大学院入試コース合格者インタビュー

中央ゼミナール大学院入試コース生から、喜びの声が届いております。大学院受験の心構えや中ゼミの活用方法など、参考になるお話をたくさんいただきました。これから受験される方は、是非ご一読ください。

大学院の新年度版パンフレット(紙媒体)には、毎年十数名の合格者インタビューを掲載しています。是非、パンフレットをご請求の上、ご覧になってください。

東京大学大学院情報学環・学際情報学府合格

早稲田大学国際教養学部卒

李真熙さん

東京大学大学院への合格おめでとうございます。今のお気持ちは?

非常に嬉しいです。大学卒業後にどういう進路にすすもうか、3年次から迷っていました。就活もしていたのですが中途半端になってしまい、卒業後はアルバイトをしつつどうしようかと悩んでいました。大学院に行こうと決断したのが少し遅く、受験対策にも出遅れた形になりましたが、そこから真剣に毎日がんばりました。ですので合格することができて今は大変嬉しいです。

合格発表の時、泣きましたか?どんな気持ちでしたか?

泣きはしなかったのですが(笑)、本当に嬉しかったです。先ほども述べたように、進路に関して長い時間迷っていました。ですので、目標を見つけて、それに向けてがんばって、それを達成できて、とても幸せです。合格発表のときは、ヤッターという気持ちでした。

大学院ではどんなことを研究したいですか?

日本における韓国イメージの変遷の歴史を社会情報学的に研究する予定です。

大学院受験を考え出したのはいつごろですか?

大学入学以来、大学院進学に関して興味はありました。でも大学院受験を決断したのは、大学卒業後1ヶ月ほどたってからでした。

論文対策はどのようにしましたか?

受験の決断をしたのが遅く、受験対策にも出遅れてしまいました。そこで友達に紹介してもらった中央ゼミナールに通うことにしました。中央ゼミナールでは赤田先生の論文対策講座を受講して、試験に関する情報や傾向、いま学会で話題になっていることなどを学び、それをもとに何枚も論文を書いて添削してもらいました。最初はどのように論文を書き始めればいいのかもわかりませんでしたが、中央ゼミナールでの授業をしっかり聞き、論文の添削を何度も受けているうちに、どうすればポイントの高い論文を書けるのかが分かりました。

論文対策のコツを教えてください。

自分の得意なネタを3つくらい作って、それを使いこなせるように練習しました。出題される多様な問題に対してどうやって自分の得意なネタをからめていけばベストか、論文をたくさん書いて添削してもらって、練習しました。ぼくはリースマンの『孤独な群集』、リオタールの『ポストモダンの条件』、ハーバーマスの『公共性の構造転換』などを自分の得意なネタにしました。実際の受験でも、それらのネタを使って解くことができました。

英語(TOEFL)対策は?

TOEFLを実際に何度か受けてみるのがいいと思います。ぼくは大学3年次に何度か受けていたので、そのスコアを提出しました。スピーキングやリスニングは慣れたら点が上がるかもしれないし、TOEFLは結果が出るまでに少し時間がかかるので、早めに受けておいたほうがいいと思います。

研究計画書対策、面接対策はどのようにしましたか?

研究計画書に関しては、中央ゼミナールの赤田先生に何度もアドバイスをいただきました。自分で作った計画書を先生にチェックしていただくたびに、完成度が増していきました。早めに計画書を書いてみて、出願の締め切りまでに何度もチェックしていただいて完成度を上げていったので、面接の時は自信を持つことができました。また、面接で質問されそうな点を分析して面接の練習をしていただいたことも、本番の面接でとても役立ちました。

中央ゼミナールの活用のメリットを教えてください。

とても多くの有用な受験に関する情報が中央ゼミナールにはありました。それらの情報を知ることで、不安もすくなくなり、本番にも自信を持って挑めました。また試験の対策はもちろん、研究計画書や面接に関する質問や練習を何度でも受けられたことが、本当に役に立ちました。また、同じクラスの人たちとお互いに情報交換をしたり、相談しあったりしてモチベーションをキープすることができるのも、中央ゼミナール活用のメリットだと思います。

受験を通して成長した点は何ですか?

