大学の対応の今むかし

 さて、前回は、大学の職員が自分の大学で編入をやっていることを知らない…という話をしましたが、誤解がないように言っておくと、もちろん、ほとんどの大学は、きちんと対応してくれますし、とても親切です。
 話は少々脱線しますが、大学の職員は本当に変わりました。10年以上前のことですが、ある総合大学に前年度の編入合格者数などの実績を聞いたら、「調べるのが大変だ、9月になったら教えてもいい」と言われたことがあります。聞いたのは5月です。なんて不親切な大学だろうと思ったものです。話し方もぞんざいでとても嫌な思いをしました。また、編入についてある大学に問い合わせをしたら「何でオタクにそんなことを教えなくてはならないんですか」なんて、電話に出た女性からヒステリックな扱いをされたこともあります。こちらはひたすら下手に出ているのにね(今思うとそれがいけないのかも?)。私が未だに大学に電話をかけようとするとドキドキして、つい、他のスタッフにお願いしてしまうのは、あの頃の大学の冷ややかな対応がトラウマになっているからではないかと…(見かけによらず気が弱いんです、ホント)。もちろん、2大学とも、今ではあのような対応することはないのですが…。
 そのような状況ですから、当時は今のように大学の先生がわざわざ予備校に来て、「学生さんに自分の大学を紹介してください」なんて、おっしゃる時代が来るとは思ってもいませんでした。
 それが、今年6月3日に当校で実施した大学編入・大学院フェアには、26校もの大学がブース参加して下さって、中には、お茶の水女子大学、東京外国語大学、埼玉大学といった国立大学が含まれていた…ことからもわかるように、本当に大学も変わったんだなと思います。埼玉大学は今年初めての参加でしたが、教養学部から3人もの教員に来ていただき、しかもとても気さくな方ばかりで、(長いこと大学から軽視されてきた弱小予備校職員としては)とても感激しました。
 それでは、もう大学の対応に全く問題はないのかというと、やはり人がやっていることですから、ミスはあります。情報収集の際には気をつけたいものです。
 例によって話がダラダラ長くなりました。この続きはまた次回に。

 
H18.6.3 中ゼミ実施のフェアから