大学編入~情報収集で気をつけたいこと

 今日は情報収集について。
 インターネットが一般化する以前は、編入試験の情報収集は大変でした。当校で出している『まるわかり大学編入』を片手に、大学に電話をかけて実施の有無や詳細について確認するしかありませんでした(これは中ゼミの場合ですが…(^^;))。
 今や各大学のホームページという強い味方により、本当に情報収集は楽になりました。大学によっては電話をかけると「ホームページをみてください」というところがあるくらいです(それもちょっとどうかとは思いますが…。電話代を使ってかけているわけですし…(=_=))。
 しかし、実はそこに落とし穴があることをみなさんは知っておく必要があります。まず、ごく一部ではありますが、未だに編入試験の詳細について、ホームページにアップしない大学があります。そしてもっとも困るのは次のケースです。
 先日、当校の質問掲示板に、ある国立大学のとある学部について問い合わせの書き込みがありました。そこは毎年7月に試験要項を配布しているのに、9月になってもホームページが昨年の情報のまま…、何か事情を知っていますかという質問でした。
 答は簡単です。おそらく大学のうっかりか怠慢。実は予定通り7月に新しい要項が出ており、中ゼミにはとっくに届いていました。ホームページの改訂が終わっていなかっただけなのです。旧帝大でこういうことがあるのか…と思われるかもしれませんが、実はほかの旧帝大のある学部でも同じことがありました。出願直前まで新しい情報がアップされなかったのです。
 もちろん、私立大学でもこういうことは当然あります。関西地方のある大学ですが、昨年から編入を始めて、今年は試験時期が9月になる、ということまでは、情報収集のための電話かけで聞いていました。ところが、7月になってもホームページに新しい情報がアップされません。関西在住の通信サポート生からそれを聞いて心配になり、大学に電話をかけたところ、びっくりしたことに、電話をかけたのが月曜日で、その週の間に出願が締め切りになるというのです。
 急いで学生に連絡を取り、あわてて書類を集め準備して、何とか出願には間に合いましたが、冷や汗ものでした。試験は聞いていたとおり9月で、締め切りは2ヶ月も前だったのです。かつ、出願締め切りの時点でも、ホームページには昨年の情報が載っていました。
 こうなると、意図的なものなのかと疑いたくもなってしまいます。本当に関心のある人は直接電話なりしてくると考えてのことでしょうか…。まあ、いずれにしても想像にすぎないのですが。
 受験生の皆さんは、昨年の情報を確認しつつ、大学には積極的に電話をかけて情報を収集することが大切ですね。こわいのは、ホームページの情報をすべてだと思いこみ、気がついたときには出願が終わっていることなのです。