早稲田大学編入のホント?

 昨日は、中ゼミで合格者を囲む会を開催! 編入についてはOBもこれから受験する人も、本当に多くの方が参加してくれました。先輩から後輩へと受け継がれていく、中ゼミスピリット…、中ゼミの伝統です。大事にしてきたいと思います。
 さて、夜は社会人コースの合格者を囲む会もあって、朝から夜まで大わらわ…。ということで、昨日は心ならずも更新ができませんでした。ごめんなさい。というわけで、いきなり今日も言い訳から入りました。
 今日は早稲田ですね。ここは、今までにも何度も登場しましたが、新年度から一文と二文が再編されて、文化構想学部と文学部になります。それにともない、3年次編入の実施がすでになくなりました。あと、2年は実施されると思っていたので、残念です。一文の学士編入も実施されず、2年後から文学部で行うとのこと、厳しいですね。その結果、大学2年生や短大生が受験できるのは、商学部と社会科学部だけになりました。
 早稲田の受験で思い出されるのは、ある程度以上のレベルの大学に行っている学生が、とにかく早稲田へ…ということで、二文と社会科学部を併願したりしていたことです。もちろん、他大は受験しません。社会科学部は、現在は昼夜開講になっていますが、当時はいずれの学部も夜間部。どうしてわざわざ昼間の大学をやめてまで、行きたいんだろう…って、思ったりしたものです。でも、それだけの魅力が、早稲田にはあるようですね。二文に編入した学生が、誇りを持って、充実した大学生活について話してくれたことが思い出されます。
 二文の受験指導では、本当にいろいろな思い出があります。編入では、1次試験に合格して2次の面接に臨んだ学生が、○○先生のところで勉強したいから志望したと話したら、面接官に、「○○クンは忙しいからね。キミの面倒なんてみていられないよ」といわれて、不合格になったことがありました。先生同士が必ずしも仲がよいわけではないようです。その後は、面接で自分から先生の名前をあげるなと、学生に指導するようになりました。
 編入だけではなく、1年次入学の社会人入試でも、毎年、多くの学生が、中ゼミから早稲田へ入学していきました。中には、大学で演劇活動に夢中になり中退して社会人になった人、大学には行ったものの、人と話すことができなくなり、数年間引き込もり状態になって退学した人、大学に8年間通ったけれども卒業できなかった人、ずっとフリーターだった人…など、本当にいろいろな経歴の人がいました。でも、面接でそれについて問われたことはなく、本当に早稲田のふところの深さを感じたものです。大学によっては、社会人入試でフリーターの男性に、面接で厳しくあたるところもありますから。とは言え、何でもよしではなく、大学で学びたいことが明確になっていない社会人に対しては、「大学がどういうところかわかっていない」と、厳しい面接でした。学びたいことがはっきりしている人には寛容な大学…と言えますね。
 また、社会人は受験した学生もバラエティに富んでいて、フリーのアナウンサー、モデル、ミュージッシャン、イラストレーター、カメラマンや映画監督の卵…、など、面談していても、本当に楽しい人達がたくさんいました。それも懐かしい思い出です。入学して、そのまん○東さんと同級生になった学生もいました。
 今日はこのあたりで。実は、またまた言い訳ですが、めちゃくちゃ忙しい1日だったんです。明日は社会科学部と商学部について、お話ししますね。 

今日は明治・政経大学編入のホント?

