引き続き、大学編入の情報収集について<その3>

情報収集の続きです。そろそろまとめないと、大学編入の面接に関する記事も中途半端に終わっていたような(-_-;)…。
そもそも学生指導に追われるうちに、いつのまにか、このブログの検索順位も下がり、最初の、編入志望者に広く貢献したい!という意気込みはどこにいってしまったのか…、という状態になっています。初心に返ってがんばりたいと思いますので、あらためてよろしくお願いします。
さて、情報収集について考えるにあたり、基本に戻って編入試験の内容を確認してみましょう。英語と専門科目、あるいは小論文での共通点は何か。答えは、記述式だということです。もちろん、一部学部学科、一部試験を除きますが、社会科学系、人文系の多くは、記述式での解答と考えてよいでしょう。
そこで勘違いが起こります。つまり、最後まで訳したから、最後まで書き切ったから、7割はとれているはず…という思い込みです。しかし、いくら解答用紙を埋めても、的外れであったら0点ということもあり得るのが、編入試験です。
これは前年も受験して結果が出ず、2年目へのチャレンジで初めて中ゼミに来たからよく聞くことですが、中ゼミで勉強して初めて、自分がいかにできていなかったか、なぜ自分が不合格だったかわかるというのです。なぜなら、中ゼミでは学生の答案を添削して評価するからで、書き上がったから点がもらえるわけではないと、実感するためです。でも、前年に試験を受けたときには、自分ができなかったこともわからなかったと言います。
このように自己評価の難しいのが編入試験です。したがって、面接で落ちたとネット上で語っている方が、本当は筆記で落ちている可能性は大なのです。このような状況に陥らないように、中ゼミの模試を利用するなどして、客観的な評価を得ることは大切です。
また、文章を書くのが好きで書き慣れていたり、本を読むのが好きで語彙や一般教養の知識が豊富な人には、有利な試験でもあります。「あまり勉強しなかったのに受かった、簡単だった」という感想を生み出すのは、受験生本人が元から持っている文章力、読解力なのです。でも、皆さんがネット上で読むのは、「勉強しなくても受かった」、「簡単だった」という言葉。ここにも落とし穴があります。
文章を書く力について、もともとどの程度の力を持っているのか、これは大きく合否に関わるところです。誰にとっても簡単な試験ではないということも、頭に入れておく必要があります。さらに言うと、これは今どこの大学にいるからこれだけ力がある…というものでもないということ。有名大学の学生だから本を読んでいるとは限らないし、その逆もあります。
いっこうにまとまらないまま、とりとめなく長くなってしまったので、今日はここまでにしたいと思います。今度の日曜日は埼玉県立の試験日。私が担任となっている中ゼミ生が複数受験します。中ゼミ生の、そして受験生の皆さんのご健闘を、心からお祈りします。