努力に結果はついてくる

私が編入学を決心したのは大学三年次の春でした。
在籍していた大学の二年次に将来の進路について疑問を持つようになりました。在籍していた学科は専門性が非常に高く将来の進路は一つに絞られているといっても過言ではありませんでした。一年次は一般科目が多く、また一人暮らしや新しい人間関係、サークル活動など新鮮で楽しいことが多く大学で学ぶことの意味を深く考えることなどなかったと思います。しかし二年次になり専門科目が増え、講義の内容も高度になるにつれて疑問に感じることが増えていきました。もちろん、大学受験の際には明確な目標がありましたし、どんな勉強をするのかも把握していたつもりでした。しかし、想像と現実は違う部分がありました。
本来なら興味関心が深まり勉強に意欲が沸くと思うのですが、「本当にこの大学で勉強していけるのだろうか」「本当にやりたかったことなのだろうか」と考え出すとどうしても将来を悲観してしまいました。とりあえず、という感じで大学生活を送っていましたが、頭の中に疑問はいつもありました。大学生にはよくある悩みなのかもしれませんが、自分にとってはとても辛く苦しい悩みでした。

 あるとき、知人に相談したところ編入学を考えてみてはとアドバイスを頂きました。編入学という言葉は知っていましたが、どの大学で実施していてどうすれば受けられるか等はまったく知りませんでした。しかし、調べていくうちに多くのことが分かりました。
このときに中ゼミの存在も知りました。なにより、編入学を考えることで自分に希望が持てました。そして三年次の六月に編入学を目指すことに決めました。もちろん簡単なことではなかったですが、親も認めてくれました。友人も応援してくれました。さらには在籍していた大学の先生も応援してくれました。
大学で勉強して自分にあった将来を見つけたい、そのためにも興味関心がある分野の学べる大学に行き、その中で納得できる答えを見つけたいと考えていました。そう考えるうちに、いかに大学受験のときの進路選択がいいかげんだったことにも気づかされました。
編入学を考える時期としては遅いほうだったかもしれませんが、自分なりに考えがまとまっていたので編入学を目指す大学は絞られ、すぐに受験勉強に取り掛かることができました。
私が編入学を希望した大学の学部は編入学を初めて実施するので受験の情報ほとんどありませんでした。試験は面接・小論文だったので、予備校に行かなくても大丈夫だと思っていました。しかし、実際に勉強しだすと小論文での原稿用紙の使い方、文章の構成などすっかり忘れていました。そこで、中ゼミの夏期講習に行くことにしました。

 中ゼミでの講義はとても分かりやすく、基礎から教えて頂けたので助かりました。分からないところも親切に教えて頂けたので安心して勉強することができました。添削も細かく見ていてくれて、毎回のアドバイスがとても活きました。試験は九月の中旬でしたが、後期も小論文の授業は参加するようにしました。そして、時間があるときは個人面談をして、面接対策、今後の勉強の仕方のアドバイスを頂きました。
自分にとって大きかったのは中ゼミに通うようになり、いい意味での緊張感を持てたことです。とても勉強に身が入りました。一人ではなかなか身が入らなかったと思いますし、不安だけが大きくなってしまっていたと思います。周りの人が一生懸命勉強している環境では自然と気合が入りました。そして、無事に希望していた大学に合格することができました。

 私は正直言って将来なりたい仕事や目標が明確ではありません。これは大学生活で痛感したことです。だからこそ編入学を選びました。一般には明確な目標があってこそ編入学を目指すのかもしれませんが私は違いました。漠然とではありますが自分の興味関心がある分野、科目などはなんとなく分かっていました。よって将来の進路が幅広く、在学中に興味関心のある科目を通して視野を広げ、将来の展望を考えられる大学に編入学しようと考えました。漠然とですが、私にとってはそれが精一杯の答えでした。
また、編入学を目指す際、支えてくれた家族、友人など多くの人に感謝しています。編入学を目指すのは簡単なことではありませんでした。特に両親には多くの負担をかけたと思います。だからこそ、絶対に良い結果をださなくてはなりませんでしたし、真剣に前だけを向いてがんばることができました。
今後のことなんて誰にも分かりません。しかし、今の時点で最良のことを考えていけば良いのだと思います。後悔することもあるかもしれませんが、ある程度は自分に納得できるはずです。編入学という選択肢を考え、目指すために中ゼミに在籍している方は前だけを向いて頑張ってください。努力に結果はついてくると思います。そして多くの人が支えてくれるはずです。支えをプレッシャーとは思わずに、自分の道を進んで行って下さい。応援しています。

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