 今日は、まず宣伝から。明日は中ゼミで合格者を囲む会があります。夏休みで東京に帰省している国立大学組も、参加してくれます(感謝!感謝です)。具体的な大学名は中ゼミのHPで確認してくださいね。校外生の方もどうぞ(^_^)v。
 さて、明治大学政治経済学部です。政治学科と経済学科は3年次編入、地域行政学科は2年次での募集です。大学1年の方は法政2年次との併願が可能ですね。
 ここも商学部と同様、3年次は筆記に第二外国語があります。受験資格は60単位以上修得(見込み)ですが、なんと「英・独・仏・露・西・中・朝」から2カ国語各4単位以上とあります。2年次は、語学は英語だけになりますが、受験資格は30単位以上修得(見込み)に加え、英・独・仏・中・西から2カ国語をそれぞれ2単位、4単位以上とあり、これが何といってもネックです。二外へのこだわりがありありですね。多くの大学で、二外が必修から外れるケースが増えている現状で、これはちょっとため息です(=_=)。
 気になる合格状況ですが、ここは意外にも合格を出しています。商学部より積極的ですね。まず、3年次については、H18が32→7、H17が27→14、H16が37→11です。2?4倍ですね。それに比べて2年次は、ちょっと極端な状況になってます。H18が70→10、H17が52→24、H16が51→28です。H17・16は2倍程度だったのに、H18は7倍と急に難しくなりました。
 ここからは例によって独り言です。なんで、合格数が変わるのかということですが、一つには欠員状況が考えられます。若干名募集でも欠員が多ければ編入で多く合格が出る…ということはありがちです。H18の場合は逆に欠員が少なかったと考えることができます。もう一つは試験の出来です。若干名募集では、多くの大学学部が一定の合格ラインを設けています。昨年はそのラインに達した受験生が少なかったという見方です。これを裏付けるのは実際に受かった学生からの情報です。このブログを読んでくれているH18の合格者から、次のようなメールをもらいました(多謝!)。
 宍戸ふじ江先生へ:最近、中ゼミHPの宍戸先生のブログを拝見させて頂いています。近々、明治大学のことについて書かれるようなので、今年地域行政学科に合格した僕から、執筆の参考になるかもしれないので、少々小話をお聞きください(余計なお世話かも知れませんが 汗)まず、今年の試験結果を御覧になられたならもう御存じかと思いますが、地域行政学科で受験者が増えたにも関わらず、合格者が去年・一昨年の半分以下に激減しました。その理由の推測ですが、今年は英語が昨年より遥かに難化した事と、何よりも「地域行政のトピックに関する論述」試験で、問題が昨年以前は3題から一題選択だったのが、今年は一問必答になったことだと思います。この2つの事から、合格ラインの点数に達した受験生が減ったのではないでしょうか?事実、「地域?」の試験中、書く音が殆ど聞こえてこなかった気がしますし。また、とあるネットの掲示板を見ると、論題を取り違えて書いた受験生もいたようでした(一問必答に驚いたのか)と、まぁこんな感じです。参考になれば幸いです。
 さらに、つぎのようなご意見もいただいています。
 僕からの意見ですが、「政治経済学部内では、学科は殆ど関係なく授業を選択できるので、今1年で政治学科または経済学科の編入を考えている人にもお薦め」ということも付け足しお願いできますでしょうか?先日の僕からの情報について触れられるのでしたら。
 触れるどころから、そのまま引用させていただきました。生の声は貴重です。本当にありがとうございましたm(_ _)m。
 さて、もう一つの見方があります。それは、H16・H17のようにたくさん合格を出すということは、かなり合格ラインが甘かったということ。その結果、合格させたはよいけれど、編入生の学力が一般入試で入った学生よりも低いために、後の指導が大変だった! だから、試験を難しくして合格者を減らした…という説です。これも充分あり得ますね。
 でも、筆記さえできれば、合格はできるはず。試験会場に行ったはよいけれども、全く手が動かなかった…なんてことがないように、準備はしっかりと! 編入試験は受験勉強をほとんどしないで受けに行く人もたくさんいます。それでは結果は出せないということですね。人との競争というよりも、自分が合格ラインを超えること。明治の地域行政は、私のカン(多少の裏付けはあり)では、6割取れれば大丈夫。編入試験は自分との戦いなのです。
 明治は今日でいったん終わりにします。経営学部に触れることができなかったのは、ちょっと残念。試験科目や受験資格から、商学部や政治経済学部よりも受験しやすく人気です。でも、H17が127→35で、H18はなんと127→10。メイタンがなくなったことも関係あるのかな…なんて、ちょっと考えちゃいますね(*_*)。

 お詫びです_(_^_)_。

 申し訳ありません! なかなか予定通りには行かないもの。今日は予約なしの入学相談で忙しく、ブツブツ独り言をいう時間がありませんでした。明日は休みのため、明治のラストはあさって以降にしたいと思います。お許しあれm(_ _)m。
 さて、法政・立教・明治とお話ししてきましたが、明治が終わったら次はどうしたものでしょう。女子大だと男性のお役に立てないしね。早稲田に行きましょうかね?

