5月5日開講 国内MBA受験コース

本年度「国内MBA受験コース」は5月5日に開講します!
※MBA受験コースは、他の大学院受験コースとは日程が異なっていますのでご注意ください。

●5月5日から7月15日までが第1ターム、
●7月21日から9月30日までが第2ターム

となっていて、1タームと2タームを連続受講していただく形になります。夏期講習期間は設けずに、そのまま通常授業が続く形になります(全20回の授業です)。10月受験の方を対象としたコースです。

また、11月3日から1月20日まで第3タームを設置しています(全10回の授業です)。こちらのコースは2月受験の方を対象とした直前対策コースとなっています。

■国内MBAでの研究領域について

経営環境の大変化から、MBA大学院では新しい研究テーマが広く扱われるようになってきています。

たとえば、
・SNSマーケティングとエンゲージメント、インフルエンサーマーケティング
・(リーダーシップに対して)フォロワーシップによる組織論
・5G時代のメディア戦略
・シングル市場と不動産業の将来
・インターネット時代の出版社による価値創造法
・ノマドと企業、地方都市計画の視点から
・インバウンドとエンターテイメント産業の攻勢
・時代の変化とバリューチェーン内の順位交代
・新技術による破壊的イノベーション

他にも様々なテーマが次から次へと扱われていくのがMBAコースです。あらゆるテーマに共通しているのは「今まで誰も経験したことのない新時代」と「既存のビジネス」の融合ないし発展でしょうか。起業のチャンスもたくさん転がっていそうですね!

まだまだ面白そうなテーマがたくさんあります。ぜひ、MBA大学院の説明会や体験授業等にも行ってみてください。MBAって面白いなって感じていただけると思います!

中央ゼミナール 国内MBA受験コース

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国内MBAでも話題になる「働き方改革」

2018年4月6日に,働き方改革関連法案が閣議決定しました。
(毎日新聞の記事はこちらのリンク

2012年に「ブラック企業大賞」なるものができて,様々な企業の過酷な労働環境が話題になりました。特に居酒屋チェーンの”和民”は騒がれましたね。

ちなみに,2012年のブラック企業大賞は東京電力,2013年はワタミフードサービス,2014年はヤマダ電機,2015年はセブンイレブン,2016年は電通,2017年は引越社(アリさんマーク)となっています。

東京電力は震災の影響が大きいのでしょうが,他は激しい競争環境にさらされている企業ばかりですね。

働き方改革は企業にとって非常に大きな影響を与えます。大学院MBAでも議論になることが多いテーマです。

従業員を酷使することって利益主義の経営者にとってはいいことずくめなんです。(くれぐれも筆者は従業員酷使賛成派ではありません。誤解なきよう。)

だって,
①非正規(外注)を使えば,人件費は課税8%の損金にできる。
②非正規(外注)を使えば,社会保険の負担がない。
③非正規(外注)を使えば,人件費を変動費にできる。
④サービス残業を常識にしてしまえば人件費が削減できる。
⑤有給をとらせない方が効率的。
⑥1人の人の負担を増やせば新たな雇用をしないで済む。
その他,色々です。

日本が長いこと不況下にいた間に,上のようなことがなんとなく常識になってしまっていたんですよね。そこにメスが入ったのが今回の働き方改革です。

非正規は正規へ,社会保険完備,労働時間の上限設定,休日・休憩は必ずとらせる,従業員の健康管理など労働環境の改善がたくさん盛り込まれています。

大学院等の研究機関でも働き方改革の研究が進められています。普通に考えれば従業員に対して企業の負担が増えるわけですから,企業の先行きが心配になってしまいますよね。でも,研究の結果,労働環境を改善したところ,①生産性が向上し,②離職率が減少した,③求職者が増え,④求人コストが激減したというデータが多くの企業から出ているんです。なんとなく,大昔に行われたホーソン実験を思い出してしまいます(笑)。

