少子化から。

少子化から。

とうとう先行きへの不安から、
福島の農家の方が自殺するという事態にまでなりました。原発事故。
実家が農家である私には他人事とは思えない辛い話です。
実際に命を絶たずとも、それに近い思いで、
ギリギリのラインで生きている人々は少なくないでしょう。
避けられない天災だけがこれの原因だという人は、
もはやいないのではないでしょうか。
遺族の悲しみや怒りはいったいどこへ向ければいいのでしょうか?
さて、話題は変わります。
社会学のみならず、
現代社会を舞台とする学問で触れられるテーマの一つに、
「少子化」があります。
その少子化が都市における防災という側面で思わぬ影響を与えています。
少子化が進めば、当然必要な学校の数も減ります。
その結果、学校の統廃合が進み、
最終的に小学校の数が大幅に減少することになります。
広い敷地などを確保するのが難しい都市部では、
これまで小学校が主な緊急避難場所でした。
それが減少したということは、
安全に短時間で避難できる場所を失った人がいるということになります。
当然、統廃合の際にそんなことは考慮されないままですから、
今回の震災に遭って初めてそれを認識したわけです。
少子化と防災。一見次元の違う問題に思えますが、
こんなところでつながっています。
NS

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