日々の積み重ねが合格への近道

 まず初めに、今回、大学編入試験に際し宍戸部長をはじめ野本先生、眞子先生、佐々木先生、山崎先生、斉藤先生、長先生並びに事務スタッフの方々、ご指導ご鞭撻賜りましたこと大変感謝しています。
 10月2日、大学の掲示板で自分の受験番号を見たとき、嬉しさ半分、直ぐには信じられませんでした。何度も校門と掲示版の間を往復して受験番号を確認しに行き、バスの中では携帯で撮った写真をじっと見つめていました。
 私は受験期間を通して、勉強とはどの様な姿勢で取り組むのか、語彙や読解力はどの様に身に付けるものなのか、曖昧な感覚を、無形ではあるものの、私の中で確かな形として認識できるようになったと思っています。また、学力を身に付けるには必要な努力と忍耐、ある程度の時間が不可欠であると実感しました。
 今回の受験は実は3度目で、このことは宍戸部長以外には恥ずかしくて言えませんでした。中央ゼミナールのある先生が常々話していた通り「編入試験に何度も落ちるなんてよっぽど器用」だと、私も思いました。また、学問と言う世界は私には向いていないのだと痛感し、何度もあきらめようと思いました。しかし、編入したいと思いながら働いて貯めたお金を無駄にしたくないと考え、もう1度挑戦しようと決意しました。当初、宍戸部長は3度目と言うこともあり、今回の受験に対し慎重な姿勢でしたが、絶対に合格しようと決めてからは全力でサポートしてくださいました。その結果、合格時点での面談回数は志望理由書・面接練習等含め35回にも及んでいました。回数はともかく、コンスタントに面談や練習をお願いし、この時間を目標の再確認・自分自身の課題発見の機会にしていました。そのため、自分のペースを崩さずに受験準備ができました。他にも、毎週月曜日は斉藤先生の要約・読解に関する学習相談をするなど、合格に良いと聞いたことは小論文対策に限らず、専門科目・英語についても可能な範囲で何でもしました。例えば、一見簡単そうな単語でも先生が授業中に言ったことはメモに取り、調べてノートにまとめて見直す動作を繰り返し行いました。日々やることがどんどん増え、開室から閉室時間まで自習室で過ごしても一日が早く過ぎ、約半年間はあっという間に経ってしまいました。
 そして、今回の受験では合格した大学も含め4校受け、そのうち1校のみ合格を頂きました。残念ながら3校は不合格でしたが、試験中に不安に感じた問題は、試験後、次の受験日までに分かるまで調べました。そのため、同じような問題が出た時は正解だと確信して答えることができました。このことからも、志望大学のみに絞らず複数校受験して良かったと思っていますし、合格の為の重要な選択だったとも感じています。
 受験期間中は、遠回りに思える地道な作業が多いことや、直ぐに結果が出ないこと、また周りの仲間がか合格し受講者が減っていくことに対する焦燥感がありました。焦る気持ちを抑えつつ、自分で立てた計画に沿って日々予習・復習、参考書を着実に進めていきました。毎日、自分の知識の穴ぼこを見つけては埋め、お地蔵さまのようにじっと自習室で勉強しました。しかし、その日々の積み重ねが合格への一番の近道であったと今では思っています。
 さらに、合格して今思うことは、受験勉強や合格は通過点であり目的地ではないことです。来春より大学生となりますが、学ぶ機会を与えられた事を感謝しつつ、今の自分よりも、明日の自分、1年後あるいは2年後の自分が少しでも成長できるように努力していきたいと考えています。

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