大学編入Q&A

大学・短大に在籍しながら、あるいは社会に出ているのにもかかわらず、これで本当にいいんだろうか…と悩むことはありませんか。本当に学びたいことを勉強しているのか、今の大学に満足しているのか、短大だけでよいのか、もっとやりがいのある仕事に就くために勉強しなくてよいだろうか…。そういうあなたの前には大学への編入学という選択肢があります。でも、意外に知られていないのが編入試験です。間違った知識を持っている人も少なくありません。

今のあなたに満足していなかったら、大学編入とは何かを知るところから始めてみませんか。

大学編入の制度の試験内容の詳細は、『まるわかり大学編入』にも掲載しています。本ページとあわせてご覧ください。

大学編入に関するご質問

大学編入ってどんなもの?

大学編入とは、短大・大学・高専・専門学校の卒業(見込み)者、または、大学在学者者が、4年制大学の3年生(ときには2年次)として入学する制度です。大学卒業者の場合は学士編入(学士入学)、大学在学者の場合は転入と呼ぶこともあります。もちろん、これらの資格をもつ社会人も受験できます。

短大から大学へ、今の大学から憧れの大学へ、社会に出てからもう一度大学へと、新たな道を選択できるのが大学編入です。

大学編入の魅力は何ですか?

まず、大学の一般受験と比べて少ない受験科目で、行きたい学部や難関大学を目指せることが挙げられます。

編入試験のほとんどは、英語と専門論文の2科目で受験できますから、一般入試時の偏差値では決して受からなかった大学にも合格の可能牲があります。また、国公立大学もセンター試験を受ける必要がなく、私立大学と同じ勉強内容で受験ができ、かつ、日程が違えば何校でも併願ができます。

さらに編入後は、それまでの大学や短大などで修得した単位が認められる(すべてではありませんが)ので、それまでに修得した単位を無駄にすることなく大学生活を送れます。

大学や短大に入学してから他の大学へ行きたくなった場合、再度一般入試を受け直さなければならないと考えていたみなさんも多いかもしれません。しかし、大学編入をすると、たとえば短大生や大学2年生であれば合わせて4年間、最初から4大へ入学したときと変わらない年数で卒業できます。これは、学費や卒業年齢を考えると大きなメリットです。

そして、大学編入の一番の魅力は、自分の目的に応じて再度大学へチャレンジできることです。

さまざまな事情から、不本意な進学となってしまった方もいらっしゃることでしょう。大学編入は、やりたい勉強、就きたい職業、行きたい大学に向かって「ステップアップ」できる最適な制度なのです。

大学編入の実施状況は?

大学編入の実施については、毎年全学部で実施する大学、学部によって実施する学部としない学部とがある大学、欠員募集として実施しているため年度によっては実施しない大学、内部生からしか募集しない大学などさまざまです。

大学編入という制度はもともと、欠員募集というかたちで始まりました。「一般入試での入学者が予想を下回ってしまった」とか「退学者が出た」などの理由によって、文部科学省で認められている定員に欠員が生じた場合、その欠員を補充するために大学内部の規定で実施されてきたものが大学編入制度なのです。欠員の有無は年度や学科によって異なりますから、大学はその状況を見て、大学編入学試験を実施するかしないかを決めるわけです。しかし、欠員補充を目的としながらも、 実際には毎年試験を実施している大学もたくさんありますし、学部・学科単位で方針を決めている大学もあります。

大学編入を実施している大学は、すべて受験できますか?

必ずしも、大学側がすべての受験資格者を受け入れているわけではありません。大学編入の募集対象となる受験資格は、大学によってさまざまです。

ここでは、大学編入の募集対象を5つに大別しておきましょう。

①大学・短大・高等専門学校卒業(見込)者を受け入れる

②上記①に加えて、大学在学者を受け入れる

③上記②に加えて、専門学校卒業(見込)者(=専門士)を受け入れる

④大学卒業(見込)者のみ受け入れる(=学士編入)

⑤短大卒業(在籍)者のみ受け入れる

これらの受験資格は、同じ大学の中でも、学部・学科ごとに異なる規定を設けている場合も少なくありません。

出願資格に例外はありますか?

まれに、大学側が出願資格の制限を定めていることがあります。

たとえば、同系統学科出身者のみ受験資格を認めるとされているような場合です。これは、理工系や家政系、看護医療系など、実習の多い学科でよく見られます。また、大学によっては、短大生を対象に同系統学科出身であることを規定する場合もあります。

また、大学卒業者(学士)は、出身学科とは異なる学科のみ出願可、すなわち同系統の学部学科へは出願できないとされている場合もあります。

今、大学に在学中なんですけど、出願には条件がありますか?

