経営学理論はMECEだという見解

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をつなげたもので、「お互いに排他的な項目による完全な全体集合」を意味しています。

なんか分かりにくいですね。

何かの概念を考えるときに、それを漏れなくダブりなく要素に分けて考える手法なんです。

たとえば人間の特徴について考えるとき。「人間」といっても様々なジャンルがあるので一概に述べられません。それを「漏れなくダブりなく」要素に分けることで思考を整理していきます。

男性と女性
20歳以上と20歳未満
日本人と外国人

それぞれの要素がお互いに排他的で、それでいて人間の完全集合を表しています。
(LGBTも性はどちらかです)

経営学の理論は、このMECEなのだという考え方があります。

たとえば、マイケル・ポーターのマーケティング理論。マーケティングの4Pはあまりにも有名です。

Product, Price, Place, Promotion

これって、一体なんだったのでしょう?
この4Pがマーケティング戦略のMECEなんだということです。つまり、4Pについて検討すればマーケティングの全体集合を網羅したということなんですね。

経営戦略を策定しろと言われても、何から手をつければいいのか分かりません。そこで、ギャプランとノートンがバランスト・スコアカードで戦略策定のMECEを作ったわけです。

「経営学の理論を学ぶということは、ビジネスにおいて何を思考していけばいいのかを知ることだ。」というと、かなり言い過ぎですが、似たような役割を持っています。

少なくとも「考えるべきことを知らなければ考えることはできない。」という命題は真でしょう。

でも、どんなに便利なツールを持っていてもその使い方を知らなければムダになってしまいますよね。

MBA大学院は、ケーススタディを通じて、経営理論というツールの使い方を研究していく場所です。そこで学んだ知識は頼もしい味方になります。

MBA大学院について詳しくご説明さしあげます。ぜひお問い合わせください。

大学院受験予備校 中央ゼミナール MBA受験コース

カテゴリー: 研究領域 パーマリンク