モチベーションをコントロールするのは自分

<編入へ至る経緯>

大学を卒業後4年間、民間企業にて製造業の企画職を担当していました。大学在籍当時より、途上国の開発問題や環境問題などに興味があり、仕事をしながら並行してNGOにて途上国との関わりを続けていました。活動や、社会の中で様々な人と出会う中でもう一度勉強し、その上でこれまでのキャリアとは異なった分野の仕事をしたいと考え、大学へ編入することを決めました。年齢のこともあり、院ではなく学部への編入は当然迷いましたが、もともと文系なので、基礎から学ぶことを決め、学部への編入をすることにしました。

<受験科目>

英語、数学、生物、化学、小論文

<勉強の仕方について>

中ゼミでの授業がない日は、毎日朝9時から開く地域の図書館へ行き、昼休憩などを抜いて合計1日10時間くらい平均して1年間続けました。仕事をしていた時と比べれば短い時間なので、全く辛くありませんでした。スケジュールを決めて続けたことが良かったと思います。自宅が横浜なので、中ゼミへは前半は週3日位、後半は4日~5日通っていたと思います。私の場合は自習室はほとんど使用していません。

<教科書など>

高校時代の内容はすべてといっていい程忘れていたので、教科によっては中学生まで遡って取り組みました。私は問題集・参考書ともに多くのものを参照しました。色々な解説を自分なりに解釈し直す勉強方法は編入試験向きだと思います(本番は記述形式がほとんどなので)。ただし人によりスタイルは様々だと思いますので、参考にして下さい。教材は何を買えば分からなければ、担当授業の先生に相談するのがベストです。中ゼミの先生はプロなので、過去の経験を踏まえて良書を教えて下さいます。私も、勉強を始めた当初は、ほとんど先生に勧められた教材で自習を進めました。

<スケジュール>

勉強を始めたのが10月で、試験は7月です。大まかな目安として10月~2月までに高校の範囲を終わらせるつもりで、一度つまずいてもとにかく進めました、3月~6月までは大学の範囲にとりかかりました。大学の内容になると、特に多くの本を参照しました。大学の図書館、特に受験校が近くにある方はそこを利用されると良いのではないでしょうか? なぜなら授業で使う教科書なども必ず置いてあるからです。本試験はその大学の授業に沿ったものが出題されていましたので、そのことを常に意識して取り組みました。

<教科別>

♦英語
留学した経験があったので、自信があった教科でした。ただ、受験英語は別物だと考えていましたので、自分の力を過信せずに基礎からやり直したことが、一番の成功要因だったと思います。中ゼミのスタッフの方も述べられている通り、英語は確実に合否を決定づけるので、重点的に取り組むべきです。参考までに『ターゲット』は80パーセントくらい覚えていた程度です。

♦数学
自分なりにスケジュールを組んで、その通り実行できたことが良かったと思います。勉強を始める前に、ゴールで求められていること、即ち本試験の範囲を認識して最後までできた事が成功要因だったと思います。数学の範囲は特に大学により様々なので、授業の内容についていけないと感じることもあるかもしれませんが、自分の大学に求められていることを常に考えて勉強すべきです。
実際私は中ゼミの編入数学では分からないことだらけでしたが、自分の受験校の数学の範囲はきちんと対応できるように対策したつもりです。当然傾向が変わり、その年に新たに出題された問題は分かりませんが、その他がしっかりできていれば良いのではないでしょうか? このやり方が、私にとって限られた時間で受験に臨むための手段だったと思います。

♦生物
暗記ノート形式で、出歩く時(電車の中など)は常に見ていました。興味のある分野なので、楽しんで学ぶことができました。特に大学の内容となる範囲について、授業で行ったこと以上に自分で調べたことが結果としては良かったのではないかと思います。ただ受験対策としては、大森先生の授業に沿って、内容を確実に理解し、覚えて本番に出せれば十分だと思います。

♦化学
正直大変だった科目です。とにかく範囲が広く、本試験が広範囲に渡り出題してくる傾向だった為に、苦労しました。先生にたくさん質問し、諦めなかったことがよかったと思います。

♦小論文
対策が難しかった教科です。新聞は毎日読んでいました、なかなか他の教科の勉強もあり、毎日「文」を書くというのは難しいかもしれませんが、書けば書くほど上達すると思うので、コツコツ続けていくことをお勧めします。自分の受験する大学が好んで出題するテーマに沿った小論文対策が何よりも重要です。踏み込んだ内容にするためには、日ごろの読書も欠かせないと思います。

<終わりに>
私の意見ですが、大事なのは大きく以下の4点だったと、振り返って思います。
・毎日勉強を続けること
・モチベーションを維持し、あきらめないこと
・何故勉強しているのか、明確な意思を持つこと
・早いうちに過去問を分析し、受かる勉強をすること
 大学受験の時とは異なり、編入試験は文系/理系を含めて1年中行われているので、中ゼミのクラス内でも今日から勉強を始める人もいれば、明日本試験の人もいます。その意味で、自分のモチベーションをコントロールするのは自分自身だと言えると思います。受験する教室にいる時が、もっとも高い能力が発揮できるようにすることが大事だと考えます。

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