今日は明治大学商学部編入のホント?

 今日は明治大学編入のホント?の続きで、商学部についてお話ししたいと思います。ここは、受験資格が62単位以上修得(見込み)。合格状況はH18が14→3,H17が22→4,H16が17→8でした。H16がメイタン生が内部試験を受験できた最後の年ですから、推薦で結果のでなかったメイタン生も受けています。H17はメイタンを卒業した浪人生が受験しているかもしれませんが、合格は少なくなりましたね。
 でも、無理ないかな。とにかく試験科目が厳しいです。商学部なのに専門が経済学で、マクロ経済・ミクロ経済・マルクス経済からの選択。それに英語と第二外国語(独・仏・中から1科目)。中ゼミ生は、おそらくほとんど受験しません。英語と経営学でよい経営学部の方が対策もラクですから。だから、よく試験内容のわかっていない人が、甘く考えて受けているんじゃないかなって、思ってます。受験に行ってびっくりで、あまり準備もしていないから受からないんじゃないでしょうか。ホントに取る気がないのかなっていう感じですね。でも、これが学科の方針なんでしょう。
 実は、ここはかつては、二部からの転部とメイタンからの内部編入だけ実施していました。その時も試験科目は同じ。ただし、経済はミクロ・マクロまたはマルクスからの選択だったので、今より厳しかったですね。そのかわり、これは複数の学生からの情報で、まず、間違いないと思いますが、転部の場合は300点で150点取れれば合格、メイタンからの場合は少々合格ラインが高くなり、170点前後でした。極端な例では二外が10点でも他が7割取れていれば受かったと聞いています。だから、準備さえきちんとすれば、決して高いハードルとは言えなかったんですね。特に転部試験では、中ゼミ生が合格者をほぼ独占…という年もありました。中ゼミに来る=しっかり受験対策するということですから。
 私の勝手な独り言ですが、今でも合格ラインは決して高くないと思います。ただ、英語は専門英語だし、経済学は理論、それに第二外国語。思わずため息が出ます。他の経営・商系学科に比べて何と厳しいこと。たとえ300点満点で170点取れればよいとしても、かなり勉強しないと合格はできません。受験するなら、まともに受験勉強に取り組む必要がありますね。
 それにしてもどうして2外まで…ですが、明治って各学部に一般教養の先生がいらっしゃるんですね。第二外国語の先生も商学部の専任です。この制度が変わらない限り、2外の試験はあるんだろうな…って思ってます。
 たとえば、1年からの社会人入試の小論文は、経済・経営系では珍しいことに、文学部でよく出題するタイプです。これは文学の先生が、商学部にいらっしゃるからだろうと勝手に思っています。
 それから英語、これも要注意です。ここ数年、専門英文になってますが、かつては長文総合型で一般的な英文が出ていました。英語の教員も複数いるわけですから、いつ、もとのタイプに戻るかわかりません。
 それにしても受験者が少ない商学部に時間を割きすぎたかな? 結構思い入れがあるんで…すみません。このくらいにして、明日で明治も片を付けちゃいましょう。人気の経営学部、政経学部地域行政学科2年次編入について、お話ししますね。

