繰り返し復習することが大切!

編入試験を終えて、すでに2か月半が経過し、私は2年間過ごした大学を去ろうとしています。期末試験も終わり、落ち着いたので、合格体験記を書こうと思います。これから書くことが、中ゼミの後輩にあたる皆さんにとって、参考になるかはわかりませんが、少しでも役に立てればうれしいです。
私は、2月初旬から編入の勉強を始めたのですが、7月まで英語を中心に勉強しました。割合でいえば、英語:専門=6:4か7:3でした。7月以降は、割合は少し減ったものの毎日必ず勉強しました。やはり英語は伸びるまでが遅く、期間が空くと鈍ってしまうと思うので、単語だけでも毎日勉強すべきだと思います。肝心の勉強法はというと、いたってシンプルで、千頭和先生が指定した教材と各授業の予習と復習だけでした。教材の難易度は、易~標準くらいでしたが、これらを徹底的にやりました。具体的に言えば、一度間違えたところは、すぐに手直しするとともにチェックをいれて、時間をおいてから必ず一回は解き直しました。授業の復習は、帰りの電車や次の日の午前中にしました。特に添削英語の復習は、できなかったところは一度構文を書いて、同じ文章が出たら絶対に間違えないように徹底的にやりました。また、授業で重要と言っていたところや、何度か間違えたところは、ノートに自分なりにまとめていました。
ここまで読んでみて、本当にそんなシンプルな方法や平易な教材で合格できるのかと思う人もいるかもしれません。しかし、基礎が一番大切であり、基礎を積み重ねることによって難しい問題にも対処できるのだと私は痛感しました。また、中ゼミでは、千頭和先生の「徹底マスター」および「添削英語BS」、中原先生の「経済・経営系添削英語」を受講することによって、基礎的なことから発展的なことまでできるようなシステムになっているので、心配はいりません。ここで、難しめの教材について触れておくと、私は、夏期講習が始まってから『基礎英文問題精講』とお土産プリントをやり始めました。夏期までにしっかりと基礎を固めた人は問題なく取り組めると思います。前者は、名古屋大学の試験までに終わらせました。それとは対照的に、後者は、焦らずゆっくりと進めました。単語については、私は、ほとんど毎日やりました。それまで、私は単語を一度に完璧に覚えようとしていましたが、それでは非常に効率が悪いとわかり、やり方を変えました。具体的に言えば、1日に時間をかけてじっくり覚えていたのを、1日10分間くらいざっと見て、それを1週間繰り返すようにしていました。だから、単語を机に向かってじっくり勉強したことは一度もなく、行きと帰りの電車の中や、ちょっとした休憩時間にしていました。また、私にとって電車の中は、単語や復習をするのに最適な場所であり、少しでも長く電車で勉強するために、帰りは三鷹まで各駅停車に乗っていました。添削の授業については、私は、初回から時間内に全て解こうとするのではなく、1文1文を丁寧に訳し、失点をゼロに近づけることを心がけていました。速読と、雑に読むのは別です。それに速さはこつこつやっていれば、自然と身につくものだと思います。私の場合は、はじめは7割くらいしか読めず、成績上位者になることは少なかったのですが、夏以降になると時間内に全部読むことができるようになり、成績上位者から漏れることはありませんでした。よく耳にすることですが、英語は伸びるのが遅く、辛抱強さが必要です。ですが、伸びるときは一気に伸びる科目だと思います。実際に、私はそうなりました。だから、辛いかもしれませんが、焦らずじっくりと英語を勉強して下さい。そうすれば、英語は必ず武器になります。
次に、専門科目の勉強法について書こうと思います。ミクロとマクロは、復習メインでした。特に、1学期の内容は、夏期講習までに徹底的に復習していました。復習は直前に習ったことだけをやるのではなく、必ず初回からやっていました。最初は辛いかもしれませんが、やっていくうちに慣れていきます。また、授業で習ったことは、翌日、別のノートにグラフや板書を中心に自分なりにまとめていました。夏期講習中は、ノートにまとめている時間がなかったので、授業にとにかく集中し、帰りの電車の中や空き時間にはひたすら見ていました。2学期もこれと同じようにやっていました。マクロの中谷、ミクロの武隈は、名古屋の試験が終わるまでほとんどやりませんでした。上を目指したい人は、計算力が必要なので(特にミクロ)、やっておくと良いかもしれません。また、これをやる人には、遠山先生の「大学院経済」という授業がおススメです。
時事経、経営、マルクスについては、出題される大学が限られていたので、重点的に取り組んではいませんでした。ですが、授業は真剣に聞いていました。また、小論文の授業で似たようなテーマを扱ったときは、参照するとともに復習していました。これらについては、自分が行きたい大学の試験科目を考慮して、各自で勉強時間を調整することをおすすめします
小論文は、一回の授業を大切にしていました。特に、プレ学期と夏期講習の坂東先生の「難関大小論文」には真剣に取り組みました。授業で習ったことは翌日にざっと見ていました。そして、そのテーマに興味を持ったら、簡単に調べたりしていました。小論文のネタのために本をいっぱい読んでいる人もいましたが、私は1、2冊しか読みませんでしたし、ニュースもあまり見ていませんでした。それよりも、面談や授業中に先生から聞いた話や友達との会話を参考にしていました。英語の授業であっても、先生が使えそうなネタを提供してくれたことが何度もありました。また、帰りや暇な時間に、出そうな問題や自分が興味を持った問題を想定して、もし出たら、どう書こうかと頭の中で再現していました。今思えば、こうした何気ない習慣がよかったのかもしれません。小論文は、最も差がつきやすい科目です。言い換えれば、逆転が可能な科目です。確かに、小論文において、本やニュースを見て、知識を詰め込むことは大事かもしれません。しかし、合否を分けるのは、普段からどれだけ「問題意識」と「探求心」を持って物事に接しているかだと思います。そうすれば、難関大の教授が求めているような、オリジナリティに溢れた解答を作れるようになると思います。
全てにおいて言えることは、何よりも繰り返し復習することが大切だということです。しかし、全てを完璧に復習しようとしたら、とても大変ですし、時間がありません。だから、効率よく復習してください。学習効率のために、科目に応じて、復習の比重を変えるのもありだと思います。坂東先生がよく言うように、「完璧な復習」なんてありません。つまり、一回の復習を効率よく、短時間でする必要があるということです。「いかに効率よく復習するか」、そして、「何回復習したか」、これらが合格と不合格、もっと言えば、難関大とそれ以外を分ける差だと思います。授業で習った問題ができないことほど悲惨なことはありません。ですから、一度習ったことがもし試験に出たら、絶対に落とさないくらい復習をがんばってください。
長々と書いてしまいましたが、書きたかったことはほとんど書くことができました。最後になりましたが、経済・経営系の先生方、英語の先生方、そして仲間がいなければ、私は合格することができませんでした。本当にありがとうございました。後輩のみなさんも先生を信頼し、仲間を大切に、一生懸命頑張って下さい。そうすれば、良い結果が待っています。一先輩として、後輩たちの幸運を祈っています。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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