格できたことを、実力と言うのか、それとも運が良かっただけと言うのかはともかく、在籍学校での勉強をおろそかにすべきではないと思います。

 そして3つめに、最も大事なこととして負けを恐がらないことがあげられます。
極端な話、落ちたって構わないというくらいの覚悟を持つことが大事なのです。私の場合、2カ月しか勉強の期間がなかったので、常にこのような覚悟を持って勉強することができました。どうせ無理だろうという思いがあったからです。しかし意外と、この「負ける覚悟」を持っていると、勉強が効率よく進むのです。
まず、どんなに日にちが経っても、プレッシャーやストレスを感じることはありません。また、あれもこれも勉強しなきゃならないという疑心暗鬼にとらわれることなく、本当に必要な範囲だけを勉強することができます。そして何より、勉強にはっきりと見切りをつけることができます。多くの人が何事においても、勝ちにこだわった方が良い結果を残せると考えているようですが、実は無欲である方がよい結果を残せるものなのです。

 時々、私は初めて中ゼミを訪ねた時のことを思い出します。
10月から勉強を開始すると言っても、ステップアップサポート部の方は決して「無理」と言わなかったことを、今でも覚えています。講師の方をはじめとする中ゼミの皆さん、本当にありがとうございました。これから試験を受けようと思っている皆さん、是非頑張ってください。

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