明治大学文学部編入のホント?の続き

 今日から中ゼミでは本格的に夏期講習開講! 朝からバタバタ慌ただしい1日です。講習生の皆さん、中ゼミを徹底的に活用して下さいね! 
 さて、昨日の続き。明治大学文学部です。気になる合格状況ですが、ここは学部全体の数しか公表していません。それによると、H18は2年次が95→17、3年次が35→3でした。この年の3年次の合格者数の少なさには、ホントに目をむいちゃいますね。でも、実はH18から別枠で実施の3年次学士編入(秋に実施)でびっくりするくらいとっていて、10→7。合計すると45→10になります。学士は外国語も免除ですから有利ですね。H17までは文学部は二部のみ学士編入を実施していたんですが、二部がなくなったため、H18から文学部での募集になったんです。
 ついでにいっちゃいましょう。H17については、2年次が124→24、3年次が29→8。H16については、2年次が88→ 20、3年次が4→0でした。H16の3年次受験者がやけに少ないと思われるかもしれませんが、それは欠員募集のせい。この年は3年次は英米文・日文含めて、多くの学科・専攻で募集なし、で、こうなったわけです。
 実は、中ゼミにはH18の状況について、もう少し詳しい数字があります。それによると文学科2年次が55→14、3年次が32→3、史学地理学科2年次が14→0、3年次が3→0、心理社会学科2年次が26→3です。先ほども書いたとおり、3年次では別途学士編入があります。
 これでみると、2年次95名のうち、26名が心理社会学科受験ということになりますね。倍率は約9倍ですから、かなり厳しい試験です。それから、H17については、文芸メディア専攻を28名受験していたという、学生からの情報があります。この年中ゼミから2名合格していますし、ある程度の合格者数がいたことも確かですね。おそらくH18の文学科についても、半数程度は文芸メディアの受験でしょう。人気の専攻です。でも、何よりも驚くのが史学地理学科の合格ゼロです。ここはホントに厳しい学科です。
 ここからは私の勝手な独り言です。まず、文学科文芸メディア専攻。ここはもとが2部の文芸学科です。ですから日本文学を専門とする先生が多く、文芸とメディアでは、どちらかというと比重は文芸にあります。創作ができるからとか、メディアについて研究できるからとか、それだけを志望理由にするのは要注意、かなり厳しい面接になるでしょう。倍率が高いことから語学は9割近くほしいところです。
 英文学専攻は学士が圧倒的に有利ですね。英文なのに英語の試験がないわけですから。実際、中ゼミからも二人合格しています。でも、昨日も書いたとおり、普通の編入は厳しいですよ。合格が1名だけという年もけっこうあって、それこそ、英語は満点に近くないと合格できません。
 日本文学専攻は、私が学生を指導する機会の多い学科です。明治は試験が3月ですから、中ゼミ生も最近はあまり受験しなくなりましたが、かつては、夜間部から昼間部への転部(編入と同じ試験)を受ける人が結構いて、いろいろと話を聞きました。当時は面接の時には採点が済んでいて、自分の点数が見えてしまったりしたそうですが、語学も専門も7割いっていれば、合格でした。もっとも、合格者以外は意外に出来は悪かったようです。受験勉強せずに受けても受かりませんね。
 それから史学地理学科…。ここは、大学1年から入学する社会人入試でも本当に面接が厳しいんです。自分が関心を持っていると話した分野について、本などを複数読んでいないと、相手にしてくれなかったりします。歴史やる人って、自分もオタクだから、いい加減なのは許せないのかな…なんて、勝手に想像しています(おっと、またまた言い過ぎか…)。それだけプライドを持っているということでしょうね。おそらく、筆記試験は日文同様、外国語も専門も7割取れれば大丈夫だと思いますが、面接は要注意です。明治だからという理由だけで受験して、その専攻に関心がないようでは、合格はできません。
 長々と書いてきましたが、あまり面白い話はありませんでしたね。ウー、不調です。眠たくなるといわれそうなので、今日はこのくらいにしておきましょう。次回はどうしましょうか。商学部やら経営学部やらを取り上げようかな。

今日は文学部!明治大学編入のホント?