厚生労働省も企業に労働環境を改善することのメリットを啓蒙しようと一生懸命です。事例を紹介するこんなサイトもあります。(厚生労働省のサイトリンク

余談ですが,外食企業の労働環境は厳しいことで有名です。数年前,すき家(ゼンショー)が問題になっていましたね。その中でもカレーのココイチは頑張っているんですね(リンクはこちら)。ワタミも最近はかなり労働環境がよくなっているみたいです。

一方,この改革の難しいところは,労働者側も無条件に賛成しているわけではないということです。たとえば,
①社会保険を整備されると手取が減る。
②残業が認められなくなると月収が減ってしまう。
③仕事が複数の人に分散してしまうので顧客とのつながりが薄れる。
④仕事中毒で働きたいのに働かせてくれない。生きがいの減少。
他,たくさんの意見が出ています。

特に,働きたくても働けないというのは一体誰の得なんでしょうか(一部のプロフェッショナルは法案の例外になるようですが,かなり不明確です)。

働き方改革は,まだまだ考えなければいけない論点がたくさんあります。ちょっと話が飛んでしまうかもしれませんが,労働環境の良い企業が増えると環境を整える体力がない企業は深刻な人不足になってしまい,外国人労働者を酷使するという何ともいえない社会現象も引き起こしてしまいます。(ビジネスジャーナルのリンク

外国人労働者を含めた従業員に高い福利を与えつつ,生産性を向上させなければいけないという大きな命題が,現代の企業につきつけられています。

早稲田大学MBA 2017年度一般入試(冬募集)で以下のような問題が出題されました。(入試問題へのリンクはこちら

問題1
一般論として,副業と週休三日制それぞれのメリットとデメリットを整理して,論じてください。

問題2
特定の業界の企業を示した上で,あなたがその企業の経営者なら,副業・週休三日制を進めますか(両方進める,どちらかだけ進める,どちらも進めない,などを明記してください)。その上で,なぜそう判断するかを選んだ企業の現状・将来像に即して,具体的かつ論理的に説明してください。

みなさんはどう解答しますか?
解答を中央ゼミナールまでFAXかメールでいただけましたら,添削をしてお返しいたします。
FAX 03-3314-7587      mail  sus05@chuo-seminar.ac.jp

最後に,H先生がブログ「中ゼミ経済・経営系裏日報」で公開授業について書いてくださったので(リンク),こちらのブログでもご案内いたします。

2018年4月8日(日)14時から,中央ゼミナールでMBAコースの体験授業が行われます。慶應義塾大学や早稲田大学の過去問題を用いながら,MBAの世界にちょっとだけ触れていてだければと思います。お時間がございましたらぜひご参加ください。

中央ゼミナール国内MBA受験コース

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国内MBA受験の準備を始めよう!

早いもので桜がきれいな季節となりました。

中央ゼミナールでは新学期開講の準備が着々と進んでいます。本年度のMBA講座の開講は、5月5日火曜日です。5月5日から9月30日までを1つの期間とし、国内MBA合格を目指していきます。もちろん、1月・2月の受験を目指される方のための直前講習も開講されます。

開講講座(専用講座)は、
①MBA実践演習
②大学院経営・商学系論文
③研究計画書ゼミ
の3講座です。

①MBA実践演習では、事例研究を中心に多くの知識を取り入れつつ発想法の訓練を行います。主に面接試験(口頭試問)で役立つ講座だと思ってください。
②大学院経営・商学系論文講座は、研究科志望者向けの講座ですが、専門科目を課すMBA入試にも対応しています。高度な理論研究を進めていきます。
③研究計画書ゼミでは、ゼミ形式で出願書類の作成を行っていきます。直前になって慌てることがないようペースを整えます。

MBA講座は社会人の方がとても多いため、本年度からカリキュラムを大幅に変更しました。なるべく多くの方の受験スケジュールに合わせるために、開講期間を他の中央ゼミナールで開講されている講座とは変えてあります(授業は土日のみです)。日程にはお気をつけください。

難関大MBAは、簡単に合格できるものではありません。その一方で、キャリアアップを目的とする社会人の方は難関大を目指す傾向にあります。難関大の受験は早めのスタートがモノを言います。しっかりと準備をして合格を勝ち取りましょう!

