社会学で哲学する

社会学で哲学する

 

まりもです。

先日、哲学対話というものに参加してきました。

ひとつは「お金をめぐる哲学対話」で、国分寺での地域通貨のおはなしを聞きながら、

「お金ってなんだろう?」と考えを広げるワークショップです。

 

もうひとつは、「親子で楽しむ哲学対話」。

みんなでひとつの絵本を読んで、

疑問に思うことや、不思議なこと、感じたことをあげていき、

対話をしていくというものです。

 

この哲学対話のおもしろいところは、「問いをひらいていく」ということ。

ふつう会議や打ち合わせって、ひとつの答えに収斂していくのですけど、

この哲学対話では、

みんなが話し合ったことに満足せず、もやもやを抱えて帰宅し、

それを誰かに話し、そうしてまた考えが深まって、さらにもやもやになって、

また誰かに話したくなって・・・・・・というふうに、

どんどん疑問がわいて、どんどん人と話したくなるという

とっても不思議な対話なんです。

 

これ、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属

共生のための国際哲学研究センターでの取り組みです。

http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2013/12/post-668/

 

実は、「問いを開く」ということは、大学院で研究を進めるうえでとっても重要なこと。

だって、研究したいテーマは、誰かが見つけてくれるものではなく、

「自分が」見つけていかなければならないからです。

 

テーマが決まっても、さらに具体的に「何を対象にしたいのか」

「どんなことに関心があるのか」

「なぜそれでなければだめなのか」

・・・という疑問にこたえていくことが、研究の苦しみと醍醐味なんですよね(苦笑)

 

哲学と社会学はもちろん別のものですけど、

けっこう根っこはつながってるんじゃないかな。

イギリスの有名な社会学者アンソニー・ギデンズの社会理論なんて、

存在論の域に足をふみいれていますしね。

 

大学院では、自分の専攻以外の、

多様な学問にも触れることができる、とても貴重な場です。

学びの楽しさを味わいに、大学院をめざしてみませんか?

 

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