 今日は明治大学文学部編入のホント?です。が、その前に…。見ていただいている方の多くは中ゼミ生だと思いますので、お知らせを。8月6日の合格者を囲む会に、参加してくれるOBが大分決まってきました。今日中にHPにアップしますので、確認してください。それから、HPの校内生用編入情報ページにアップした編入タイムズですが、今日追加で、合格者の大学生活に関する感想をアップする予定です。私も昨日今日で一通り読んだんですが、多くのOBが、編入試験に合格したことで自信を持って大学生活を楽しんでいることがよくわかって…。それに、たくさんの人に「中ゼミのおかげです」って書いていただいて…。すっかりウルウル状態です。これだからこの仕事はやめられないですね。すっかり幸せな気持です。皆さんもぜひ、ご一読を。
 さて、本題に入りましょう。明治大学の文学部も古くから編入試験を実施しています。中ゼミには20年分以上の過去問題があります。ここの特徴をあげてみましょう。
 まず、2年次編入・3年次編入ともに実施していること。昔から法政2年次と併願する受験生がいました。大学1年生が受験できることはうれしいですね。資格は2年次が30単位以上修得(見込み)、3年次はちょっと厳しくて、外国語が英・独・仏・露・西・中・朝から、2カ国語各4単位以上、保健体育2単位以上を含む60単位以上修得(見込み)です。そのため、学年を落として2年次を受験する方もいます。
 それから、欠員募集で年によって実施する学科・専攻が異なること、それも、2年次では実施するけれども3年次はなし、というように、編入年次で異なります。要注意ですね。実は、かつては10月にならないと具体的な実施状況が公表されず、そこで初めて志望学科で募集がないことがわかり、がっかりした人もたくさんいました。でも、今では6月には試験要項が発表されます。今年もすでにホームページ上で公表されています。平成19年度については、次の通りです。
 2年次は史学地理学科アジア史専攻で実施なし、3年次は文学科演劇学専攻、史学地理学科考古学専攻・地理学専攻、心理社会学科で実施なし。
 昨年度まで2年次のみの実施だった文学科文芸メディア専攻で3年次を実施することは朗報ですね。
 次にここは別途学士編入(3年次)を実施しています。募集学科は3年次編入と同じです。学士編入の場合は外国語が免除されます。
 もう一つ、外国語が学部で共通であることも(2年と3年は別)、特徴の一つと言えるでしょう。レベルとしては中ゼミでいうスタンダードですが、文学科英文学専攻も同じ試験というところが、私立では珍しい。英文学科の場合、英語が文学部共通だと専門でさらに難易度の高い英語を課されることが多いんですが、ここはそれがなくて小論文です。その分、満点に近い点を取らないと英文学専攻での合格は難しくなります。
 おっと時間切れです。次回は合格状況と学科・専攻別のお話をしますね。どのくらい点数を取れれば合格できるのか…についても、こっそりお話ししちゃいます(もちろん、推測に過ぎませんが…)。

今日から始まる、明治大学編入のホント?

 今日から気持も新たに、明治大学編入のホント?にいきたいと思います。もっとも、相変わらず最初は昔話です。何か新しい情報でも…と期待した方、ごめんなさい。20年もやっていると、思い出話がいっぱいあって…。オバサンだから、しかたないってことで(^^;)。
 
 さて、明治大学の編入といえば、明治短大、通称メイタンが思い浮かびます。明短生は、学習院女子短大、青山女子短大の学生とともに、一時期の中ゼミ編入志望者の中心でした。彼女たちは本当に熱心でとにかく一生懸命、その分、編入の合格実績も上がり、指導し甲斐がありました。中ゼミの古き良き時代を作ってくれました。でも、メイタンもガクタンもすでになくなり、今残っているのはアオタンだけ…。淋しいですね。それぞれ、数十名の方が毎年中ゼミに入学していましたから、中ゼミの経営にも大打撃!でした。と、これはよけいなことでしたね(^_-)。話を戻しましょうか。
 明短は短大には珍しく、法律学科や経済学科のある短大でした。ほとんどの学生は、最初から明治大学への編入狙い。内部の話をいろいろと聞きましたが、学生間のライバル意識も相当なものだったようです。明治大学も明短生を優遇していて、かつては、法学部、政経学部、商学部で、明短からの内部編入と夜間部からの転部のみを実施、外部の学生は学士を除き、受験できませんでした。現在、法・政経・商などの社会科学系学部がすべて、外部から受け入れるようになったのは、明短がなくなったおかげ…という面もあるかもしれませんね。
 さて、昔にさかのぼって合格状況を見てみると、平成12年度の商学部は、内部が46名が受験、34名合格。この年外部からは4名受験で合格は0でした。外部からの受験者が少ないのは、当時、まだ受け入れが始まったばかりだったことと、試験に第二外国語があることが理由ですね。商学部で語学2つはちょっとしんどい。受験するなと言われているようなもの?ですね。おっと言い過ぎかな(>_<)。
 この年、外部から広く受け入れている経営学部では、内部編入でなんと146名受験、37名が合格。外部は57名受験で7名合格でした。内部には夜間部生もいますから、全員がメイタン生ではないでしょうが、年内の内部編入試験で結果のでなかったメイタン生が、最後の経営学部に殺到している様子が分かります。内部は4倍、外部は8倍ですね。
 この当時は、明治の経営学部は明短生をひいきしていると、中ゼミ生の間でよく噂されたものです。もっとも大学側ははっきり否定していましたし、私も明短生はそれだけ明治を目指して必死に勉強したから、結果も出るのだろうと思っていましたが…。もっとも、筆記試験の結果で差がつかないときは、内部有利?は否めかったかも…(^^;)。
 ということで、明治編入のホント? 今日は導入部分のみということで。でも、そういう歴史を知らないと、明治の編入ってホントにわかりにくいと思います。次回は、編入の歴史の長い、文学部のホントについて、お話ししましょう。