大学在学者が受験できる大学編入では、一定の単位を取得していることが出願の要件となります。この単位数・基準は実施大学によって異なりますので、まずはそれを調べるところからはじめてみましょう。

たとえば、とある大学では、在籍大学での修得単位数に、3年次編入の場合は60単位以上、2年次編入の場合は30単位以上などとされています。多くの大学では、修得単位の見込みで出願できますが、一部の大学では、出願時に単位が修得済みであることを要件としているところもあります。また、大学によっては、在籍大学(短大)で語学単位を○単位取得あることなどと、取得単位の内訳に制限を加えている場合もあります。さらに、出願単位から教職科目や資格系(TOEICなど)科目の単位を除く、としている大学もあります。

志望の大学がどれくらいの出願単位を必要としているか、どのような出願単位制限を加えているかは、ホームページや要項などで確認することができます。もちろん、中央ゼミナールでは、主要大学のデータを全てそろえていますので、ご相談いただくこともできますよ。

また、ごくまれにですが、大学によっては、在籍している大学の受験許可書を出願時に提出させることもあります。このような場合は、在籍大学の対応を確認しなければならないでしょう。

私は社会人なのですが、大学編入の条件は?

社会人を対象とした編入、すなわち社会人編入を実施している場合は、年齢、実務経験年数、現在在職しているかどうか、などが受験条件となりますが、これは受け入れ学部が一部(昼間部)か二部(夜間部)かによっても異なり、具体的な規定は大学によってさまざまです。

社会人編入は、筆記試験が免除されるなど一般編入に比べて有利な点も多いですが、出願の要件はしっかりと確認しておく必要がありますね。

社会人編入の試験や実施状況は?

社会人の編入を受け入れている大学には、社会人に対しては英語を免除して、小論文のみで受験可能としている大学があります。

英語試験が免除されることは社会人にとってはうれしい制度ですが、首都圏での実施大学はまだ数が限られます。具体的には2部を含めた経済・経営系学部が中心で、その他学部については一般編入との併願を考える必要があります。大学や短大卒業後かなり年数が経っている場合は、編入学ではなく、社会人入試も念頭に置いてください。

専門学校から大学に編入できるってほんとですか?

はい、専門学校を卒業すると「専門士」という資格を取得できますが、編入において専門士を受験資格に含める大学は年々増加しています。

専門士の受け入れにあたっては、現状では多くの大学が、修業年限2年以上、総授業時間数が1700時間以上の専修学校専門課程を修了(見込み可)していることが条件となっています。また、大学によっては、専門学校での履修内容に条件がつくこともあります。自分の通う(通っていた)専門学校から編入できるかは、受験する大学に問い合わせてみるのが確実です。

大学編入っていろんな種類があるんですか?

はい、大学編入には大きく分けて次のような種類があります。

  • (1)一般編入
  • (2)内部編入
  • (3)学士編入
  • (4)社会人編入
  • (5)指定校推薦編入
  • (6)公募推薦編入

これらの特徴を順に挙げていくと、

(1)は他の試験と区別するために「一般」とつけていますが、外部からの受験を広く認めて、書類審査・筆記試験・面接などを課す、いわゆる大学編入のことです。このサイトでも、単に「大学編入」という言葉を用いる場合は、この一般編入を念頭に置いています。

(2)は内部優先編入、短大校長推薦など、さまざまな呼び方がありますが、併設短大からの受け入れや大学内での異動のみを認めるケースです。

(3)は学士(大学卒業者)のみを対象とした試験で、大学によっては試験科目数が一般編入よりも少なくなることがあります。学士入学と呼ぶ場合もあります。

(4)は社会人を対象とした試験で、短大や4年制大学を卒業さえしていれば受験できる大学もあれば、満30歳以上、あるいは実務経験年数4年などのように、具体的な受験資格を規定している大学もあります。試験内容も、小論文・面接のみで受けれられるケ-スと、一般編入と変わらないケ-スがあり、さまざまです。

(5)は編入学試験実施大学が特定の短大に対して推薦枠を指定することで、短大での成績が大きなポイントです。面接や小論文が課せられることもあります。

(6)は短大の推薦が受けられれば受験できるもので、英語・小論文・面接などが課されます。

編入試験はいつ頃、実施されるのですか?

