編入英語について(続き)

 一昨日の英語の話の続きです。自分でも何を書いたか忘れて、読み返しました(>_<)。いきなり続きから始まりますので、まだ、読んでいらっしゃらない方は、前々回のご一読をお願いしますね。
 さて、前回の編入試験の英語は長文読解中心という話を読んでいて、でも自分が志望する大学は一般入試に形式が似ている…と思った方がいらっしゃるのではないでしょうか。お気持ちはよくわかります。でも、やっぱり長文が大事なことは変わりないんです。
 中ゼミでは編入英語を大学院型・長文総合型・一般入試型の3つに分類しています。
 大学院型は、専門英文を提示して記述式で解答させるタイプ。国立や私立の上位校で社会科学系の学部は、ほとんどがこれです。かつては全訳が多かったのですが、最近は下線部訳、記述式の説明問題、要約などが多くなりました。英文専攻や国立理系その他、英作文(和文英訳やエッセイ)をあわせて出題するところも結構あります。このタイプで読解が大切なことは、誰が見ても明らかでしょう。
 それでは長文総合型は…というと、これは一般入試のような長文問題に英作文や文法問題が少々ついているタイプです。中ゼミ生からの受験情報では、よく「一般入試に似ている」と表現されています。確かに、下線部和訳だけではなく穴埋め問題もあったりと、一見一般入試型です。でも、一般入試とは大きな違いがあります。それは、問題量が少ないということです。
 長文総合型でよくある例として、中央大学商学部は長文2題、それに穴埋めで語いや文法の問題があって最後に英作文…。問題は3ページにおさまっています。やはり問題量の少ないのが日本女子大。年によっては長文1題だけ。後はそれに関連した設問で、やはり、3ページです。ということは…。そうです。一つひとつの問題の配点が大きいんです。文法問題などはさほど難しいものは出ていませんから、結局、下線部和訳や語いの問題で差がつきます。確実に点が取れるようにするためには、語彙を増やし長文読解の訓練を多く行う、これにつきます。
 それでは一般入試型は?これは発音・アクセントから独立した文法問題、長文、英作文まで幅広く出題されている、まさしく一般的な私立大学の入試タイプです。マークセンスのところはさすがにあまりみませんが、東京では東洋大学がそうです。こういうケースはどうなんだ、長文だけでなく全部出ているじゃないか…と言われそうですが、やはり、語いと長文が大切なんですね。
 実はこのタイプはほとんどが中ゼミではB(ベーシック)レベルです。文法問題などは基礎的で、対策にはあまり時間がかかりません(もちろん、やらないと受かりませんが…)。でも、長文はそう簡単に読めるようにはなりません。だから最終的な決め手は長文なんです。
 では、なぜこのタイプの問題が易しいのか。編入試験は一般入試と異なり、受験者が少ない!ここがポイントです。一般入試なら不合格者を出すためにひねった問題も出すし、それでいて出題ミスが出ないように問題作成に時間もかけます。でも、受験者数が少ない編入試験では、そんなに時間はかけません。たとえば東洋大学の平成17年度の編入試験受験者は、7学部の2、3年次あわせて、約150名です。ですから、一般入試型の場合は基礎学力があるかどうかの確認になるんです。
 ふー、今日も長くなりましたね。息切れしました。ここまでがまんしてお読みいただいた方、ホントにお疲れさまでした。頭が下がります。編入英語の話はまだまだ続きます。