立教大学編入のホントがやっと終わります

 今日は文学部ですね。ここは試験科目は英語と各学科の専門科目、それに面接(受験者全員が対象)です。英語は文学部共通で、中ゼミではスタンダードレベル。長文の読解が主になります。ちょっと横道にそれますが、英語に関していえば、中ゼミがスタンダートレベルの問題集として薦めている旺文社の「基礎英文問題精講」に載っている英文と全く同じものが、かつて、ここの編入試験で長文問題として出題されたことがありました。中ゼミ生は大喜びでしたね。こちらはビックリ! 本当に編入英語では標準的なレベルだと実感した出来事でした。 
 さて、文学部については、長いこと、語学も専門も7割が合格ライン、面接(受験者全員)は参考程度で、合否は試験の点数次第…と、中ゼミではいわれてきました。つまり、筆記試験の成績が合格ラインを越えれば、面接ではよほどのことがない限り落ちないし、逆に越えなければ、面接でよい印象を与えても受からない…ということですね。
 これは、面接の場で面接官から「専門はできているけれど英語の点数が足りない、残念ですね」など、試験の出来について、はっきり言われた人が多数いたことが根拠です。でも、最近は面接官がそこまではっきりとものを言うことは、なくなってきたようです。合格ラインも、受験者が本当に多かった頃に比べて、少々甘くなってきたのかな…という印象があります。 
 まず、H18の合格状況(学外のみ)を見てみましょうか。
キリスト教 4→1、日本文 19→1、英米文 32→3、ドイツ文 3→3
フランス文 4→1、史 10→1、心理 27→6、教育 31→2
 それからH12、H18からさかのぼること6年前の状況です。
キリスト教 3→2、日本文 35→7、英米文 32→6、ドイツ文 8→5
フランス文 8→2、史 8→2、心理 51→6、教育 79→5
 感想はいかがですか。う?ん、例外はありますが、受験者数も減ったけれども、合格者も減っているところが多いですね。となると、甘くなったというのは、私の思い過ごしかもしれません。ただ、学科ごとに見ると、多少の違いは見えてきます。
 実際、同じ文学部の中でも、学科によって受験者の感想はいろいろです。心理学科は専門が大学院並みの出題(と大学の先生が言ったそう)で、英語より専門重視との感想が複数の学生からあがっています。確かにここは、専門科目の問題量が半端ではありません。でも、心理学科ですから、英語ができなくても良いということではないでしょうが…。英語は立教の心理だと思えば易しめかもしれませんね。なお、前回も触れたように、平成20年度からは現代心理学部(新座キャンパス)での募集になると思われます。
 英米文学科は英語に加えて第二外国語(独または仏)のあることが、ハードルを高くしています。二外があるだけで、あきらめてしまう中ゼミ生も少なくありません。以前は短大生でも、二外を短大で履修していた人が結構いましたが、今は、在籍校で履修しなくてよいケースが多くなりましたから、余計ですね。でも、ここの編入に合格した学生は、二外の筆記の成績は参考程度で、英語さえできればそれほどできていなくてもよい、という感想を漏らしています。二外といっても長文のみで、英文解釈の要領で単語をつなぎ合わせて解答したら受かりました。なんていう人もいます。
 日本文学科については、現代文、古文に漢文まで出題されますが、それぞれの分野ごとに一定の点数を取っていないと合格できないというのが合格者の感想です。昨年、一人しか受かっていないのも、それで理解できますね。特に漢文。漢文は出題する大学が少なく、勉強の負担が大きいため、準備できずに受ける人が多いのではないでしょうか。以前、「面接で、漢文が良くできているといわれた」という合格者が複数いましたが、漢文の出来が合否を左右するのかもしれません。
 教育学科、特に初等教育専攻は、今も昔も難関ですね。ここの合格者は中ゼミ生が独占!という年が何度もありました。それだけ、しっかり準備しないと取ってもらえないということです。今、中ゼミでは教育系が注目です。団塊世代が退職時期を迎え、小学校の教員が不足するため、教員採用試験の倍率がここにきて下がっているんです。 小学校の先生になるチャンスですね。その分、今年は志望者が増えて厳しくなるかもしれません。
 長くなっちゃいましたね。そろそろ終わりにしましょう。最後にもう少しだけ、おつきあい下さい。もう、十数年前の昔話になります。どうしても立教文学部に行きたい!という短大生2名が、大学1年からの入学者を主な対象(高校の現役生や浪人生ですね)とした、英語・小論文だけの入試(今でいう自由選抜入試にあたりますね)を編入試験と併願したことがありました。英語と小論文は編入対策で勉強していますから、チャンスを増やしたいと思って受験したのでしょう。大学1年からでもよいから立教に行きたいという気持もあったと思います。さて、その結果は…というと、編入には見事二人とも合格!でも、高校生に混じって受験したほうはそろって落ちたんです。やっぱり編入の方が結果を出せるんだ…と、つくづく思った出来事でした。
 理学部は受験者も少ないので、またの機会に譲りましょう。次回更新は、あさって以降になります。