文学部などの人文系、経済・法学部などの社会系の一般編入は、10月から12月までの年内と2月から3月にかけての年明けという2回のヤマがあります。しかし、特に国公立大学は年内の実施がほとんどですし、大学によっては、いきなり年明けから年内へと変更することもあります。したがって、試験日程には十分注意しなければなりません。昨年度は3月に実施した大学が今年は12月試験、ということは珍しくないのです。社会人編入や学士編入の日程についても、一般編入と同様のかたちで考えてください。

理工系はやや特殊で、試験実施が早く、特に国公立では、6月から7月が中心となります。ただ、私立大学に関しては理工系でも3月実施のところもあり、大学によってさまざまです。

次に内部編入や推薦編入です。こちらは一般編入試験の前、夏から秋頃にかけて行われるのが普通です。特に内部編入の場合、早く結果を出すことで、不合格の場合には一般編入を受験したり、就職活動がしやすいように考えているものと思われます。

一般入試との違いのひとつに、試験の実施される期間が長いことが挙げられます。ですから何校も併願することが可能ですし、最初に何校か失敗しても、その都度力をつけていけば、最終的には合格することもあります。また、国公立大学も試験日さえ異なれば、何校でも受験できます。これは編入試験の大きなメリットですから、是非このチャンスを生かしたいものです。

編入すると、大学何年生として入学になるのですか?

大学2年在学者や短大生が3年次編入を受けた場合、3年生として入学します。もちろん、2年次編入であれば2年生として入学します。

学部によっては、短大卒業(見込)者については2年次への編入のみ受け入れる大学もあります。また、同系統学科からの編入を3年次、異系統学科からの編入を2年次にするケ-スもみられます。学士を3年次、短大生を2年次とする場合もありますが、学士がすべて3年次編入できるわけではありません。医学部では2年次が多くなりますし、看護系は2年次です。心理学科などでも、異系統学科からの編入を理由に2年次になるケ-スがあります。

専門士の受け入れにあたっては、現状では多くの大学において、修業年限2年以上、総授業時間数が1700時間以上の専修学校専門課程を修了(見込み可)していることが条件となっています。また、大学によっては、専門学校での履修内容に条件がつくこともあります。自分の通っている(いた)専門学校から編入できるかは、試験対策をはじめる前の段階で、受験する大学に問い合わせて確答を得ておくとよいでしょう。

また、大学によっては、編入年次を2・3年次として、修得単位次第で2年次か3年次かを決定することもあります。事前の書類審査で年次を決定して受験生に連絡する場合はよいのですが、入学手続を済ませてから決まることもありますので、注意が必要です。このような規定を設けている大学を受験した場合、異系統からの編入者は2年次になる可能性があります。

在籍校の単位は、編入後にどれくらい認めてもらえますか?

編入後の単位認定については、各大学によって内部の基準があるため、お答えすることが難しいご質問ですね。さまざまな大学、短大、高専、専門学校から、学んできた学問も異なる方々を受け入れている大学編入においては、ケースバイケースになってしまうのが現状です。

とはいえ、ある程度参考までにお話しておきましょう。多くの大学では、一般教養科目、語学科目、保健体育科目の単位は編入先の大学でも認められやすいのですが、大学・学部により専門科目の単位が認められないことは多いです。

編入後に単位を認める手順には、おおまかにわけて2つの方式があります。

まず、卒業要件のほぼ半分にあたる60単位前後を一律に認定する、いわゆる一括認定方式から説明していきましょう。この場合は、他学科からの編入でも60単位前後認められますが、逆に同系統からの編入でも同程度しか認められません。最近では3年次編入者が2年間で卒業できるように、この方式を採用する大学が増えています。

次に、出身の短大・大学での修得科目と、編入先の大学における科目とを比較して認定を行う、いわゆる個別認定方式についてご説明します。この場合は、同系統からだと70単位以上認定されるケースもありますが、他学科からの編入や専門学校からの編入の場合は卒業まで3年かかるケースも出てきます。比較する基準については、講座名によって判断する場合、講義名だけではなく講義内容まで踏み込んで判断する場合など大学・学部によってさまざまです。また、編入先の大学で3・4年次に配当された科目や、2単位の科目は認めないとしている大学もあります。

3年次編入をした場合、2年間で卒業できますか?

上の項目でご説明した、編入後の単位認定がどれほどかによって、卒業に何年かかるかの目測も変わってきます。

一括認定方式で単位を認めてもらえた場合や、個別認定方式でも同系統学部のため多めに認めてもらえた場合、2年間で卒業できる可能性は高くなります。

単位認定の結果に加えて気にしたいのが、3・4年次での履修上限です。仮に、3年次での履修上限がなければ、1年間で80単位近く履修することもできますから、2年間で卒業することはけっして難しくありません。現に、編入生に対しては、履修上限を緩和ないし撤廃している大学もあります。反対に、編入生も履修上限が普通にかかる大学では、3・4年でしっかりと取りこぼすことなく単位を修得していく必要があります。

以上のように、編入後の単位認定や履修上限によって状況は異なりますが、編入生が2年で卒業する場合、1年生から入学している学生よりも忙しい2年間になることは覚悟しておきましょう。

今、大学4年なのですが、就職活動との両立は可能ですか?

