大学編入~面接は自己PRの場! 面接を武器に!

 面接対策をしていると、なるべく簡単に終わらせたい、最小限の言葉ですませたい…と、思っているかに見える話し方をする人が結構います。そのため、何を言いたいのかわからないことも多いですし、本当に編入したいのだろうか?と、思われそうなケースもあります。
 若い皆さんの中には、コミュニケーションを苦手とする人もいるでしょう。緊張するから大学の先生による面接を、少しでも早く終わらせたい…と思う人もいるでしょう。
 でも、それではダメです。面接も試験のうちで、面接官は皆さんを評価しています。それに面接時間は多くの場合、決まっています。10分あるのに簡単に答えていたのでは、質問の数が増えて、思いもよらぬことを聞かれたりします。
 今年は、受験を終えた学生に、面接でいくつ質問されたか聞いてみましたが、10分間の面接で5つから7つ、人によって10くらい…という答えが多かったです。10分で5つは少なすぎる!と思うかもしれませんが、自分の思いをしっかり伝えると時間がかかります。また、答えたことに対するさらなる質問も含めてのことと思います。
 面接官は、よく、「簡潔に答えてください」と言いますが、だからといって簡単にすると、結局、補足質問が増えます。「よくわからなかったので、もう一度言って下さい」と言われることもあります。的外れに長いのでは困りますが、志望理由、その大学を受験した理由、入学後に学びたいこと、卒業後の抱負、これらの質問に対しては、自己アピールのチャンスととらえて、長くなることを恐れずに、しっかり相手に自分の思いを伝えましょう。
 残念なのは、自分のことなのに覚えきれない…というケースです。これは繰り返して練習するしかありません。今年は何人の生徒から、「本番が一番うまく話せた」と聞いたことか…。これは最後に中ゼミで練習してから本番までにさらに自分で練習した成果だと思います。また、面接官がやさしくて話しやすかったのかもしれません(-_-;)。「本番の方が楽だった、簡単に終わった」という言葉も例年のごとく、何度か耳にしました。でも、「それならよかった!」というのが、私の思いです。面接練習はもっとも厳しいケースを想定して行いますので。
 もちろん、面接練習だけでは合格しません。どんなに意欲を示しても、「うちは英語ができないとダメだから」と本番で言われることもあります。バランスの良い準備を心がけましょう。ただ、特に中ゼミ生については、面接で落ちた…ということだけはないように。面接官との相性が悪い、ライバルがすごくできる人たちだった、試験の点数がぎりぎりだった、などのケースを除けば、面接で落ちるのは準備不足に他ならないからです。しっかり、中ゼミを利用し、自分でもできる限り練習を繰り返すことです。面接で泣かないために。面接を武器にするために。