MBAコースでは、入学説明会を毎週日曜日に行っています。またMBA講座の体験授業も開催いたします。MBA進学を少しでもお考えの方は、ぜひ、説明会や体験授業にご参加ください。お待ちしております。

説明会・体験授業の日程は⇒こちらをクリック(タップ)

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国内MBA受験を予備校で準備しよう!

本年度の受験もひと段落です。

11月ころから個別指導をさせていただいた方たちの合格も決まり,胸をなでおろしたところです。

慶応義塾大学,早稲田大学,明治大学,青山学院大学,立教大学,法政大学など「難関」と言われるMBAへ無事に合格されました。

多くの方が社会人の方で,仕事と受験準備を両立させることに苦労されていた様子です。本当に頭が下がります。大学院でのご活躍を期待しております。

新年度のMBA講座もいよいよスタートです。

早めに受験準備を始めると仕事と勉強の両立もかなり楽になります。キャリアアップや転職,起業などを目指して頑張りましょう!

中央ゼミナール 国内MBA受験コース

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70代経営者の半数が後継者未定だという問題!

「日刊工業新聞」のサイトにこのような記事が掲載されていました。

東京商工会議所が実施した「事業承継の実体に関するアンケート調査」の結果によると、事業承継が困難となっていて、今後の事業継続に疑義が生じている企業が多いとのことです。

特に経営者が60代の企業で約7割、同じく70代の企業で約半数が承継問題に直面しているといいます。経営者の年齢から承継問題の解決が急務となっていることが推測されます。長年に渡り経営努力を行なってきた結果が、後継者不在のため廃業というのでは残念過ぎますね。

黒板とチョークを使う仕事をしていた人なら、誰もが記憶しているのが「羽衣文具」の廃業問題です。羽衣文具は、羽衣チョークを製造販売していたメーカーです。本当に素晴らしいチョークでした。折れにくく、クリアに書け(弱視の方にも文字がよく見えると評判)、きれいに消えて、手も汚れなく、書き心地はなめらか。本当に最高のチョークでした。そんな羽衣文具も2015年に後継者不在で廃業となりました。(リンクはこちら

世界中で惜しまれ、多くの教育機関が数十年分のチョークを買いだめしたというウワサが流れているほどです。もちろん中央ゼミナールにも大量の羽衣チョークが隠されています。もったいなくて、たまにしか使っていませんが(笑)

話がそれました。

事業を継続させていくためには、後継者を計画的に育てていかなければいけません。特に個人・小規模事業者において、事業承継は最重要課題の1つと言えるでしょう。長い時間をかけて育ててきたサービスや技術は守り抜きたいですよね。

一方で、後継者がいるからといって安心できるわけではありません。「会社は2代目が潰す」という言葉は、経営コンサルタントの中では有名です。もちろん逆もまた真なり、でもありますが。

最近、中央ゼミナールの入学相談で、父親から事業を承継するためにMBAへ進学したいという相談が増えてきています。今まで経営に関する勉強をしたことがないので、事業承継をするために勉強する必要性を感じているとの相談です。社長であるお父様と一緒に来校される方や、お父様の事業計画書を持参して相談に来られる方、それは入学相談ではなくただの経営相談では?というような方、様々な方がいらっしゃいます。

国内MBAでは、事業承継のために勉強したいという動機を歓迎しています。早稲田大学を始め、多くのMBAで「事業承継者入試」が設定されています。事業承継が決まっている方、MBAで実践的な経営力を身につけて、会社を大きくしていきませんか?

