立教大学法学部編入のホント(さらに続き)

 またまた立教大学編入の続きです。今日はそれぞれの学部について、もう少し詳しく説明しておきましょう。
 まず、法学部です。法学部は一般学生の合格が本当に少ないです(*_*)。平成18年度については法学部全体(法・国際比較法・政治学科)で32名志願、4名合格ですが、実はそのうち2名は政治学科の社会人編入での合格です。社会人編入は小論文・面接だけの試験ですから、一般編入とは筆記試験の難易度が全く異なります。一般については3学科あわせて28名志願で、法学科1名、国際比較法学科1名の2名のみの合格です。
 なぜ、こんなに一般が難しいのか。英語も確かに難しいでしょうが、私見では、理由は専門科目にあると思います。ここは東京の私立大学では唯一、法学と政治学、両分野から出題されます(関西では立命館がそうです)。しかも、いずれもまともに勉強しないと解答できない出題です。政治学科志望者が法学をきちんと勉強することは、とっても負担が大きく大変ですし、法学科志望者にしても政治学までは、なかなか手が回らないのではないでしょうか。実際、どちらかができなかったために失敗するケースが多いようです。つまり、英語に加え、法学も政治学もそれぞれ合格ラインを超えることが求められているのだと思います。そして、もちろん、面接対策も大切です。
 経済学部は、立教では比較的、筆記試験の対策を立てやすい学部です。英語はむろん、易しくありません。でも、論文は、経済学科・経営学科共通問題で、例年トピックスからの出題です。近代経済学や経営学の理論は出ていません。そこが法学部とは異なるところですね。トピックスは一番出題予想のつく分野です。中ゼミでは毎年、専門の講師の予想問題があたっています。ですから極端にいえば、専門英文の読解練習と経済経営のトピックスだけ勉強すれば受かってしまう…ということが、十分ありえるわけです。合格状況を見ると、平成18年度は95名受験(推薦のぞく、社会人含む)で18名合格。倍率は高いですが、確実に合格者数を出しているところも魅力です。
 こわいのは、突然英語の形式が変わった年があったり、何年かに一度、経済史が出たりしていること。出題者によってはそういうこともありえるということでしょう。でも、そういうまれなリスクを考えなければ、筆記試験ではチャンスのある学部です。後は面接対策。筆記試験で受かっても面接で落とされますから、十分な準備が必要ですね。前回も書いたとおり、なぜ、今の大学ではだめなのか…がポイントですから、編入したい理由を説明しやすい短大生や二部生・通信学部生のほうが、面接対策ではやや有利かな…という印象があります。と書くと、不安になる方もいらっしゃいますね。心配させてしまって、ごめんなさいm(_ _)m。でも、今は短大や二部からの受験は本当に減りましたから、あまり気にしないで下さい。そもそも短大や二部自体が減少しているのですから。
 さて、立教には今年から経営学部が設置されました。経営学部での編入募集は平成20年度からになると思いますが、それによって、経済学部・経営学部の編入試験がどう変わるのか。勝手に想像をふくらませると、経済では近代経済学が出題される、経営では経営の理論の出題、あるいは、受験資格にTOEICやTOEFLのスコア提出…ということもありえます。興味深いところですね。
 おっと、そろそろ時間切れです。次回は立教のその他の学部について、お話ししましょう。