大学編入 受験資格の不思議(続き) 

 中ゼミは今日は公開模試。残念なことに雨模様で、どのくらい参加があるか、ちょっと心配です。もし、行こうかなあ、どうしようかなあと思いながら、これを見ている校内生がいたら、模試はぜひ受けて下さいね。予想問題としても大切です(と、間に合わないか…)。
 さて、一昨日の続きにいきましょう。受験資格の不思議です。
 昨年、試験要項を見てびっくりしたのが、同志社大学法学部の2年次編入(昨年度からスタート)でした。「2005年に入学した者」と試験要項にありました。つまり、大学1年在学者しか受験できないということになります。2年次編入の場合、他の大学はほとんどが1年次修了(見込)者とし、中途退学した人も2年次在学者でも受験できるのですが…。
 こういうケースは初めてだと思います。大学によっては編入生が他大を退学して転入してくることを気にしてか、中途退学者のみとか、現在の在籍大学の受験許可書が必要…とか、規定しているところもあるくらいなのに…。この場合、明らかに他大に今、在学している学生がターゲットということになりますね。それだけ自信があると言うことでしょうが、ちょっとした驚きでした。それにどういうメリットがあるのか、いまいちわかりません。1年次修了(見込み)していれば誰でもOK…にしたほうが、受験者数は多くなりますものね。今、他学科にいる2年生が、2年次で編入して基礎から勉強したいと思うこともあるでしょうし…。なぜ制限するのか、不思議です。きっと、私などには思いもよらぬ深い考えがあってのことでしょうが。
 今年度の同志社大学の試験要項はすでに配付されていますから、どうかなと思って見たところ、「2006年に入学した者」で受験資格は昨年度と変わらず…でした。昨年度は初めてなのでうっかりしちゃった…というわけではなかったようです(すみません。もしかしたらと思っていました)。ちなみに昨年度の受験者数は31名で7名合格でした。でも、内訳を見ると、法律学科が21名受験で7名合格、政治学科は7名受験で合格がゼロでした。なんだかなあ…と思ったのでした。
 今年驚いたのが、東北大学経済学部です。もっとも、驚いた理由が違いますが…。具体的には英語の試験に代えて、出願時にTOEICのスコア提出となったのです。何が不思議かといえば、大学に提出する語学検定関係の書類として、今まで、TOEFLでもTOEICでも英検でもよい…というケースや留学に使われるTOEFLのみということはありましたが、TOEICのみは初めてだったこと。TOEICといえばビジネス英語という印象がありますしね。
 そしてなによりもあの東北大学が…というところが驚きでした。なぜなら、昨年まで東北大学は、1次試験が筆記で、1次合格者のみ、2次の面接を受験したのですが、英語の成績が悪いと面接で英語を読んで訳すようにと言われたりしたのです。しかも、英語の点数によっては、編入後に英語の単位を多く取らなければいけない…というペナルティ付きでした。英語の読解力を重視しているとばかり思っていたのですが…、わからないものです。もっとも、案外、面接で英語力を試されたりするかもしれませんね(これは私の勝手な想像ですからお間違えなく)。
 なお、スコア提出とあるだけで受験資格に基準点はありません。ですから、提出さえすれば誰でも受験はできますが、TOEIC対策は一般的な国立大学編入試験対策とは異なります。長文読解の練習を徹底的に行っている中ゼミ生にとっては嫌ですね。でも、逆に受験生は少なくなりますから、チャンスと言えるかもしれません。
 そういえば、昨年度まで語学検定の基準があった早稲田大学社会科学部は、逆に今年から英語の筆記試験にかわりました。これで受験者は増加することでしょう。ついでに、ぜひ、合格者数も増やして欲しいものです。
 例によってダラダラ長くなりました。明日は英語の話をしたいと思います。