ぼくは面倒くさがりです。受験に関しても、準備する書類や勉強など面倒くさいと思うことがありました。しかし、一度目標を自分で決めたなら、それを達成するためテキパキがんばることが大切だとわかりました。また、最初の一歩さえパパッと踏み出してしまえば、あとは特に面倒くさくないということも分かりました。同じような目標を持つ仲間と一緒にがんばることの大切さも学びました。

特にお勧めの本があれば、教えてください。

中央ゼミナールの赤田先生に紹介して頂いた本が、役立ちました。社会情報学について理解を深めるのに、『メディア学の現在』、『情報社会を知るクリティカル・ワーズ』、『ネット社会の未来像』、『社会情報学ハンドブック』などが特に役立ちました。

気分転換はどんなことをしましたか?

散歩をしたり、映画を見たり、中央ゼミナールのクラスの人と飲みに行ったりしました。飲みに行って情報を交換したり、相談をしあったりしてみんなでモチベーションを高めたので、みんな合格しました。

願掛け、おまじない、ゲンカツギは何かしましたか?

家族がお守りをくれたので、それを活用しました。面接の前には、メントス(=面接通す)を食べました。

あなたにとって、大学院入試とは?

受験勉強中は目標に向けて一生懸命にがんばれたので、今振り返るととても充実していたと思います。また大学院入試を通して、家族、友達、先生など、たくさんの人のおかげで自分ががんばれているんだと気づきました。大学院入試というイニシエーションの場を通して、成長できたと思います。

後輩たちに何かアドバイスをお願いします。

受験は、準備する書類や勉強など、大変なこともあると思います。でも、最初のつらい時の一歩をがんばれば、後は波に乗ってもっとがんばることができると思います。中央ゼミナールの先生方や友達や本や情報を最大限に活用して、がんばってください。赤田先生がよく「受験は要領と気合だ」と仰っていましたが、本当にそのとおりだなと痛感しています。

ありがとうございました。大学院でいい研究をなさってください。

はい。大変お世話になりました。本当に色々ありがとうございました!

東京大学大学院新領域創成科学研究科合格

法政大学工学部経営工学科卒

M.Kさん

東京大学大学院への合格おめでとうございます。今のお気持ちは?

勉強してきたことに対して結果が出たことは、単純にうれしいです。家族も応援してくれていましたし。しかし、合格の喜びより、これでやっとスタートラインに立てたという、安堵の気持ちが強いです。

合格発表の時、泣きましたか?どんな気持ちでしたか?

信じられない気持ちが強く、呆然としてました。泣きはしませんでしたが、合格後、友達や先輩がお祝い会を開いてくれたときはグッときました。また、友人や先生方、そして、家族が自分の合格のように喜んでくれた姿を見て、自分はとても恵まれていると感じました。

どんなことを研究するのですか?

どうしたら農業を活性化できるのかを、人と人、また人と地域や自然といった、住民環境の視点から研究します。農業を取り巻く状況は依然厳しいですが、自分の研究が農業に少しでも貢献できるように、しっかりと研究に励むつもりです。

大学院受験を考え出したのはいつごろですか?

小さいときから自分には夢があり、漠然ながらも中学生くらいの頃から、理系の大学に行って、文系の大学院に行こうとは思っていました。しかし、早稲田大学大学院合格後、自分の甘さに気づき、自分は本当は何がやりたいのかを自問し、真剣に大学院受験を考え出しました。それゆえ、真剣に考え始めたのは6月の半ば頃です。

論文対策はどのようにしましたか?

赤田先生の授業を聞いたり、紹介して下さった本を読んで知識をストックしました。そして、実際にストックした知識をもとに、何回も論文を書き、赤田先生に添削をしてもらいました。

論文対策のコツを教えてください。

赤田先生もよくおっしゃられるのですが、「自分の得意パターンを作る」ことだと思います。自分の得意なネタを何個か作り、出題テーマをそのネタに(多少強引でも)絡めて書く訓練をすると良いと思います。そうすると、自分はどんな出題に対しても必ず解答ができるという自信が付き、実際の試験でも、落ち着いて解答ができるようになります。その他に自分は、同じ本を何回も読んで、毎回違う色でマーカーを引きました。そして、マーカーが重なっているところを、テキストファイルに書き込み、印刷して、暇な時間に眺め、言い回しを変え答案に引用しました。

英語対策は?

