筑波大学編入試験の面接②

筑波大学の試験結果が先月24日に発表され、私が面接や志望理由書の指導をしていた学生5名が合格しました。看護3名、理系2名です。とりあえずホッとしました。
面接についていうと、看護の合格者2名に聞いた範囲では、すべて事前に想定し準備した内容で、突っ込みが入ったところも練習ずみだったとのこと。よかったです。実は面接官によっては、「??」というような質問をすることもあるのです。
一般に編入試験はいくつかの面接室に分かれて行われます。ここで運・不運が生じることがあります。中ゼミで想定している面接での応答は、ある意味、受験生の自己PRです。なぜ、編入したいのかを、学びたいことと一緒に、面接官に意欲を感じさせながら伝えるのですから。当然、力を入れて準備もします。しかし、面接官によっては志望理由を全く聞かずに、「??」な質問で終わることがあるわけです。
たとえば、筑波の看護でも数年前に、「子どもの頃、どんな遊びをしていたか」といきなり聞かれたことがあります。小児看護学を希望しているのであればまだしも、全く想定外の質問でした。中ゼミ生の一人はとっさの切り替えができずにあがってしまい、面接がうまくいかなかったとのこと。学力的には十分な人でしたが、結果は不合格でした。一方で別の面接官の部屋では想定通りのことを聞かれて無事に面接を終え、合格した人がいます。面接の出来だけで合否が決まるわけではありませんが、実際、結果は明暗が分かれました。
これはある大学のオープンキャンパスで学生が教員から聞いてきたことです。そこの大学では編入試験の面接で質問することをあらかじめ決めておくそうですが、中には突飛な質問をする先生もいるので、慌てないように…とのアドバイスだったそうです。こういう面接官にあたるのは、ある意味不運といえます。しかも、それがどこの大学でもあり得ると思って、備える必要があります。
といっても、そのようなイレギュラーな面接に備えるのは、現実的には難しいです。いろいろな人と面接練習をして慣れるしかないわけですが、実はこれも危険です。たとえば中ゼミにもいろいろな考え方、価値観を持ったスタッフがいるわけで、普段、指導を受けているスタッフとは異なることを言われることもありえます。それは混乱につながります。まずは、想定内の質問にきちんと答えられるよう準備するべきですね。
長くなったので、いったん、終わりますが、最後に理系の面接について。実は2名とも英語で志望理由を話すように言われたとのこと、これは想定外でした。理系では珍しいことです。もっとも、筑波は来年から理系全学部で英語試験がなくなり、トイック・トフルのスコア提出になります。英語によるコミュニケーション能力を重視しているということでしょう。
しばらく、面接の話を続けようと思います。そうそう、8月17日土曜日は、午後1時から、私の担当で「志望理由書・面接対策」ガイダンスを行います。6月に引き続き2回目ですが、今回の方がより具体的な話になります。気軽に参加してください。