中央ゼミナール 国内MBA受験コース

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MBA出願&入試シーズン

■MBA受験シーズン到来

一橋や早慶,青学や立教といった主要なMBA大学院の入試が始まります。出願に必要な書類や事前課題は様々です。(詳しくはこちらのリンク

MBAの入試では,
①今までどんな経験をしてきたのか
②その経験の中でどんな課題にぶつかったのか
③その課題についてどんな対処をしてきたのか
④入学後,その課題を研究にどう結び付けていくのか
⑤卒業後,MBAコースで学んだことをどう活かしていくのか

が問われます。

中央ゼミナールMBA受験コースでは,数多くの面談を通じて,学生さん本人が持っている「課題(問題意識)」を浮き彫りにしていきます。大学院カリキュラムとのリンクをはり,将来プランを明確にするお手伝いもしています。それをもとに説得力ある文章を起こし,何度も何度も書き直しをすることで合格につながる「志望理由書」ないし「将来計画書」を完成させます。

■ビジネスモデルの設計

多くの学生の方が行き詰ってしまうのが,ビジネスモデルの設計です。大学院によっては,卒業後に,起業や新規事業の立ち上げを行うことを前提として,ビジネスモデルの設計を求めてきます。1つの大きな課題として求められることもあれば,将来計画書の1要件として求められることもあります。

これがなかなか難しいんですよ。最初からアイデアを持っている方も,そうでない方もすぐに頭を抱えてしまいます。そのビジネスの実現可能性が評価されるからです。面白いアイデアがあればいいってものではないんですよね。

少なくとも,顧客(ニーズ・ポジショニング),市場(規模・参入コスト),販売(チャネル・サイクル),財務(運転資金・投資回収期間)などについては検討しなければいけません。もちろん,完璧である必要はありませんが。

特に「顧客」の検討がMBAの計画書では重要です。その商品(サービス)が,本当に売れるのかどうか。スタートアップで失敗する多くの企業は,自分たちの「売れるという確信」のもと,販売計画に準じて,マーケティングに大金を投じ,資金ショートに陥るという流れを踏んでいます。

スモールスタートアップの理論で有名なスティーブン・G・ブランク氏は,製品開発モデル(自分たちの売りたい商品主導)を否定し,エバンジェリストユーザー(リスク受け入れ顧客)を中心としたニッチであるべきだと主張しています。いきなりメインストリーム市場で一攫千金を狙うのではなく,課題を抱えている顧客の問題解決から手堅く行うべきだという理論です。それをだんだんと広げ,メインストリームで勝負できる商品(サービス)を開発すべきであると,氏は述べています。

もちろん,既存市場の状況や扱う商品(サービス)によって考え方の相違はあると思います。でも,小さいところから手堅く成功していくというのは大切なことです。学生さんから相談される事業計画を拝見すると,とにかくスタートから規模が大きいものが多いんです。いきなり年商100億の計画とかザラです。こんなにいい商品(サービス)なんだから売れる!欲しいと言っている人がたくさんいる!といった思い付きに近いモデルをよく見かけます。

ちょっと現実味がないですよね。アイデアは非常に素晴らしいのですが。まずは「できること」から考えていかなくてはいけなそうです。

■顧客開発モデル

前述したブランク氏は,スタートアップを成功させるためには製品開発モデルではなく顧客開発モデルが重要であると述べています。大きな市場を見る前に顧客をしっかりと見ようということです。つまり,買ってくれる人を発見し(開発し),その人の意見を吸収しながら,商品をメインストリームに乗せるべく成長させていかなければならないという思考です。かなり慎重ですね。

起業や新規事業の立ち上げを考えている人が,市場や潜在顧客について考えていることの多くは,主観による推測だと言われています。その一方で,顧客は会社の外にいます。経営者が持つ主観を仮説として,何度も何度も顧客と検証を繰り返していかなければなりません。経営者の仮説が事実なのか,それとも単なる幻想であるのか,その見極めが運命を分けることになります。

■ビジネスモデルを課すMBA(経営管理研究科等)で求められること

一攫千金のビジネスがあることを否定しません。あります。しかし,MBA(経営管理研究科等)で求めている人材像はその類ではありません。あくまでも堅実に持続可能なビジネスモデルを作り上げることができるのかどうかが焦点となります。

