法政大学編入のホント?その1

 もし、編入試験に積極的に取り組んでいる大学はどこですか?と聞かれたら、躊躇なく法政大学と答えます。中ゼミには、法政の過去問題が、なんと昭和の頃から揃っています。おそらく20年分をはるかに越えているでしょう。皆さんが生まれる前から、編入試験を実施しているわけですね。
 法政大学の編入試験の特徴というと、次のことがあげられます。まず、何と言ってもほとんどの学部で、大学1年在学者が受験できる2年次編入を実施していることです。いわゆる法政2年次は、長年、中ゼミで人気を保ってきました。
 それから、専門士に対しても広く道を開いていること。東京のマーチ以上の大学で、専門士を複数学部で受け入れているのは、今のところ法政大学くらいです(後は唯一、青山学院が二部英文学科で同系統専門士を受け入れているくらい)。
 そして、法学部で3年次編入定員を設置していること。法律学科が20名、政治学科が10名です。当然、若干名募集である法政大学の他学部に比べて、合格しやすいということになります。
 それに長年、生協で過去問題集を販売していたことも特徴の一つと言えますが、これは昨年度からなくなりました。著作権の問題です。とても残念です(=_=)。
 以上のように、法政はいろいろな意味で編入志望者に対して開かれた大学で、とっても好感が持てますし、受験を勧めたい大学です。
 法政大学と言えば、かつて、私が大学生の頃に(戦前ではありませんよ!)、法政大学に彼氏のいた友人に連れられて、キャンパスに行ったことがありますが、その時は廊下に散乱するゴミや落書きされた壁の汚さに、女子大とはこうも違うものかと、ちょっとしたカルチャーショックを受けたものでした。でも、今はきっとそんなこともないのでしょう。こまめにオープンキャンパスに足を運ぶ英文や日文志望の女子学生にも人気です。
 というように、こちらから一方的にではありますが、長いこと法政とつきあってきて、実は、まいったことも何度かあります。法政って、かつては長いこと、3月20日前後に編入試験を実施していたんです。それがある年、一挙に3ヶ月も前倒しして、12月試験になったわけですが、この時は、すでに試験が終わっているのに、何も知らない校外生が「法政大学を受けたいんですけれど」なんて相談に来たりして(もちろん中ゼミ生は知っていましたが)、本当にかわいそうでした。インターネットなんかなかった頃なので、電話でもかけて問い合わせしない限り、わからなかったんですね。編入試験の怖いところです。
 それからもう一つ、以前は法政2年次って教養学部が問題を作成していて、文系全学部が共通試験だったんです。当時はどの学部も英語以外の語学で受験できて、英語が苦手な人はよく中国語などで受験していました。これが本当に英語に比べてラクな試験でした。ところが、ある年から各学部ごとの出題になって、英語指定の学部が増えちゃったんです。それも噂ばかりが先行して、大学がなかなかはっきりしてくれなくて…、判明したのは7月。それまで一生懸命、中国語を勉強していた学生がどんなにがっかりしたことか…。思い出してもため息が出ます。というような恨み節もあるわけです。でも、今は昔のことですね。
 法政大学のホント? まだまだ続きます。明日また、のぞいてくださいね。