大学の職員が自分の大学の編入について知らない?

 昨日の書き込みで、かつては大学に編入について問い合わせたら、「編入って何ですか」って逆に聞き返されたことがあったとお話ししました。さすがにもう、そういう大学はないでしょうが、それでもビックリするようなことは結構あります。
 数年前のことですが、中ゼミの質問掲示板に、次のような書き込みがありました。
 「中ゼミの本を読んで、ずっと行きたかった大学が編入試験を実施していることを知り、電話で問い合わせたら、そんな試験はやっていないと言われてあきらめた。でも、ずっと後になって本当は実施していたことがわかった。あの時、間違った対応をされたことでチャンスをなくしてしまった。こんなひどいことがあるなんてどう思いますか。」
 確かにひどい話です。しかもその大学は旧帝大です。伝統ある大学で、このようなことがあるなんて…と思うかもしれませんが、正直なところ、私は全然不思議に思いませんでした。中ゼミでは過去に何回も、「中ゼミの本に載っているから大学に電話したのに、やっていないと言われた…」という問い合わせが来ているのです。もちろん、中ゼミにはちゃんとその大学が交付している試験要項がありますから、大学側の対応ミスです。そして、相手の大学はその都度違います。つまり、先ほどの大学以外にも同じようなところがあるということですね。
 ですから、編入に関するガイダンスや講演などで情報収集についてお話するときには、大学に問い合わせる場合は、まず、中ゼミの本を見て試験の実施状況を確認してから電話するようにとアドバイスしています。よくわからないまま電話して「やっていない」と大学側に言われたら、当然信じてしまいますものね。でも実際はやっていた…なんていうことになりかねないんです。
 大学の入試担当者が自分の大学の編入試験についてよく知らない…、これは充分あり得ることです。入試担当者は多くが1年次から入学する試験の担当です。何と言っても大学入試は編入試験とは受験の規模も受験者数も違います。それに、最近では大学も経費節減で、派遣社員が入試事務を担当することまであるとのこと、たまたま電話に出た人が、よくわかっていない人だと不運ですね。
 大体、編入試験は試験要項がわかりにくいことが多く、よく、中ゼミでは大学の入試担当に問い合わせの電話をします。そうすると、「今、担当者がいないのでかけ直してほしい」、「明日にならないと回答できない」、「来週まで待ってほしい」なんて回答の返ってくることはしょっちゅうです。電話の向こうでがやがやと相談している声が聞こえることもあります。「受験資格について何だけど、このケースは受けられるのかな」、「この要項の文面だとたぶん大丈夫だと思うけれど…」、「一応、○○さんに確認したほうがいいんじゃないか」、聞いている方は、おいおい、その○○さんが決めるわけ? っていう感じですね。で、回答は「多分大丈夫だと思いますが、1時間後にもう一度電話してください」です。また、中ゼミでは4月に大学に編入学に関するアンケートをお願いするのですが、それについて問い合わせをすると、「誰がそんなまちがった回答をしたんですか」なんて言われることもあります。こちらに怒ったってね。
 話がダラダラ長くなりました。この続きはまた次回に。