編入試験アレコレ

編入試験って実は30年以上前からあったって知っていますか? 現に中央ゼミナールの名物講師、S先生は、30数年前に短大から4大へ編入したという経歴の持ち主。そして、当ステップアップサポート部の始まりは、今から33年前。それが、ここ7、8年くらいで熱くブレークしたのは、まずは少子化・不況で大学経営も生き残りをかけた冬の時代に入り、学生確保の一つの手段として編入が注目されたことにあります。関西の立命館大学はさすがに早かった。既存の学部学科に多くの編入定員を設置したエネルギーにはびっくりさせられました。それ以降変わることなく、編入に関しては西高東低。慶應義塾は自大学通信教育学部からの編入しか(それもむちゃ難関)実施していないし、早稲田も二文や社学(H13から一般編入開始)を除くと学士編入のみ。欠員募集でも良いから一般編入試験を実施してくれると、大学側も受験料収入が入ってよいと思うのですが…さすがに早慶、経営的には余裕と言うことでしょうか。
第二の理由は、4大進学が難関だった頃に、もともと4大志望だった短大生や目的を持った学士が意欲的に編入し、大学でも頑張って勉強したこと…、大学がレジャーランド化したと言われる時代に「編入生、やるじゃん」という印象を大学側に植え付け、1年から入学している学生達の刺激剤になると大学側が考えたことが、編入生受け入れが進む一因となりました。つまり先輩方の頑張りです。名古屋の教育に行った中ゼミ生からは、「先輩方がよほど頑張ったのか、編入生は出来ると思われているので、大変。でも、この伝統を守っていきたい。」という感想が寄せられています。大阪の法学部に編入した中ゼミ生からは「編入生は年齢もさまざまで20歳なんてまだまだ。それぞれがしっかりと目的や勉強したいことを持っているので刺激になる」との感想。ただし、一方で、昔から中ゼミが編入・転部について使っていた「敗者復活戦」を通り越して、「リベンジ」受験する人も増えてきており、志望の大学へ編入したはよいが、その後何をしたらよいかわからない、っていうケースもあるようです。きっかけは何でも良いのですが、編入は入った後に何を勉強したいのかと云う目的意識が大事です。そこだけは明確にしておいてほしいと思います。
手前味噌ですがもう一つ、中ゼミもここ10数年、編入という制度を知っていただきたくて、資料集を作って全国の短大に配付したり、市販本を作ったり、頑張ってきました。今はいろいろなところが編入に関する本を出していますが、何もないところから始めた10数年前は、大学に電話しても教えてもらえず(というか大学職員も編入に関する知識がない)、本当に苦労しました。今の編入人気に一番驚いているのは、私かも…。 
お待たせしました。それでは本題に入りましょう。なお、この「部長の独り言」の部分は、1月に1回更新する予定です。(え? 不要ですか。 ん?、私の楽しみということでお許し下さい。)