編入で、あまり取る気がない大学…(続き)

 以前、千葉大学法経学部が編入試験を実施していた時期がありました。以下、未確認の情報です。ここが最初に編入試験を始めた時は、編入試験実施の知らせは、学内の掲示板に貼られていただけだったとか…。編入の実施を学内に知らせても意味がありませんよね。つまり、取る気が全くなかったということ。当時の文部省がやりなさいと言っているから、かたちだけつけたというところでしょうか?
 さらに話は続きます。ところが大学側では予期せぬ?ことに、受験者がいました。受験しに行ったのは、ある法律学科・経済学科を擁する短大(今はもうなくなりましたが)の学生ばかりでしたが、そこそこの人数に。千葉大とその短大の両方で授業を持っていた教員が、短大で学生に教えたことがきっかけだとか。内部だけの情報にとどめて誰も受験に来ないと思っていた大学側では、誰が実施することを漏らしたんだと犯人探しになったとも…。
 以上の話は、当時その短大に在学して中ゼミに通学していた学生から聞きました。編入試験実施を短大で漏らしたとされる先生は「まずいんだよ」と言っていたとか。多少想像が混じっているかもしれませんが、あり得ないことではないと思います。
 その後、当然中ゼミでも、「実施しているそうですが」という問い合わせを千葉大法経学部にするようになり、以後は外部の大学生も受験するようになりました。でも、長くは続きませんでした。ある年から、編入試験の実施は中止になったんです。きっかけは中ゼミ生だった…と私は今でも思っています。
 ある年の千葉大学法経学部合格者は、ほとんどが中ゼミ生でした。私たちスタッフも、とても喜んでいたのですが、ところがところがです。みな、他の大学にも合格して、結局誰も千葉大には行かなかったのです。
 ある学生は千葉大ではなく立教大学に行きました。国立大学は数学や理科もできなければ行けない=(イコール)国立は頭のよい人が行くところって、すりこまれている私のような世代の人間にとっては、千葉大に行かないで立教に行くって信じられないことでした。でも、当時は東京の私立大学の人気がとっても高かった時代、世の中はとっても景気がよく、いわゆるバブルの頃です。受験生の大学に対する評価も価値観も私の頃とは違いますし、こういうこともあり得たんですね。(さて、今の皆さんだったらどちらを選択するんでしょうか。)
 その翌年から千葉大学法経学部が編入試験を中止したのは、中ゼミの先輩達の行動とおそらく無関係ではないでしょう。大学のプライドも、さぞ傷ついたことと思います。
 実は前回触れた北海道大学経済学部でも同じようなことがありました。平成16年度以前も、合格者数は1名とか2名とかでしたが、中ゼミ生が受かっていました。でも、結局入学しなかったんですね。関西の方の国立大学に行ってしまいました。平成17年度以降は、1次の筆記は受かるのですが、2次の面接で落ちる…という状況です。もう、東京から受けにいっても、取ってもらえないんじゃないかと、心配です。中には本当に北海道大学に行きたい!とがんばっている人もいたのですが…。本当に行きたいのか、第一志望は別の大学なのか、そのくらいは面接で見抜いて欲しいものです。もちろん、意欲も熱意も学力も足りない!って思われたのかもしれませんが。でも、他大では受かっていますしね。
 例によってダラダラ長くなりました。この続きはまた次回に。