まだまだ続く編入英語…

 今日も英語の話です。そろそろあきた? 実は私も…(=_=)。でももう少し辛抱して下さいね。始めたからにはしゃべりたいことは全部言わないと。
 もう、ずーっと前のことです。中央大学商学部の転部試験(2部から1部)を志望する学生の入学相談をしました。当時、中大はまだ、今のような編入試験を実施しておらず、内部の転部のみでした。その英語試験は、長文1題に英作文や文法問題がちょっと。長文総合型で、問題は1ページか2ページという状況。今実施している編入よりも問題量が少ない試験です。合格ラインは7割と言われていました。
 その学生には「添削英語」の受講を勧めたのですが、その時に彼から、「一般入試の時の大手予備校の先生が、全訳なんか時間の無駄だと言ってた。他の授業を取りたい」と言われたのです。大手予備校に引け目を感じている弱小予備校職員の私としては、「うっ!」と一瞬あせりましたが、なんの転部ではうちが上さ、と思い直しました。
 一般入試の場合は問題量も多いし、確かにじっくり英文を読んでいる暇なんかありません。でも、転部試験は問題も少なく、きちんと長文を読むことで、点数も確実に取ることができます。そう説明しても、彼はまだ不服そうでしたが、「添削英語」を履修してくれました。そして、3月になって合格報告に来た彼から聞いたのが、「あの時、添削英語を勧めてもらって、本当によかった」という言葉でした(^_^)v。あの時はじーんときましたね。やはり長文総合型でも、添削英語を勧めてよかったんだという、原点になった出来事でした。
 大手予備校と言えば、中には受験オタクのような方もいて、「中ゼミで配布している英語の参考書リストに載っているものは古い!今なら、○○予備校の△△先生の書いた何とかが一番だ!」なんてご指導をいただくことがあります。でも、編入英語と入試英語は違うんですよね。その差はますます広がっている気がします。なぜなら一般入試の長文で使用される英単語は年々易しくなってきているけど、編入英語の長文は英語の論文が多いから、相変わらず単語が難しい。一般入試では長文の精読ははやらないみたいだけれど(ごめんなさい_(_^_)_。一般入試についてはあまり詳しくないので英語講師の情報です)、編入英語ではそれが大事。でも、編入向けの英語の問題集なんて、中ゼミ関係で出しているものしかないわけだから、独学の場合は絶対的な量が足りない…。一般入試用のものを使用するしかありません。どうしても、かつて人気のあった、英文を精読させたり、単語が難しめのものを勧めることになってしまうんです。ぜひ、わかってほしいところです。
 さて、先ほどの学生の例と並んでもう一つ印象深かったのが、日大の転部で合格した複数の学生からの受験報告です。日大は今も昔も、長文を始めさまざまな出題形式を取る一般入試型です。それにもかかわらず、役立った授業としてあげられていたのは、「添削英語」でした。日大の設問は単語力・語い力があれば解けるものが多く、最終的には単語・熟語を含めて、長文の対策をしっかりやったことが、合格につながったのです。
 長文総合型でも一般入試型でも、基本は長文読解。長い指導経験から自信を持って言うことができます。でも、もちろん、入試英語の勉強も大学によっては必要です。実は中ゼミ生は意外にこれに弱いんです。徹底的に訓練しているので長文読解には自信を持つんですが、暗記の必要な独立した文法問題、書き換えや整序問題などになると…。本番の1?2ヶ月前には基礎的なものでいいから問題集の暗記を…と言っているのですが。どうも暗記物が苦手な人が多いようです(もしかしたら一般入試での敗因はそこらへんにあるかもしれない…)。もちろん、編入ではその手の勉強を必要としない大学がほとんであることが、暗記物の勉強が手につかない大きな原因でしょうけれども。
 中ゼミ生で東洋大学を受験する人が少ないのは、一般入試型、しかもマークシート式のせい(普通なら逆ですけれどね。マーク式ならうまくいけば…なんて思いますものね)で、中ゼミ生が受けないために東洋大学の全受験生に対する合格者数が少ないんだと、私は勝手に理解しています(おっと、うぬぼれすぎ?)。
 さて、次回は、編入英語のまとめとして、中ゼミでのいろいろなエピソードをお話ししたいと思います。