会話より。

会話より。

こんにちは。赤い実です。
頑張ってます、更新。
年明け人気校第一弾である
早稲田社会科学部の合格発表がありました。
昨年に引き続き、合格者は二人・・・。
その中に中ゼミ生が入っているかどうかはまだ不明ですが、
二年連続で二人というのはなかなか厳しい。
でも、これからこの傾向がずっと続くとは限りません。
多く合格させる年が来る可能性は低くありませんので、
これから目指す方も諦めず頑張ってみてください。
さて、昨日入った喫茶店にて。
50代後半から60代前半ぐらいの女性二人の会話が耳に入ってきました。
話題はかなり著名なある女性作家の講演会か何かに行った時のことでした。
A:「でね、その時に言うのよ、先生が『日本は刑務所でも三食ご飯が出るし、お風呂も寝るところもあるし、こんないい国はありません』て。言われてみればそうだな、って思ったのよね。」
B:「そうね、ホームレスの人たちとか、わざわざ罪を犯して拘置所とか刑務所に入りたがるって言うものねー。」
・・・もちろん、「また聞き」なのでもしかしたら解釈違いかもしれません。
でも、以前からその作家については?な感じだったので、
十中八九、まあ、そう言ったんだろうととは思いますが、
これ、おかしくない?
いくつもの根本的な視点が抜け落ちています。
刑務所に行くことが人々にとってどれほどの影響をもたらすのか
刑務所内の衣食住を満たすための維持費はどこからでているのか
そして何より、
刑務所「でも」ではなく刑務所「でないと」安心できない人々が社会に多数存在しているという現実
これらを見ずに「いい国」と言う神経に、私はちょっとぞっとしました。
もちろん、囚人の人権を守る視点は不可欠だと思います。
しかし、それとは話は別です。
やはり不謹慎なのではないでしょうか。
社会保障や生活保護の問題が注目されています。
私が尊敬する社会保障研究者の書籍に記されていた言葉を思い出します。
日本の社会保障制度成立の歴史を振り返ってみると全ての議論の中には
高齢者の尊厳という視点が欠けている 
ということです。
どうすることが得だとか、
こうなれば損しないだとか、
そういうことだけじゃないよね、人間って。
尊厳って
たぶん
人間が人間たるに最も必要なもの。
それを忘れてしまっていたんだな、と思います。
また、社会学っぽくなくなってしまった・・・
でも、大事です、社会保障。

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