虫いづる

虫いづる

前のブログの「啓蟄」の文字を見て、昨晩部屋の白壁にくっついていた小さなヤスデを思い出しました。私はかつてナウシカに限りない憧れを抱き、いつかナウシカのように・・・と思っていたのですが、足が多い系あるいは無足系の虫を見た瞬間の嫌悪感とともに即効でそれを排除しようとする心境になることに気がつき、あっさりナウシカの夢はあきらめたのでした。そんなわけでヤスデももちろん退治です。
ちなみに私が思うところの一番気持ち悪い虫は、最近までは「レウコクロリディウム」というカタツムリにつく寄生虫がダントツだったのですが、先日「コマユバチ」の存在を知り、それが王座につきました。興味がある人はゆーちゅーぶとかで見てみて下さい。卒倒ものです。あとはゴキよりもムカデや芋毛虫が苦手です・・・といいながら気持ち悪さ見たさでしょっちゅう動画・画像検索をしていたりするあたりがまぞひすてぃっくな何かを感じさせますが
さて、虫の話も始めればつきないのでちょっと社会学的な方に話を向けてみましょう。先程もちらりと書いたゴッキー。いわずと知れたみなの嫌われ者ですが、このゴキがゴキたるのも殺虫剤のせいなのですね。どういうことかといいますと、江戸時代までゴキブリは害虫ではなく、豊かな家の証としてむしろちやほやされる存在だったのです。ゴキブリがいる=余分な食べ物がある=裕福な家、というわけで、これはこれで確かに、と納得させられます。それが明治時代になり殺虫剤なるものが浸透することで、ゴキブリは益虫から害虫へとその姿を変えたのでした。
この辺りの話はもっと詳しく『害虫の誕生』という新書にのっていますので、興味のある方はぜひご一読ください。社会学や人類学などでこういうテーマを扱うのも一興ですよ。ちなみに数年前の法政の人間環境の編入試験はこの「害虫の誕生」から出題されていました。
社会学系を志望する皆さん、社会学系の勉強の肝にはやはり読書があります。とにかくどんどん本を読む。字を追いながら筆者の考えを掴む、そして知識をつける。面白そうと思ったものはためらわず手にとって開いてみて下さい。本を読みなれていない人は、少し難しい本というだけで「読めない」となるかもしれません。しかし慣れです。訓練です。本を読む癖をつけていって下さいね。
ちなみに人気校お茶の水女子、「編入で合格しているのはどんなひとですか?」と質問されたとき、その答えは明白です。お茶を受かった人はのきなみたくさんの本を読んでいます。社会学のみならず自分の研究テーマに関連する本を少なくとも10冊以上は読んでいるのですよ。読書も積み重ねです。コツコツたくさん読んでいって下さい。
さてさて、毎回の宣伝になりますが、日曜日は進学ナビです。進学はいわずと知れた編入のこと、ナビはカーナビのナビ、つまり英語のnavigation、運行指示という言葉の日本語独自の省略形です。編入のための道程を学ぶ貴重な機会なわけですね。ゴールに向けての正しい道路を走るため、ぜひぜひの来校をお待ちしております。
ちなみに好きな虫はイナゴです。佃煮がオツですよね。

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