自分は英語が苦手で、勉強がとても苦痛でした。そのため、参考にならないと思いますが、気合いだけで乗り切りました(笑)まず、単語帳と構文の問題集の例文を丸暗記しました。飽きさせない工夫として、エクセルで自作単語帳を作りマクロを組んで、ランダムに単語や例文が表示されるようにしました。また、リスニング用の音源を1.3倍速にして、問題を解いたり、ディクテーションを行いました。英語嫌いの人は、パソコンで作業すると、良いかもしれません。

研究計画書対策、面接対策はどのようにしましたか?

研究計画書は、赤田先生に相談しながら、作成していきました。何度も直されましたが、そういった積み重ねで、良いものが仕上がったのだと思います。文章が下手であったり、自分の無知をさらけ出してしまうのではないかと、最初は提出を躊躇してしまうかもしれませんが、開き直って何回も提出してみることが大事です。面接対策は、大学のゼミの先生や先生方が協力して下さいました。例えば、前期のゼミの発表は自分の場合は、大学院でどういった研究をやるのかを、ゼミのみんなにわかりやすくプレゼンをすることに変えてくれました。また、早稲田の入試の前の日は、120人くらいの後輩の前で、1時間のスピーチをさせてくれました。そのおかげで、研究の整理ができたり、度胸がつきました。大学院受験を周りの人に話すことで、自分の考えの整理ができたり、案外協力をしてくれるかもしれません。

中央ゼミナールの活用のメリットを教えてください。

自分に合った情報を得られることだと思います。中ゼミには、ものすごい情報量があり、経験豊富な先生方がいます。また、自習室もとても役に立つと思います。中ゼミの自習室は、みんな必死で勉強しているので、とても刺激になります。私は、とても飽きっぽいので、わざと外に出にくい席を選んで座っていました。

受験を通して成長した点は何ですか?

私が受験を通して成長したと思った点は、2つあります。1つは、試験は論理的思考を問う問題、専門科目、TOEFL、面接とやるべき事が多かったので、時間制約の中でどれを重点的にやるべきか、どのようにプランを立てたらよいのかといった、幅広い視野が身についたことです。2つめは、自分自身を客観的に見られるようになったことです。受験勉強を通して、なぜ自分は大学院に行きたいのか?、農業の研究が将来の自分にどう結びつくのか?、といったことを常に自問していました。そのおかげで、自分の置かれている状況や、これからしなければならないことが見えてきました。

特にお勧めの本があれば、教えてください。

野口悠紀雄先生の「超「超」整理法」がおもしろいです。その他にも野口先生の「超」シリーズは、お薦めです。また、最近ではライフハックや仕事術関係の本も面白いと思います。自分はとても飽きやすいので、これらの本に載っていることを実際に使いながら、勉強をしました。

気分転換はどんなことをしましたか?

人と会いました。励ましてもらったり、一緒に遊んだり、たるんでると怒られたりもしました。幸運なことに自分の周りには、本音で話し合える人が何人かいたので、そういう人と会うことが強力な気分転換でした。

願掛け、おまじない、ゲンカツギは何かしましたか?

これといったことはしてないのですが、ずっとプラス思考や根拠のない自信を持ち、極力、悩まないように心がけていました。試験日までの時間はみんな一緒です。だったら試験が終わるまでは勉強に集中して、終わってから悩もうと決め、勉強しました。

あなたにとって、大学院入試とは?

成長の場だったと思います。自分は今まで勉強したことが無かったので、勉強面でもかなり成長できたと思います。また、内面でも自分を客観的に見れるようになったので良い経験でした。

後輩たちに何かアドバイスをお願いします。

アドバイスとしては、「大学院で何をしたいのか、その後のキャリアをどうするつもりか」ということを、よく考えて、つつみ隠さず中ゼミの先生に、(また、必要によっては受験先の大学の先生にも)伝えることだと思います。自分の場合も、最初はこんなこと言って良いのかな、なんて考えていました。しかし、あるとき、大学院合格のために中ゼミに来ているのだから、自分の考えていることを全部話そうと決めました。すると、先生方も自分のことを深く理解してくれて、より自分にあった情報を下さいました。そのため、どんな些細なことでも、しっかりと全部伝えることをお勧めします。

ありがとうございました。大学院でいい研究をなさってください。

ありがとうございます。がんばります。

法政大学大学院政策創造研究科合格

商業高校卒社会人(資格審査)

Aさん

大学院合格おめでとうございます。Aさんは、大卒ではないですが、大学院入試にチャレンジされたんですよね?最初は大学に行こうと思って、中央ゼミナールに来られたそうですね。

ありがとうございます。そうなんです。始めは、大学の学部で経営学か経済学を学びたいと思っていました。ただ年齢や、学部の夜間だと卒業までに4年以上かかることも気になっていました。

高卒でもいきなり大学院受験という道があると知って、チャレンジなさったんですね。

はい。中央ゼミナールの赤田先生に教えていただきました。自分には無理かもしれないけど、ダメ元で受けようと思いました。

高校卒業の際には、大学進学は考えなかったんですか?