立教の新座キャンパス編入のホント?

 今日は、立教大学でも埼玉に校舎のある、(新座キャンパス)コミュニティ福祉学部と観光学部です。いずれも比較的歴史が浅く、1998年の設立です。だからこそ、編入定員があるわけですね。
 まず、コミュニティ福祉学部から。とにかく立教に行きたい!ということでしたら、お勧めの学部です。立教で唯一、秋に一般編入を実施していて、今年は10月29日が試験日。今からだと時間がないと焦るかもしれませんが、3ヶ月ちょっとの準備期間でも、ちゃんと合格しています。平成18年度は、一般・社会人ともに7名程度の募集でしたが、結果は受験者42名で合格者18名(推薦のぞく)。募集人員よりも多く取っていて、競争率は2.3倍でした。
 でも、受験者ずいぶん増えましたね。さかのぼると、H17は17→11、H16は18→9、H15は19→11…。年によっては2倍を切ることもある試験だったんですよ。
 理由は?…というと、まず、社会学部現代文化学科とは異なり、編入定員分はきちんととるという方針?だから。これはホントにありがたいことですね((^o^))。それから、立教といっても都心ではなく埼玉だから。中ゼミでは社会福祉というと福祉分野への就職率の高い日本社会事業大が人気だから。と、いろいろ考えられます。当校スタッフの赤田先生(赤田先生のブログ、大学院進学の道、おもしろいですよ。ぜひ、みてくださいね。)風にいうと、立教って言っても福祉だし、埼玉だし、おしゃれじゃないものね…。と、これはちょっと失礼でした。ごめんなさいm(_ _)m。
 それが編入では、というよりも中ゼミでは、意外に社会福祉志望者が少ないんです。福祉を選ぶ人には、人のために役立ちたいという気持をずっと持っていた…、ボランティアを実際にしていた…という、本当にいい人が多いので、大学1年の最初から、福祉の学部に入ってしまうからかもしれません。だからこそ、編入ではチャンスがあるとも言えますね。毎年、ギリギリになって、立教に行きたいからコミュニティ福祉を受験します!面倒みてください!という人が中ゼミに来ます。それでも受かっていますから、立教に行きたい方、ぜひ、考えてみてください。
 もっとも、さすがに福祉、志望理由書や面接対策は大切です。生半可な気持では後で後悔することもあります。福祉に行くからには、取り組みたい分野、将来の道などを、真剣に考えておきましょう。
 ところで話はズレますが、コミュニティ福祉では、以前は臨床心理学を勉強することができましたが、今年度から、文学部心理学科と再編されて、新座キャンパスに現代心理学部が設置されました。ここが編入試験をスタートするであろう平成20年度には、どのくらい編入試験で合格が出るのか、楽しみです!(^^)!。
 さて、観光学部です。ここは定員があるといいましたが、どうも、具体的に人数を上げての募集は最初の何年かだけ?だったようです。編入をスタートした当初は、定員30名とのことだったんですが、今は一般、社会人ともに若干名募集です。試験日も以前の年内から年明けとなりましたし、試験内容も変わりました。平成17年度から英語のかわりにTOEFLスコア提出となったんです。特に基準点は示されていません。
 合格状況を見ると、H14は51→22と、まだ、20名程度は合格していたんですね。それが、H15には56→13、H16には38→10と、合格者数が半分程度に減ってしまいました。それがさらにH17には15→4と、受験者数、合格者数ともに前年度の半分以下になっちゃったんです。H18は16→5です。中ゼミからも受けなくなっちゃいましたね。どうもTOEFLは苦手な方が多いようです(=_=)。
 募集人数が減ったことについては、最初の頃に編入した学生が、編入後によい成績を取ることができなかったのか?それとも他に理由があるのか?何とも言えませんが、とても残念です。でも、それでもまだ3倍程度。立教受験ならよしとするべきでしょう。
 実は、観光学部は社会学部観光学科が改組されて、新座キャンパスに設置されたのですが、社会学部観光学科の頃は、30人受けて数名くらいしか受からない…なんて年もあったんです。それを思うと定員があることのありがたさを痛感します。
 立教も残るは文学部と理学部、次回で立教とお別れして、明治大学のホントに移りますね。なお、更新はあさって以降になります。ごめんなさい。

