楽しみを持つこと

 初め、私は現在在籍している語学の専門学校を卒業したら、就職しようとしか考えていませんでした。なぜなら進学はお金がかかるし、そこまでして自分が何を学びたいのかがわからなかったからです。しかし、留学から帰ってきた友達の話を聞くうちに、自分も留学し、もっと広い世界を知りもっと自分の視野を広げたいと思うようになったことから、今年の4月、大学編入をしようと決心しました。

 しかし決心はしたものの、自分が今何をすればいいのかがわからず、動き出せない時期が夏まで続きました。専門学校で韓国語を専攻してきたので、韓国語を続けたいと思ってはいましたが、それを将来にどう繋げるのか、ならば実際に韓国の大学に編入するべきではないのか。また、両親は韓国語よりも英語を身につけてほしいと思っていることを感じていたので、韓国語を諦め英語学科に進学するべきなのか。誰にも相談することができず、とても思い悩んでいました。

 そんな時、中央ゼミナールの存在を知りました。友人が通っていたこともあり、まずは夏期講習を受けてみることにしました。夏期講習は5日間、まず自分がどのように勉強すればいいのかということ、これからどんな姿勢で受験勉強をしなければならないのかについて学びました。そして夏期講習の後、後期の総合コースで入学し、高橋先生の「小論文基礎演習Ⅱ」、山崎先生の「添削英作文B<基礎力完成>」、また、鈴木先生の「添削英語B<基礎力完成>」を受講しました。どの講義も100分という-短い時間の中に内容を凝縮した、とてもためになる講義でした。そこで私はまず英語では英語の、小論文では小論文の

勉強法を身につけました。英語では毎日単語や熟語を声に出し、何回も何回も繰り返し覚えること。講義で演習した問題を自分で何度も訳し直してみること。小論文では一週間に一冊本を読むようにすることや、漢字の練習をすること。新聞の社説を自分の意見を交えて要約すること。課題で出された小論文は講義内に終わらなくても、必ず提出すること。基礎を固めることが一番大事なことだと、先生方に教えていただきました。

 そしてそこで、高橋先生と出会いました。先生は面談で、私の話を親身に聞いてくれました。そこで、私が自分でも気づかなかった、私がやりたいと思っていたことを見つけ出してくれました。それは、「異文化理解を深める」ということでした。その時私は、自分の胸に何かがすとんと落ちていくような感じがしました。そこからは私は自分が異文化理解を学べるような大学を探し、先生と共に志望理由書をまとめ、模擬面接の練習に励みました。模擬面接練習では自分が思っていることを簡潔に伝えることの難しさを痛感しました。ですがそれも何度も繰り返していくうちに、自分の言いたいことを簡潔に、明るく自信を持って受け答えできるようになりました。

 試験当日、私はとても緊張していました。ですが同時に、なんだか楽しみな気持ちもありました。その楽しみな気持ちを持つことができたのは、中央ゼミナールの先生方のご指導、そして何より高橋先生のサポートがあったからだと思います。本当にお世話になりました。ここで学んだことを忘れずに、これからも一生懸命努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。                            

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