商業高校ということもあり、大学進学している人は少なかったです。後から思えば、行っておけばよかったと後悔ばかりでした。今更という思いと、今からでもという思いが葛藤し何年か過ぎました。学びたい時が学ぶ時だと、知人に背中を押され、まずは予備校に通うことから始めました。

OLとして働く中で、どうして大学に行こうと思ったんですか?

経験も大切ですが、知識も大切だと社会に出て痛感しました。総合的に理論を分かっていれば、より視野が広がり幅広い可能性、選択が生まれると思います。

いきなり大学院にチャレンジできると聞いた時はどう思いましたか?

目から鱗でした。また、自分には難しいだろうなという後ろ向きな気持ちも正直少なからずありました。

チャレンジの決意はすぐにつきましたか?

はい。すぐにつきました。迷いはなかったです。中ゼミでは、一人の先生から指導が受けられる研究計画書対策のコースもあるので安心して取り組むことができました。また、事前に大学院の説明会にも参加し授業内容や方針に魅力を感じ、すぐに受験準備と勉強に取り掛かりました。

法政大学の政策創造研究科を受験したのはどういういきさつですか?

大学院の説明会に行き、教授に学歴や研究内容について個別相談にのっていただきました。経済、経営、政治、行政、法律などを幅広く学べる実践的な授業内容や仕事を続けながら通える方針などが自分にピッタリだと思いました。学歴や職歴、年齢も様々なので、学問のみならず人間として視野が広がる良い機会だと思いました。受験準備の段階では、弱気な気持ちもありましたが、試験日直前には絶対受かりたい!!という熱い気持ちになっていました。

受験準備の研究計画書はどのように作成してゆきましたか?

中央ゼミナールの赤田先生との相談のもと、自身の経験と合わせた研究テーマにしました。経験値のないテーマよりも、経験を活かせるものにした方が面接の際にも対応しやすいと思います。

面接対策はどのように?

何回も何回も模擬面談をしていただきました。きっと先生が嫌になるくらい(笑)、何度もしていただきました。そして、中ゼミにおける過去問(面接欄)の閲覧。同じ大学院の同じ科の過去問はなかったので、他大学院の社会人入試過去問をくまなく閲覧しました。また、面接官は敵対的という前提で、意地悪な質問に対する返答を不足がない様に考えていました。

本番はいかがでしたか?

選考方法は、面接のみです。緊張して話したいことの半分も話せませんでした。しかし、相手の話もしっかりと相槌を打ちながら聞くことも同じくらい大切だと思いました。また、面接というと身構えますが、今後お世話になる教授とのコミュニケーションだと気持ちを切り替えました。自分の話したいことを話すだけでなく、相手に興味を持ってもらい、いかに楽しませるか。ぐらいの気持ちの余裕が大切だと、後々に気付きました。私は、教授は知識を持っているのだから教授の知らない現場の様子を話してみようと考えていました。予想通り、本番では現場経験について諸々聞かれました!!面接(特に社会人)は、プレゼンテーションという位の気持ちで取り組むと良いのではないかと思います。学生とは違い、自分の社会人経験を活かした研究は、大学院側にとってもメリットがあることだとアピールできると尚良いと思います。

合格発表を見たときは、どんな気持ちでしたか?

夢みたいでした。まさか、自分が大学院に行けるなんて信じられませんでした。というか、今でも信じられません。。

まわりの人たちは、驚き、喜んでくださったんでしょうね。

驚くと共に、疑問を抱かれたようです。大学院って、大学に行かなくてもいけるの?と。大学院ではなく、専門スクールではないの?という声もありました。一般的には、高卒→大学院という概念はまだまだ浸透していないのだと感じました。今後幅広く認知されることを願っています。しかし、前向きに進んでいれば道は切り開かれるものだと、身をもって証明できた意義は大きいです。

親孝行でしたね。

大学院に行くということももちろん、自分の行きたい道への扉が開いたことに喜んでくれています。親孝行ももちろん、母校にも良い知らせをすることができました。

大学院受験で、Aさんはどんなところが変わりましたか?