ビジネスモデルの全体像は明確に。そして,それを何から始めていけばいいのか,顧客をどのように発見していくのか,経営者の考えが幻想なのか事実なのか。地に足をつけて考えなければならないことがたくさんあります。その解決のために存在しているのがMBAコースともいえるでしょう。

経営学・商学研究科では,その研究方法について厳しく問われます。

同様に,ビジネスモデルを課すMBAコースでは,その実現方法について問われることとなります。

中央ゼミナールのMBA受験コースで,ご自身のアイデアを「地に足が着いたもの」に変え,大学院でしっかりと研究をしてみませんか?

大学院受験予備校中央ゼミナール MBA受験コース
(ホームページは→こちら

 

 

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立教大学MBA(ビジネスデザイン研究科)の入試問題から日本を考える

立教大学のMBAコース(ビジネスデザイン研究科)では,事前課題が課されます。一筋縄ではいかない,よく練られた良問が出題されます。

今年の課題の一例をご紹介します。

「インバウンド観光」が近年急増していますが,日本の観光産業のグローバル化は「遅れている」と指摘されることがあります。あなたはこの指摘に賛成ですか,反対ですか。その理由とともにあなたの考えを述べてください。

みなさんはどう考えますか?

今,観光庁では,”「楽しい国 日本」の実現に向けた観光資源活性化に関する検討会議”を立ち上げ,デイビッド・アトキンソン氏のもとで,様々な検討会を開催しています。

観光立国を求められる背景には,日本の人口減少によるGDP低下問題があるんですよね。観光政策は人口減少問題から始まっていると指摘するアナリストもたくさんいます。

経済は,「人間の数×生産性」でまわっています。人口が減少している今,生産性をあげなければいけません。2050年には労働人口が現在の半分になるという試算があります。生産性の向上は喫緊の問題だといえるでしょう。

単純労働がロボットに置き換わることで生産性はあがるという話もありますが,ロボットは欲求がないため,需要が減り続けるという悪循環を招きかねません。

生産性とは,付加価値を国民の総数で割ることで指標化されるものです。たとえば,付加価値を100としてそれを10人で割ったら生産性は10であると考えます。そして,人口がどんどん減るわけですから需要減で付加価値が落ち込むことは明らかです。

では,どうやって生産性をあげていかなければいけないのでしょうか。

いくつか見解はありますが,一番手っ取り早いのは高付加価値のものを生み出していくことです。その1つが観光産業にあると言われています。

世界銀行の調査では,訪日観光客による観光収益は世界第21位となっています。GDP比4%程度です。他の先進国は約10%に達しています。

なぜそんな結果になっているのか。原因の多くは,日本人の勘違いにあるとデイビッド・アトキンソン氏は指摘しています。

たとえば,日本が「売り」にしているのは「おもてなし」。「おもてなし」を求めて,飛行機に乗って日本にやってくる物好きはいないでしょうw

たとえば,富裕層の扱い。日本には一泊数百万するレベルの富裕層が求めるホテルがないと言います。富裕層はホテルがないなら,日本に来たくないそうです。

その他,ここで語りつくせない論点がたくさんあります。MBA大学院では,そういった日本が抱える問題点から,新たな経営戦略を策定する研究も行われています。

課題が山積みの日本。問題でもあり,チャンスでもあり。どう捉えるのが正解なのか。しっかりと勉強してみませんか?

