大好きな勉強がしたい!

私は友人が国立大学に編入で合格したことを知り、中ゼミに入塾することを決めた。前年度の10月ごろに友人から編入の話を聞き、1月から3月まではTOEICの勉強と中ゼミの授業料を稼ぐためにバイトした。編入までの道のりが長すぎて、個人的にはこの時期が一番苦しかったように思う。そのため、4月に中ゼミに入ったときは勉強ができることに素直にうれしかった。

4月から7月まではほとんどの勉強時間を英語にあてた。千頭和先生の授業は英語の本質を理解させるものであり、今まで習ったことのない斬新なものだった。あらゆるタイプの問題形式や応用に対応できるように問題を解くプロセスを学ぶことができ、受験生としての心構えが身に付くようになった。多くの大学でTOEICは7月のスコアが採用されるため、新TOEIC公式問題集や特急シリーズを繰り返し行い、わからない単語はノートに写し覚えていった。電車内でもわずか10分であったが、毎日単語帳を広げた。しかし、TOEICで思うような点数が取れず、志望校として考えていた名古屋や上智の受験をあきらめることとなった。そして夏からは和訳中心の勉強にシフトしていった。この時期は中ゼミの授業が忙しくなり復習に追われるため、自分の参考書を思うように進められずとても後悔した。専門では難関大経済経営によって小論の考え方が大きく変わり、埋もれない答案を書くために夏の終わりまでに本を3冊読み、専門的な知識をノートに写した。小論を書くときは論理の飛躍が無いかや出題者はこの問題で何を書かせたいかに気を付け、自分の得意な分野につなげるようにした。

9月には志望理由書や受験手続き、ホテルの段取りなどやらなければいけないことが多く、精神的に厳しかった。大学にはほとんど行かず朝から中ゼミの自習室で勉強し、夏からは特に勉強することが当たり前となっていた。最初に10月の同志社を受験したが、英語、ミクロ・マクロともに結果が良くなかった。帰りの新幹線で間違いを見つけられるほど簡単な問題をミスしていて、坂東先生にもこの問題を落としたら落ちても仕方ないと言われた。このミスはとても悔しくて、計算問題やミクロ・マクロのテキストを隅々まで暗記して勝負の11月に突入した。1つ落ちたことで、全部このまま落ちてしまうという不安を抱いていたが、意外と緊張感はなく、神戸の前日もホテルでビールを飲んでリラックスした。3日後には中央を受けて合格し、全落ちの不安から解放された。11月下旬には国立大に合格したいという気持ちを切らさずに横浜国立、東北を受験した。横浜国立では手ごたえは悪くなかったが、TOEICが低かったため、たぶん落ちたと思いその日の夜は飲み会に行って酒を飲みまくった(笑)。東北はかなり手ごたえがあり、東北に行く気満々で面接練習をしていた。ところが自信のなかった横浜国立に合格しており、うれしかったというよりびっくりして何かのまちがいではないかと思った(笑)。横浜国立に合格したため、東北とどっちに行こうか考えてニヤニヤしていたが、逆に東北は落ちてまたびっくりした(笑)。

先生の言うとおり、編入はどこで受かるかわからないという言葉を改めて実感した。合格は様々な努力の積み重ねの上にあり、受験期には一言で言い表せないようなもっとリアルな感情が飛び交っていた。私はこの8か月間常に自分と向き合い、困難を乗り越え、このような経験をすることができたことを誇りに思い、横浜国立でも頑張っていきたい。

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