新聞、ニュース等今まで自分の仕事とは関係ない箇所は素通りしてきましたが、受験を決意してからは幅広く興味をもつようになりました。また、一つの物事に対して関連性や背景も調べるようになりました。

チャレンジしてよかったですね。受験するかどうか、迷っている人にアドバイスをお願いします。

不安もあるかと思いますが、一歩踏み出せば楽しくなります。まずは一歩だけでも進んでみてください。この様な言葉は不適切かもしれませんが、やめることはいつでもできます。そして、受験は勉学だけでなくそれ以上に得るものがあります。予備校でも友達ができましたし、来年からの学生生活も楽しみです。自分に自信が持てました。

予備校の活用法を教えてください。

①模擬面接…多くの先生にしていただきました。回数と先生の人数をこなすことが大切です。
②自習室…講義や模擬面接の予定がないときでも、可能な限り足を運びました。道は違えど勉学に励む学生の姿に、刺激を受けました。また、高齢の方が机に向かう姿にも勇気づけられました。
③情報源…予備校とは、ネットや本では知ることができない情報源の宝庫だと思います。中ゼミに通わなければ、受験も合格もありえませんでした。何物にもかえがたい価値ある場所だったと心底感謝しています。

あなたにとって、大学院受験とは何ですか?

通過点であり、チャンスの場です。ここが最終目的ではありません。受験合格は大変嬉しいものでしたが、本番はここからだと気を引き締めています。

最後に何か一言お願いします。

中ゼミには大変素晴らしい先生方がたくさんいらっしゃいます。他の予備校にも行きましたが、中ゼミは他にはない魅力があります。私の人生を大きく変えるきっかけになった中ゼミに感謝の気持ちでいっぱいです。待っているだけでは、誰も何もしてくれません。自分で道を切り開く以外に目標達成の術はありません。どうか、自分自身の為に少しずつでも一歩一歩進んでください。

東京大学大学院教育学研究科修士課程基礎教育学コース合格

お茶の水女子大学文教育学部人間社会科学科卒

木村久美子さん

合格おめでとうございます。まずは、今のお気持ちをお話しいただけますか。

合格できるかどうか、かなり不安でしたので、ほっとしたというのが、一番の気持ちです。前日まで教育実習でしたので、9月はほとんど勉強ができませんでした。試験は9月下旬でしたから、本当に心配でした。

そうでしたね。本当に大変でしたよね。それでも合格されたということは、本当に木村さんのご努力の結果だと思います。 今日はいろいろと木村さんにお聞きして、大学院受験を考えている方のお力になれればと思っています。ところで、まず、そもそもですが、どうして木村さんは大学院を受験されようと思ったのですか。

大学4年間で何を学べたかなと考えたときに、何もわかってないんじゃないかなと思って、もう少し勉強したいというのが最初の動機です。教育学を学んだとはいっても、本当に何もわからないままだなぁと思って。出身校の大学院を受験するんだったら、独学でも合格できるかなとは思ったんですが、他の大学に行きたいという思いがまずあったので。他の大学の大学院受験を考えたときに、情報もないし、どうしたらいいか全然わからなくて。それで、中ゼミを知って、一度相談に行こうと思いました。

中ゼミはどのように知りましたか。

インターネットで知りました。実は最初は、大学院だけでなくて大学編入も考えていたんです。相談に行ったときはまだ、大学院に進学すること、研究するとはどういうことなのか、全くわかっていませんでした。何を研究するのか、卒論をどうしたらいいのかも全然見えていない状態でした。今までずっと、自分は心理学がやりたかったのではないかという思いもあって、編入してもう一度大学での勉強をやりなおそうと考えていたんです。でも研究をするということを考えたとき、自分の興味関心が漠然としすぎていて、ただ「勉強したい」では駄目なのだということを知りました。高橋先生からお話を伺ううちに、私の興味のある内容は、心理学ではなくて教育学でだって研究できる、編入ではなくて大学院入試で大丈夫だということがわかりました。

実際に勉強してみて、教育学でも違和感なかったでしょ?

