青山学院大学経済学部転部試験と大学編入

 この前、中ゼミの質問掲示板に、青山学院大学経済学部の転部試験(夜間部から昼間部)について、合格ラインはどのくらいかという質問がありました。そこで、以前、合格した方からの複数の情報をチェックしたところ、このような感想が寄せられていました。
「はっきり言って一般入試よりはるかに平易。(中略)事務窓口でしつこく問い詰めたところ、毎年合格者が3、4人というのは、定員と言うわけではなく、単にまともな答案を書けた人数がそれしかいない、という意味である。例年、問題がやさしい年は8割、難しい年は7割前後。この辺りがまともと見なされる数字だと言っていた。学校関係者は突っ込んだ質問にあまりいい顔はしないが、一生がかかった問題なので、嫌われても、何を言われても、思ったことはどんどん質問しよう。(中略)。自分の例からは、筆記試験に合格すれば、後は成績の中身はどうであれ、規定単位数をクリアしていれば間違いない。自分は64単位ギリギリだった。」
 実はこの情報はかなり古いもので、今は受験者も合格者ももっと少ないと思います。また、夜間部から昼間部への転部という特殊性もあります。それをあえてここで紹介したのは…、それでも若干名募集で編入試験を実施している私立の上位校の筆記試験では、合否にあたって同じような判断がされているものと思うからです。それに転部試験とは言え、青学経済学部の問題は決して易しくはありません。
 異なるのは、何点くらいをまともな答案と判断するかの線引きでしょう。大学(同じ大学部内でも学部学科)によっては、専門も語学も6割、または7割。あるいは合計点で6割5分だったり7割だったり…。試験の出来がよすぎる、つまり問題が易しい年は、合格ラインが上がることもあります。
 加えて、上のコメントでなるほどなと思うのは、赤字にしたところです。一般入試よりも平易、けれどもまともな答案を書ける受験生が少ない、疑問に思ったことは大学側に積極的に質問する、筆記試験に合格すれば成績の中身や単位数はどうであれ合格できる。
 最後のところは、筆記さえよければ大学の授業は単位さえ取っておけばよいとも取れます。この部分には異論もあるでしょう。青学の転部に合格した他の学生は次のような感想を残しています。
 「転部試験だからといって大学の授業に出席しないのは良くない。大学の授業には普通に出席した方が、メリハリのある毎日を過ごせる。」
 このようなところも含めて、大学編入と共通するところがあると思うのですが、いかがでしょうか。
 長年続いた青山学院大学経済学部の転部試験も、夜間部が平成20年度から募集停止となったために、来年で最後となります。それもあって、上の情報を出したのですが。中央、法政、明治に続き、とうとう青学まで…と、ちょっぴり寂しい思いです。と同時に、転部試験廃止に伴い、もしからしたら外部からの編入試験を実施するのでは…と勝手に希望的観測も…。平成21年度、22年度の青山学院大学経済学部に注目ですね。