法政大学編入のホント?(続き) 

 さて、昨日に引き続き、法政大学の話です。
 編入を希望する大学生が気になるのは受験資格ですね。大学2年次でしたら30単位取得(見込み)、3年次でしたら60単位取得(見込み)ですが、教職科目やその他資格科目は含まれず、卒業に必要な単位のみですから、注意してください。それから短大生で、短大1年修了時に法政大学に2年次編入できると勘違いする方が時々いますが、短大生は2年次でも卒業(見込み)が条件です。受験可能なのは、東京周辺では、ICUとフェリス女学院大学国際交流学部ですね。
 次に、皆さんがよく心配する在籍校の成績ですが、合否には関係ありません。何年も仮面浪人して留年を続けていた中ゼミ生も法政大学に合格していますから、成績同様、経歴について心配することもありません。合否は筆記試験の結果で決まり、面接(学部によってはないところもあります)は参考程度と大学教員が話すのを、中ゼミ生が何度も聞いています。ただし、学科によっては2次試験の面接で落ちる人がいます。おそらく筆記試験の成績上位者を合格させているのだろうとは思いますが、面接を甘く見ないようにして、面接がある場合は事前に対策を立てておきましょう。
 気になる単位認定ですが、学部学科で方針がバラバラです。経済学部に同系統から編入して70単位認められた人もいますが、学部によっては64単位が上限のところもありますし、同系統からなのに認定が50単位だけ…という学部も(=_=)。もっとも単位認定は年によって変わることもありますので、あくまで参考まで。2年次の場合は上限40単位とする学部があり、20単位から30単位ちょっとまでの間での認定が多いようです。
 友達作りは編入生が多い学部では問題ありませんが、文学部のように学科ごとで数名という場合は、サークルやゼミに入るとか、自分で努力することが必要ですね。編入生向けのガイダンスが行われない学部学科もあり、このケースでは他の編入生を探すのも一苦労のようです。
 さて、それにしても、人気大学にしては中ゼミからの合格者数が少ないと思われるかもしれません。平成18年度の中ゼミホームページの合格速報では、合格者が22名になっています。これはどうしてでしょうか。
 じつは、ひとえに試験の時期によります。法政はもう長いこと、12月の第二日曜日に編入試験を実施しています。ちなみに東洋大学も同じ日ですが、それだけが理由ではありません。まず、国立大学については、すでにこの時期にほとんどが編入試験を終了しており、上位校狙いはそちらで決まってしまうこと。それから、10月下旬に中央大学商学部・経済学部が定員を設置して編入試験を実施しており、中ゼミでも人気の高い経済系はそちらに流れてしまって(H18は中ゼミから中大経済・商に合計で42名も合格しています)、かつ、中大合格後は、年明けの立教・明治狙いになること。
 ですから、法政2年次志望者か、本当に法政が大好きで行きたい!という人、あるいは、11月までに結果が出ていない人が、中ゼミでは法政大学を受験することになるわけです。
 逆に言えば、法政って案外狙い目なんです。特に、3年次で結構人数を取ってくれる前出の法学部、それに経営学部・社会学部などはお勧めです。もちろん、しっかり受験準備をしてこそ、結果は出るわけですが。
 一方、合格者の少ない文学部などでは、中ゼミ生の占有率が高いです。平成17年度の日文2名、英文2名の合格者は、4名とも中ゼミ生です。予備校としては指導し甲斐があります。私は毎年のように日文志望者をみていますが、指導した学生が受かってくれるので、合格者数が多いのかと思えば(いや、もちろんみんなが頑張っているから受かっているンですが)、決してそうではありません。その他、中ゼミ生が日本社会事業大や立教(コミュニティ福祉)に行ってしまうせいか、現代福祉学部は本当に合格が出ていませんね(おっと、また、手前ミソが出ました!でも、ホンキでそう思ってます)。
 合格者の多い学部学科は言うまでもなく、たとえ、合格者数が少ないところでも、頑張った人は結果を出してくれる、それが法政大学です。