就職がよくてコストパフォーマンスのよい大学とは…

 10月19日の日刊ゲンダイに興味深い記事が載っていました。題して、「学費で悩む親に勧めたい高就職率低コスト大学28校」。就職ランキング上位100位以内に入っていて、かつ、奨学金(経済的理由を条件に奨学金を出している)が充実している大学だそうです。
 就職率の高い順に並んでいましたが、上位に東京都市大学(就職率83.6%)、東京電機大学(82.6%)といういわゆる東京4理工から2大学がランクインしているのが目に付きました。理系の私立大学が入っているのは、意外というかなるほどというか…。また、日本女子大学(83.3%)、東京女子大学(82.5%)が上位にあるのも、中ゼミ生の人気大学であるだけに、注目されます。
 早慶上智・マーチでは、青山学院大学(83.0%)の就職率が最も高く、慶應義塾大学(80.9%)、上智大学(80.5%)、立教大学(77.6%)、明治大学(76.0%)、中央大学(75.6%)と続きます。早稲田は最下段から2番目で75.2%、明治学院が最下段で75.0%でした。法政大学の名前だけありませんでしたが、28校ではなく30校であればランクインしていたのかもしれません(^^;)。それに、大規模な総合大学ではそもそも就職せずに留学、資格試験や公務員試験へのチャレンジなどをする方も多いでしょうから、就職率とは何か…という疑問もありますね。
 なお、関関同立では関西学院大学(81.6%)、立命館大学(80.4%)、同志社大学(78.0%)、関西大学(77.6%)で、さすがにすべて揃っています。
 さて、肝心の奨学金のほうですが、「入学試験(一般入試)成績優秀者」を対象とした給付などは、残念ですが編入試験では利用できません。ただ、「経済的理由」を条件にした奨学金については、利用できる可能性があります。
 中ゼミの質問掲示板でも時々学費に関する質問がありますが、バブル崩壊以降の大規模なリストラ、リーマンショックなどを経て、大学側もずいぶん奨学金、特に給付制度(返済の必要がない)を整えてきました。昔と違って、お金のことで進学を諦める時代ではなくなりつつあるようにも思います。もちろん、まだまだ難しいケースはありますが…。
 今回、国立については省略しましたが、10年以上前から前年度に収入のなかった、かつ、世帯の独立した社会人学生が、国立大学で経済的理由による授業料免除を実際に受けています。
 経済的なことから編入をためらうのであれば、積極的なリサーチをお勧めします。