とても長く感じた短期間

 「じゃあ、そこの大学で何がしたいの?」中ゼミの先生との初めての面談で、聞かれた質問です。そのときは7月くらいだったのですが、受験したい大学以外は、「スペイン語を引き続き勉強したい」「中南米の開発援助について学びたい」ぐらいのざっくりしたことしか考えていませんでした。もはやそこまで考えていたかも怪しいぐらいです。ここで初めて、編入は、編入後に大学でやりたいことを絞りに絞って、それに関する十分な知識を持って望まなければいけないということを知りました。そして、合格した今でも、この「自分のやりたいこと」の部分が編入合格の大きな鍵だったと思います。
 留学をしていたので、帰国してから出願の8月終わりまでは、およそ1ヶ月しかありませんでした。さらにこの期間、たくさんの変更をしたので、出願に間に合ったことは正直驚きでした。スペイン語を勉強したいというのが私の中では核で、それと中南米地域について学べる大学ということで、東京外国語大学の国際社会学部を志望していました。しかし、外大に合格するためには、専攻言語の公的試験のトップのレベルを合格していないと、一次の書類面接でダメになる、と助言をいただき、考えました。スペイン語の公的な試験でDELEというのがあるのですが、その一番上のC2は大体TOEICの満点越えのレベルなので、そんなのは割と無謀なボーダーラインなのですが、その時は、その助言を割と真に受けて、英語でいける専攻地域に変更しようということになりました。その方向で準備を進めていった中で、志望する予定であったゼミの教授が来年からいなくなるということが分かり、それをきっかけに、やっぱり自分のそれほど興味のないことを追求して合格しても、そこで勉強するという想像ができないと思い始めました。そこで、初めからやりたかったスペイン語に立ち戻り、出願の学部を変更する決意をしました。スペイン語試験の公的スコアも持っていなかったですし、スペイン語でいくことはリスクがあると分かっていましたが、やはり、やるならやりたいことを、と、ここからは思い切っていきました。スペイン語に関しては、留学中に様々な経験をしたので、志望理由や、研究したい内容などが形になるのは、比較的に早かったと思います。そこから、具体性や文体など、中ゼミの先生方に添削、助言をいただきながら、志望理由書を書き上げました。この段階で学んだことは、編入に対して、志望校で学べる内容、教授の研究など、とにかく細かく情報を得て、さらに、自分の研究したいことを絞っていくことの重要性です。
 言語学の試験があるということで、出願後は、言語学と、スペイン語の勉強に集中しました。言語学に関しては、知識はほぼゼロで、中ゼミの先生に教えていただいた教材を使用して、1から勉強しました。試験の1、2ヶ月前に過去問を初めて見たとき、勉強していたのにもかかわらず、何一つ分からなくて、非常に焦りを感じたのを覚えています。しかし、過去問を一つ一つ丁寧に取り組み、さらに、先生が過去問を添削してくれたおかげで、解き方が分かっていきました。スペイン語に関しては、語彙が不足していると感じていたので、単語を毎日覚えました。この時期から合格発表までで、大体1300語くらい、新しい単語と熟語を覚えました。加えて、スペイン語でニュースを読んだり、和訳、スペイン語訳の練習などもしました。私は、高校卒業後、留学することを決めていたのですが、日本の大学入試を経験しました。大学入試と編入試験の大きな違いは、大学入試は、そのための問題集や過去問が豊富にあり、容易に入手可能だったので、これをやれば受かる、というように計画が立てやすかったのですが、編入試験は限られた数の過去問へのアクセスしかなく、情報量が少なくて、これで大丈夫なのかという不安が尽きなかったことです。実際の試験の後は、五分五分かな、という感触でした。言語学の試験が以前と問題形式が異なり、答えられない問題があったので、そう感じました。面接は割とうまくいったと思っています。それはやはり、自分の興味のある研究内容であったことと、それに関する本、論文をしっかり読んで、理解して、準備していたことが功を奏したのだと思います。
 合格の判断基準は大学によっても異なると思うし、未だに確かではないですが、合格させていただいた今思うのは、自分のやりたいことの明確性と、それに対する熱意が結構大切なのではないかと考えます。もちろん、私の場合、スペイン語もある程度できないといけなかったのですが、スペイン語の試験のレベルも、信じられないほど高いというわけではなかったですし、結果論で言うと、公的試験の証明も結局未提出でした。もちろんあるに越したことは無いと思いますが、そこに対して大きな不安を抱くよりも、もっとフォーカスすべき所があるということだと思います。また、中ゼミで、志望理由書の添削から、面接練習など、様々な先生方にお世話になり、さらに、多くの受験情報が得られたことが、自分の合格に繋がったと思います。ありがとうございます。最後に、受験に関する情報の十分な収集、早めの準備はマストです!

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