大学院受験予備校 中央ゼミナール MBA受験コース

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経営学理論はMECEだという見解

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をつなげたもので、「お互いに排他的な項目による完全な全体集合」を意味しています。

なんか分かりにくいですね。

何かの概念を考えるときに、それを漏れなくダブりなく要素に分けて考える手法なんです。

たとえば人間の特徴について考えるとき。「人間」といっても様々なジャンルがあるので一概に述べられません。それを「漏れなくダブりなく」要素に分けることで思考を整理していきます。

男性と女性
20歳以上と20歳未満
日本人と外国人

それぞれの要素がお互いに排他的で、それでいて人間の完全集合を表しています。
(LGBTも性はどちらかです)

経営学の理論は、このMECEなのだという考え方があります。

たとえば、マイケル・ポーターのマーケティング理論。マーケティングの4Pはあまりにも有名です。

Product, Price, Place, Promotion

これって、一体なんだったのでしょう?
この4Pがマーケティング戦略のMECEなんだということです。つまり、4Pについて検討すればマーケティングの全体集合を網羅したということなんですね。

経営戦略を策定しろと言われても、何から手をつければいいのか分かりません。そこで、ギャプランとノートンがバランスト・スコアカードで戦略策定のMECEを作ったわけです。

「経営学の理論を学ぶということは、ビジネスにおいて何を思考していけばいいのかを知ることだ。」というと、かなり言い過ぎですが、似たような役割を持っています。

少なくとも「考えるべきことを知らなければ考えることはできない。」という命題は真でしょう。

でも、どんなに便利なツールを持っていてもその使い方を知らなければムダになってしまいますよね。

MBA大学院は、ケーススタディを通じて、経営理論というツールの使い方を研究していく場所です。そこで学んだ知識は頼もしい味方になります。

MBA大学院について詳しくご説明さしあげます。ぜひお問い合わせください。

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アリババのAIが、読解力テストの成績で人間を上回ったそうです。

アリババのAIが、読解力テストの成績で人間を上回ったそうです。
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技術の進歩はすごいですよね。あっという間に私たちの常識を変えてしまいます。だって、たかが10年前に、世の中がみんな歩きスマホをしてるなんて、電車のなかでみんながスマホを操作しているなんて、想像すらつかなかったですよね。何人かの専門家がそんな未来を予測していましたが、誰も聞く耳をもっていませんでした。あの堀江貴文こと”ホリエモン”だって、スマホにはネガティブなことを述べてましたからね。

でも、実際はどうでしょう?言うまでもありませんね・・・・・

技術が進歩することで、新しいビジネスが始まり、伝統的なビジネスを駆逐してしまいます。分かりやすい例が、アマゾンですよね。町の本屋が軒のみ姿を消すこととなってしまいました。

2014年に、オックスフォード大学が、「消える職業」「なくなる職業」を認定しました。
ニュース記事はこちら→こちら

私たちにとって、あたりまえの職業ばかり。将来に不安を感じてしまいますね。

でも、なくなる職業がある反面、新しい時代ならではの職業もたくさん生まれるだろうという明るい予測もあります。

そんな不確実な時代、私たちはどんな準備をしておけばいいのか。
そう!勉強しておくことですよね。現代、何が起こっていて、将来はどうなっていくのか、そしてビジネスはどんな時代適応をしていかなければいけないのか。

国内MBA大学院へ進学して、たくさんのことを学びましょう。将来への投資です!

 

中央ゼミナール <MBA大学院受験予備校> MBA大学院受験コース

 

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企業の社会的責任 ”計画倒産”とは?

正月早々、衝撃的な事件が起こりましたね。

■はれのひ株式会社

神奈川県横浜市のはれのひ株式会社(以下、はれのひ)が、成人式の日に”計画倒産”した事件です。正確にいうとまだ倒産にいたっていないのですが、再起はないでしょうから”事実上の倒産状態”です。

はれのひは、2008年に創業された会社で「振り袖レンタル&フォトの専門店」を展開していました。振り袖のレンタルですから、当然、成人式に利用する人が大勢いたわけです。そのお店が成人式当日に音信不通になるなんて。ちょっと考えられないですよね。

200名を超える新成人の方々が大変な思いをしたようです。

余談ですが、多くの人がそんな新成人を助けようとSNSを通じて情報発信していました。”晴れ着難民”になってしまった新成人の方たちは、なんとかしようと激しい情報戦に巻き込まれてしまったようです。今の時代ならではのトピックスですよね。

■企業には社会的責任がある!