はい、やっぱり私の中には、教育学がいいという思いが最初からあったのだろうと思います。しかも、私には心理学の科学的アプローチよりも向いていたみたいでよかったです。中ゼミに相談に来た時期が遅かったので、とても不安でした。相談に来たのが、5月に入ってからでしたから。受験するコースを決めるまで、本当に悩みました。

そうでしたね。木村さんの場合には、どこを受験するのか、どういう方向に進むのかを決めるまでが大変でしたよね。

はい。研究計画書を作っていく段階で、自分は大学院で、何を「勉強」したいかではなく、何を「研究」したいかということを考えることが大事だということを知って、いろいろな方向性を考えました。そのとき、つきたい先生というのがわからなくて、いろいろなところを探して、見学にも行きました。最終的に、東大の先生の著作を読んで、この先生いいなと思ったんです。その本や東大を勧めてくださったのが高橋先生でした。私は東大は少しも考えていなかったので(笑)。

でも、木村さんの関心からすると、ぴったりでしょ?

はい。それから、高橋先生に薦められた『アートの教育学』を読んで、面白い!!と、わくわくしました。それを読んだときに、私は、この方向がやりたいんだと思ったんです。

そうでしたね。私自身、木村さんの関心をお聞きしていたら、『アートの教育学』の路線が一番合うかな、と思ったんですよね。

本当にあれは衝撃でした。あの本に載っているのはほとんど東大の先生が書いたものなんですよね。それで、東大の教育学コース、絶対にここに行きたいと思えました。

志望校を決めるのは本当に難しいのですが、木村さんの場合、教育学コースに決まったときは、お互いに、本当に納得しましたよね。 東大の教育学コースを受験していくということが決まると、今度は卒論のまとめと修士論文の研究計画書の執筆に入りましたよね。木村さんの場合、卒論と修士論文の役割が明確に分けて書けたんじゃないかと思います。その部分、とても良かったと思うんですが、どうかしら?

高橋先生からレッジョ・エミリアアプローチについてお聞きして、自分でもいろいろと調べてみました。それで、面白いなあと思って、修士課程で深めたいなあと思いました。ただ、卒論をどうするか、卒論のテーマですごく迷っていました。美術教育ということは決めていました。その場合、一人の人の思想を扱うか、あるいは、教育実践を見て書こうかと思っていました。私の入っていたゼミが、教育方法、教育課程といった実践のゼミだったので、どうしようかと、いろいろな可能性があって迷いました。 それで、レッジョの話を大学の指導教官にしてみたら、今、これから始めるのは大変だから、大学院でやったら、と言われました。今は一人の思想家についてまとめた方がいいんじゃないとアドバイスを受けました。それじゃあ、レッジョは院でやろうと、決心がついて(笑)。

逆に、それが院に行くための強いモチベーションになったりして(笑)。

はい(笑)。それで、やっぱり、もとになる美術教育の考え方というのを卒論で深めることにして、美術教育学者の思想を扱いました。 卒論で思想研究を行って、院で、その人を発展させるのが一般的だということは聞いていたんですが、私はそれでも、レッジョ・エミリアをやってみたいという思いがありました。それで、研究計画書を高橋先生と相談していく中で、卒論では一人の思想を深めて、その思想の中でも「創造性」ということを扱うことにしたので、その「創造性」が育まれている場としての実践例としてレッジョ・エミリアを見ていったらどうかなと考えるようになりました。この意味では、卒論を修士論文で発展させることができる、という構成が作れたと思います。しかし、教育学コースの中の教育思想の研究室に入るので、レッジョ・エミリアという実践の根底にある思想を研究したいというところに行きついていたので、卒論のまとめと修士論文の計画書が、ちょうどよくまとめられたと思っています。

そうでしたよね。レッジョの実践には深い教育思想がありますからね。それを思想研究のアプローチで深めていくことはとても重要なことなのではないでしょうか。

自分の中で、本当に、きれいに整理がついて、これこそやりたいことだって思えました。

なるほど。木村さんがそこまでレッジョにひきつけられたのはどうしてだったんだろう?

