後悔しないよう様々な可能性を見つけて!

私が編入することを決めたのは、短大1年の春休みでした。それまでは、就職するか編入を目指すか悩んでいました。こんなに早く進路を決めなければならないなんて、なぜ四年制の大学に行かなかったのだろうかと後悔していました。実際、今もしています。高校3年生のときは、国立大学に行きたかったのですが、努力が足りず、合格することができませんでした。それで進学したのは、今の短大でした。短大1年生の冬、所属した研究室に国立大学に編入を決めた先輩が3名もいらっしゃったことがきっかけでした。それを知った瞬間、忘れていた国立大学へ行きたいという私の夢が沸々と湧き上がってきたのです。それまでは、高3のときに国立に行きたいと思っても、中々具体的な行動に移せなかったのが、悔しくてしょうがありませんでした。今回の編入試験では、絶対に同じ過ちを繰り返さないと決心して勉強に打ち込みました。編入体験記を読んでいても、編入するにあたって目標や決意が何よりも大事であることを学び、私は「もう一度失敗を繰り返さないこと」を目標にしようと決めました。

 やる気はあっても、編入するにあたっての障害がいくつかありました。情報量の少なさ、試験日程に関しての問題、家から遠くて一人暮らしをしなければならないことなど多くのことで悩みました。中でも一番悩んだことがあります。私の所属する短大では、系列の四年制大学へ推薦で編入できる制度があります。私は、学科の中でも上位の方でしたので推薦試験を利用すれば比較的簡単に編入できると担当の先生からも言われていました。しかし、推薦を取ってしまうと必ずその学科に編入しなければならなくなり、他の大学に入学できなくなってしまうのです。試験日程から見ても、私の志望しているどの大学よりも先に推薦を取るか取らないかを決めなければならなかったのです。他人から見れば贅沢な悩みだと思われるかもしれませんが、推薦を取るか、取らないかは私にとって大きな選択だったのです。推薦を取れば、ほぼ100パーセント四年制大学に編入することができます。一方で、推薦を取らずに、他の大学を受けた結果、全部受からなかったら、私はどれだけ後悔するのだろうという葛藤もありました。先生や母親と相談し、悩んだ結果、最終的に推薦試験を受けないことに決めました。合格した今は、この選択は間違っていなかったと思います。

 編入試験は、多くの人が受ける一般入試と違って、まだルールが整備しきれていなかったり、様々なしがらみがあったりと壁の多い試験だと思います。しかし、上手く利用すれば大変魅力的な試験であることも間違いありません。編入試験を突破するのに必要なものは学力だけでなく、むしろやる気と根気だと思います。これから受験する方は、決してあきらめずに自分が後悔しないよう様々な可能性を見つけて頑張ってください。応援しています。

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