花粉の季節は終わっても。

花粉の季節は終わっても。

お待たせしました。赤い実です。
待ってなくても続きを話します・・・
さてTPP。
これ、日本の経済力を上げるから素晴らしいのだ、
いやいや日本の産業の力を下げることだからけしからん
とか、まさに賛否両論、喧々諤々やっていたわけです。
で、後者の「反対派」の主張で中心となっていたのが、
日本の自給率が下がることにより、
農業や水産業が大打撃を受けるという立場だったわけです。
ここでふと林業は?と。
話は太平洋戦争期にまで遡ります。
全てを戦争のために使っていた当時、
国内の木は燃料を中心にあらかた伐採されました。
そのため、戦後になって大量の木が、
その「穴埋め」として植樹されました。
つまり、現代私たちを苦しめている花粉は、
「その子たち」の成長した姿なわけです。
とりわけ杉は、盛大に花粉を飛ばし、私たちを苦しめていますが、
実は木材として最も用いやすい時期を迎えているのも事実です。
言い換えれば生活用材としての木材資源は十分にあるということ。
ここでTPPに参加してしまったら、
杉は行き場を失い、花粉に苦しむ季節はずっと続くわけです。
戦後の悪策に文句を言って終わるには杉は成長しすぎました。
果たしてどうなるのか。
花粉とTPPはこんな風にゆるやかにつながっていたのでした。

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