はれのひは、ほぼ間違いなく倒産という末路をたどるでしょう。では、お金を払い込んである人や、祖母の代からの大切な着物を預けてある人は弁済されるのでしょうか?
(預けてある着物ごと、店はあとかたもなく消えていたそうですから)

答えはNOです!おそらく弁済はされません。

企業が清算を行うとき、残されている資産で、可能な限り負債をまかなうことになるわけですが、銀行等の優先順位が高く、顧客の財産は後回しになります。倒産してしまうくらいですから、当然、銀行等への弁済だってままならない状態です。残念ながら顧客が一番損をしてしまう結果になることが非常に多いのです。

企業には社会的責任があります。いただいた対価に対して、責任を持って約因を提供する必要があります。そこが軽視されてしまうと我々は何も信じることができなくなってしまいますよね。

今回のケースのように、資金ショートしてしまい、どうしても立ち行かなくなってしまった場合は、それなりの対応をしなければいけません。どんなに小さく見積もっても、新成人の人たちには、当日のサービスが提供できなくなったことを、事前に連絡すべきでした。

前触れは何もないまま、大切な日に音信不通になるなんて、責任放棄にもほどがあると思います。事情は色々とあったのでしょうが、完全にアウトですね。

■計画倒産と言われるわけ

計画倒産とは、読んで字の如く、最大限の資産を保全した状態で計画的に会社を倒産させることです。多くの場合は、負債を可能な限り膨らませることで資産を限界まで増やし、その資産をうまいこと保全した状態で、バックレてしまいます。”ひらきなおる”という表現の方が適切でしょうか?

詐欺に近いですよね。返せないことが分かっていて借入まくる。約因提供できないことが分かっていて前受金を受け取る。

はれのひは、どうやらこのケースのようです。

よく抱き合わせで語られるのが、株式会社てるみくらぶの事件ですよね。ただし、こちらの企業はバックレはしなかったので、まだ少しだけマシかもしれません。もちろん消費者へ何もケアができませんでしたけど。連絡はまわしましたよね。

■キャッシュフローの分析が大切

「はれのひ」も「てるみくらぶ」も、前受金を前提としたビジネスモデルであったことが資金ショートの原因の1つです。もちろん市場の変化や新しい規制の問題など、ビジネスモデルの根幹を崩す制御不能な要因も様々ありますが。
(てるみくらぶは、LCCの参入や航空機の小型化がそのビジネスモデルを崩壊させていたんですよね)

MBAではファイナンスに関することも学ぶことができます。キャッシュに関する知識や分析力は非常に重要です。

費用と収益は対応させることが原則です。はれのひの取引先がインタビューに応えて、
「だんだんと支払いが滞るようになった」
と証言していました。つまり、お金が入ったらどんどん使って、足りなくなったら、新たな前受金を集めるというサイクルをしていたのでしょう。

今までは、
必要な資金 < 前受金
だったのが、どこかで、
必要な資金 > 前受金
となってしまい、内部留保を食いつぶしてしまったのでしょう。

そして、開き直って、資産を処分することで最後のキャッシュを作り出し、音信不通となる。

よくないですね。。。

でも!

起業にチャレンジして失敗する個人事業主の人がこのパターンに陥ってしまうことって多いんですよ。悪気なくても気がつくと、はれのひと同じサイクルにハマってしまうようです。

お金を持つと、いくらまでなら使っていいのかが見えなくなってしまうんですね。。。

やはり、ビジネスはしっかりとした知識をもって挑まなくてはならないという教訓ではないでしょうか。

ものすごくざっくりと表現すると、ビジネスは「誰かの悩みを解決する」ために存在しているのです。つまり、どんなビジネスも「誰かの悩み」に対する責任をもっているといえます。

特に起業を目指している方は、MBA大学院に進学して「何を考えなければいけないのか」をしっかりと学んで欲しいと思います。

中央ゼミナール <MBA大学院受験予備校> MBA大学院受験コース

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