そうですね。自由な雰囲気と、芸術にあふれた雰囲気。普段の生活が芸術になっているというところに魅力を感じました。

そういう生活が子どもたちの創造性を育んでいるわけですよね。 研究計画書以外の受験勉強は、どのように準備されましたか。

英語は完全に、中ゼミにお世話になりました。週に2回、3講座受講していました。先生がそれぞれ違って、いろいろなパターンで授業が受けられたので、面白かったです。専門は高橋先生の授業が楽しくて、専門の授業を楽しみに中ゼミに通ってました。編入の「教育学論文」で教育学の流れ・全体を講義していただいたので、在籍している大学で断片的に学んでいた、つながっていなかった知識がストンと整理された気がしました。

たった一コマしかないですからね。思想も行政も制度も実践も、全部やるというね(笑)。

ほんと、すごいなあと思って。毎回違うテーマでしたし。1時間でまとめられるのが、先生、すごいなって。

ははは。本当に時間がないですからね。

「大学院教育学論文」の方では、専門に特化した学習ができたと思っています。それぞれ毎回テーマが違っていたり、先生のご専門のテーマも深くお聞きできたので、それがすごく良かったです。

ははは。ありがとうございます。

それが面白かったです。しかも、それが入試で役に立って。

ほんと、驚きですよね。あんなマニアックなテーマが教育学コースで出題されるなんて(笑)。何でも勉強はしておくものですね。

入試問題を解くときに、高橋先生の顔を思い浮かべて(笑)。先生のあの授業がなかったら、一問白紙で出すところでした。それから、「理論と実践」の話も出ていて。これも中ゼミで勉強したテーマでしたよね。中ゼミでの勉強を半期分振り返って、今までちゃんと勉強してきたんだという自信とともに(笑)、解答を書きました。

多少はお役に立てたかしら。私も、木村さんはじめ、皆さんに助けられながら、「大学院教育学論文」の授業をすることができたと思っています。皆さんが積極的に発言してくださいましたよね。

みんなそれぞれに頑張っていて、それぞれにしっかり考えを持っているというのがすごくいい刺激になりました。他の人の研究計画書が聞けたのも良かったです。同じ目的を持って勉強している仲間がいるというのが一番心強かったです。みんなにはたくさん助けられました。授業の後に、それぞれ興味がある分野について、いろいろ話したりするのもすごく楽しくて、勉強になりました。

そういうふうにして、お互いを先生にして学ぶことができますよね。その他、木村さんの受験を振り返って、いかがでしたか。

本当にあっというまでした。試験が早かったので、中ゼミに通う回数も限られていましたし。途中からでしたので、すでに授業も数回終わってしまっていましたから。それでいて、出願は一番早かったですから。

本当によく頑張られましたよね。 さて、これから、大学院の生活が始まりますが、抱負をお話しいただけますか。

イタリア語を頑張りたいと思います。入試のときに一人の先生から、卒論を発展させて、アメリカの美術教育の思想家を深めた方が言語的にもいいんじゃないかと言われたんですが、他の先生が、「今はイタリアが注目されてきていますからいいんじゃないですか」とおっしゃってくださって。「はい、イタリア語、頑張ります」と言ってしまったので(笑)。

なるほど。大学院修了後はいかがですか。

研究がどうなるかわからないので、進めたくなったら、博士課程に行くことも考えています。今のところは、教員になりたいと思っています。大学4年間でかなり苦労して小中高の教員免許を取得しましたので。この間、教育実習に行ったときに、教員っていいなぁと改めて思いました。教育実習で生徒たちと関わる中で、色々なことを学べました。授業をするのはすごく難しかったんですけれども、楽しくもあって。人に伝えるというのは本当に難しいことですが、子どもたちはちゃんと反応を返してくれるんですよね。最後の授業のときに30分ぐらいで文章を書いてもらったんですよ。すごく短い時間だったんですが。それが終わったときに一人の女の子が教壇のところに来て、「先生、こんなに疲れた授業、私、初めてだよ」と言ってくれたんですよ。「こんなに集中して、こんなに書いたことない」って。そこまでやってくれたというのが、すごくうれしくて。そして、それをわざわざ言いにきてくれるっていうのが、またうれしくて。本当に授業や教師のやりがいを感じました。

本当に充実した教育実習だったんですね。きっと木村さんでしたら、素敵な先生になってくれるんだろうなあと思います。これからが楽しみですね。大学院でしっかり勉強されて、木村さんの夢を実現されること、強く願っています。本日はありがとうございました。