 今日も立教?

 しつこく立教大学です。今日のお題は社会学部。
 H18は、3学科あわせて27名受験、5名の合格でした。社会学科が5名→1名、産業関係学科(H18で募集停止)が2名→1名、現代文化学科が20名→3名です。現代文化学科の受験者数が多いのは、約10名募集と試験要項にあるためでしょう。他学科の若干名に比べるとチャンスが多いように感じます。
 実は社会学部に現代文化学科が新設されたとき、編入定員が20名あるとのことで、私としてはとても喜んでいたんです。これで立教に行ける学生が増えると…。でも、残念なことに、合格者数は期待していたほどではありませんでした。それどころか昨年度の結果を見ると、結果的に3名のみの合格。H17も同じく3名の合格で、若干名募集と全く変わりありません。ホントに当てはずれでした。
 一つ変わったところといえば面接でしょうか。定員設置前は、筆記さえできていれば、あまり面接で落とさなかったんです。でも、たとえば昨年に関していえば、1次通過が9名で最終合格は5名、4名が面接で落ちたことになります。現代文化学科で定員があるので、ボーダーラインの受験生を面接に呼んでみて、でも結局、学力不足と判断して落としているのかな…なんて、想像しています。
 とはいえ、そういう結果も無理がないと思うくらい、とにかくここは論文が難しいんです。課題文が2題あって、それぞれが設問に答えて800字の論述。それを90分でこなさなくてはなりません。読解も論述もスピード勝負です。かつ、課題文の内容も現代社会、宗教、文化など多様で、社会学の理論も押さえておく必要があります。
 
 実は、平成14年度までは課題文が1題のみで、平成15年度からいきなり2題に増えたんですが、この年受けた学生は、試験が終わった後で「どちらか1題選択だったんでしょうか??よくわからなかったんですけれど…」。問題紙には選択とはありませんから2題必答なんですけれど、気持ちはわかりますね。でも、試験はいつも前年と同じかたちで出題されるとは限りません。臨機応変に対応できる力が必要なんです。
 それでは同じく定員を設置しているコミュニティ福祉学部、観光学部の編入状況はどうなっているんでしょうか?? この続きは次回にしましょう。え?いつまで立教にこだわっているんだって? でも、始めちゃったから(=_=)。たぶん、あと2回で終わると思います。もうちょっとのご辛抱(^^;)。