逆境に負けたくない

もともと高校生のときから四年制大学を目指し受験し、ダメなら同系列の短大から編入学をすると決めていた私は、当初内部推薦で編入したく、学校の授業も高校時代より一生懸命受けていました。しかし、内部の倍率も一般試験同様非常に高く、結果は不合格。合格するのが難しいことは承知でしたが、推薦で合格して早く進路を決定したいと思ってこれまで必死に勉強してきた自分の努力は一体何だったのだろう…。一般試験は内部推薦より倍率が高いのに自分は合格できるだのろうか…。としばらくショックと今後の不安から立ち直ることができませんでした。
けれども「このショックを受けている間にも一般入試を受けるライバルたちは勉強している。」「差をつけられてしまう。」という焦りを感じ、友人の紹介で中ゼミの夏期講習説明会に参加しました。ここで自分は「一般入試モードに切り替えてもう一度頑張らなくては!!」と思い直すことができ、帰宅後、大の苦手科目である英語の勉強を本格的に再開。大学入試以上の猛勉強がスタートしました。
夏期講習の受講科目は栄養系演習と、千頭和先生の英語総合演習BS。説明会の個別相談では、5日間連続した講習英語を薦められましたが、自分が講習に参加できない日ができてしまうのと、連続した授業だと予習・復習が間に合わないのとで受講を断念。代わりに毎週日曜日に開設されていたこの英語総合演習BSで時間をかけて予習・復習を徹底することにしましたが、英文法ができない私にとってこのペースで授業を受けられたことは正解でした。じっくりとその週の授業を復習して、わからないものは次の週に質問したり、他のテキストと照らし合わせて確実に理解して前へ進むことができた気がします。また、先生にも「 このレベルだと第一志望合格は厳しいかもしれない。でもこっちの併願校ならなんとかいけるかもしれないね。」などと的確に自分のレベルを教えていただいたおかげで、自分の学力がどれだけ足りていないのかという危機感と、あとどのくらい努力して勉強する必要があるのかということがわかりました。専門科目はできて当たり前、そこでどのくらい英語で差をつけられるかが受験の鍵だと思っていたので、自分が第一志望のレベルに少しでも近づけるよう、単語や文法、イディオムの勉強など、できる限りのことをして夏休み中英語を頑張っていました。
その一方で最も大事な専門科目は、気づけば英語を頑張りすぎて一時放置状態に…。「このブランクが試験に響いてしまったらどうしよう。」という危機感もありましたが、1年次から積み重ねてきたものがあったためにそれほど大変ではなく、それどころか試験勉強でより深く調べ、学んでいくうちに、これまで以上に自分の知識へとつながる楽しさを知りました。このときやっと1年生から勉強してきたことがかなり生きていると実感できたので、今後受験する方にも1年生のときから授業は真剣に取り組んで勉強を積み重ねていくことをオススメします。
私の受験校は計2校でしたが、併願試験の3日前まで栄養士実習、第一志望の試験日の次の日からは教育実習があり、2校とも試験勉強だけに集中することができないような日程で受験をしました。しかし私はこの逆境に負けるのだけは嫌で、どんなに実習で疲れていても必ず勉強しようと決め、いつも以上に気を張っていました。この実習のおかげで時間が少なくても集中して勉強ができ、その結果合格にもつながったのだと思います。
最後に、今回の編入試のために他には無い授業をしてくださった先生方、多くの知識と充実した資料を提供して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

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