カバと独り言

カバと独り言

皆さんこんにちは、小皇帝バラックです。
さて今週末は筑波の編入試験ですね。実際に受験する皆さんほどではないものの、私も心臓がバクバクのドキドキ・・・わりとヘビーな刺激なんですよ。社会学系のここ数年の傾向として早稲田が不作の年は筑波が豊作、筑波が不作の時は早稲田が豊作なので、帰納法的に今年はたくさん受かってくれるんじゃないかと勝手に期待しています。
ところで話は飛びますが、皆さんは独り言を言える派ですか。独り言は言う・言わないではなく、言える・言えないだと思うのです。私は独り言がどうも恥ずかしくて言えない派であり、また他人の独り言にも人一倍敏感なため、独りゴチストと出会ってしまうとその独り言に反応すべきなのかどうかでいたく迷ってしまいます。それが知り合いの場合であれば、「それは独り言?」と聞くこともできるわけですが、その独りゴチストが赤の他人である場合、独り言であれば無視、聞いていないふり、気にしないことが正しい対応策になりますが、仮にそれが独り言のようで誰か周囲の人の反応を求める発話行為だった場合には、独り言の場合の正しい対応はとたんに間違った対応になってしまいます。なんと!
そんなわけでたまにカフェとかで本を読みながらぶつぶつつぶやいていたり、お店で商品を見ながら独りで何か話している、パソコンに向かいながらつっこみともつかないような言葉を発している独りゴチストの皆さんと出会うと、私はどうも微妙な心境がしてドキドキしてしまうのです。
しかし、そんな独り言が恥ずかしくて言えない派の私でも、テレビを見ながら思わず「えーーーー!」と大声を上げてしまった事があります。
皆さんはカバをご存じですか。そう、あのカバです。カバはもっさりしたおとなしそうな動物に見えて、実は相当凶暴・凶悪(まあそれも臆病ゆえなのですが)。アフリカでもっとも人間を殺している野生動物がゾウでもライオンでもヒョウでも毒蛇なのでもなくこのカバなのです。
で、ある日私はこのカバについての番組を興味深く見ていました。そこで驚きのフレーズが飛び出したのです。
「カバと遺伝子上もっとも近い動物が判明しました。それはクジラです。」
!!!!!!!えーーーー!!!!
そして私はカバとクジラが近縁の種であったことに驚き、また同時に自分が知らぬ間に出していた声に驚きと二重の驚きを体験したのでした。にしてもカバとクジラがそんなに近い動物とは・・・夢にも思いませんでした。
と動物こねたシリーズは脇においておいて、独り言に話を戻すと、
社会学者のゴフマンさんは、人間同士の相互行為についていろいろ考察を深めた人です。その人の考えた「儀礼的無関心」というものがあります。通常人間同士は対峙した場合、相手に対して何らかの反応を返すものですが、都市など必要以上の大多数の人間に囲まれた空間では、コミュニケーションを円滑にするためにあえてコミュニケーションを取らない、相手を無視する、ということが生じます。これが儀礼的無関心です。あえての無視、わざと無関心を払うという行為の形態ですね。東京に住んでいるとわりとこうした態度は当たり前に身に付くと思いますが。
で、独り言を言う人に対する無視、聞かなかったふりもよく考えてみればこうした儀礼的無関心のバリエーションの一つなのではないかと。独り言をいちいち拾って全部に相づちを打ったり返答したりしていたら、お互いに困惑するおかしな状況になってしまいます。独り言は聞かないふりをするのが正解、なぜなら独り言は周りの人に向かって発した言葉ではないから。
ただまあ人によっては独り言に見せかけたかまってサイン、前ふりだったりする場合もあるのでなかなかその判断は難しいのですが。と議論が堂々巡りになってきたところで今日はこの辺で。
筑波受験の皆さん、スタッフ一同心から応援しています!来年度の受験を考えている方は、来年の今頃を考えながら着々と準備に励んでください。
今週末から来年度に向けた説明会が開催されます。3月13日には合格者をむかえた進学ナビも予定されているので、来年度の受験を考えている皆さんはぜひこまめに中ゼミのHPをチェックしてみてくださいね。

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