大学編入と就職活動、いずれも中途半端な気持ちで取り組んでは成功しません。就職活動をしていれば編入試験が気になりますし、逆でも同じことですので、どっちつかずになりがちです。両立は難しいと考え、いずれかに絞って努力するべきでしょう。ただし、大学名にこだわらなければ、わりと簡単に編入できる大学もあります。この場合は、就職活動が一段落した夏以降に進路を変えても、何とかなるでしょう。

大学編入の実施情報はどうやって集めたらよいのですか?

中央ゼミナール編集『まるわかり!大学編入』は、より多くの方に、編入について知っていただくために、<2016-2017年度版>から大学編入の制度や試験内容に関する文章部分を、当校のホームページで、皆さんに読んでいただけるかたちになりました。データ部分につきましては今まで通り書籍の形態として、当校ホームページまたは、中央ゼミナールで入手が可能です。内容は前年度の試験データとなっておりますので、今年度の編入試験データの詳細は直接大学にお問い合わせください。

志望大学の新年度の試験日程や試験内容に関する情報を正確につかむには、直接大学に聞くことが一番です。試験日程や試験科目、受験資格について確認し、大学編入学試験要項、過去問題の郵送を依頼します。その際、その大学での設置講座がわかるような資料(大学案内・履修要項など)をあわせて送付してもらうとよいでしょう。自分が勉強したいと考えていることが本当に勉強できるのか確認する必要があるからです。また、単位認定や編入で取得できる資格などについても、問い合わせてみるとよいと思います。

もちろん、問い合わせの前には大学のホームページをまず確認しましょう。最近は、ホームページで大学編入学に関する情報を公表する大学が増えました。ただし、すべての大学ではありません。特に、欠席募集の場合は情報を載せないことが少なくありませんので注意してください。

在籍短大・大学と異なる学科へ編入できますか?

それを可能にするのが大学編入学の大きなメリットです。しかし、大学によっては他学科からの受け入れに厳しいところもあるので、受けたい大学の情報はしっかり集めておきましょう。

というのも、理工系や家政系、看護医療系学部などの自然科学系学部では、同系統学科出身者のみを受け入れることがあるからです。社会科学系学部や人文科学系学部の場合、このような限定はあまり見られませんが、反対に同系統からの受験を認めないケースがまれにあります。その他、文学部では女子大を中心に、同系統学部からの編入に限定しているような場合もあります。

在卒校の成績は合否に関係しますか?

短大生が指定校推薦・公募推薦などの推薦編入や内部編入を志望する場合は、短大の成績が重視されます。一般編入に関しては、規律に厳しい女子大や一部の国立大学などで成績を見ることがあります。また、試験科目が小論文・面接のみの大学でも成績が参考にされます。

しかし、語学+専門の筆記試験を行っている大学の多くは、筆記試験でしっかりと結果が出せれば、在卒校の成績があまり良くなくても合格できます。反対に、短大や大学での成績がいくら良くても、筆記試験が不出来では合格はできません。成績は良いに越したことはありませんが、学力考査がある場合はその評価が優先されると考えてください。

予備校選びのポイントは?

大学編入に必要な情報が得られること、試験内容に適した授業と受験対策・個別面談ができるかどうかが大切です。

大学編入対策の予備校は、ここ10年くらいの間に、次々と数が増えました。その中でも当校は全国に先駆けて転部・編入の指導を行っている、いわばパイオニア的存在です。ここでは、手前味噌ではありますが、予備校がどのようなサポートを行っているのか、あるいは行うべきか説明しましょう。

予備校が受験生から求められるのは、

  • (1)情報提供
  • (2)試験内容に適した指導
  • (3)個別面談による目的意識の確認作業

の3つです。

予備校選びにおける最大のポイントは、何といっても(1)の情報量です。過去問題や受験に関する情報はどの程度揃っているのか、新年度の試験日程表などを作成して配布しているのか、大学別の面接状況や単位認定に関するノウハウを持っているのか、これらを把握しておくことが大切です。過去問題や受験に関する情報がまったくなければ、間違った勉強を学生にさせてしまうことになりかねません。

中央ゼミナールでは、全国すべての大学の編入学試験要項を揃え、また、過去問題についても公表している大学はすべて収集していますし、それ以外の大学は受験生から受験情報を提供してもらうことで、試験の傾向がつかめるようにしています。そのいずれも、校内生には自由に閲覧できるようにしています。さらに、「まるわかり大学編入」、「新年度試験日程表」、「受験体験記」「大学編入学試験大学別面接実施状況」などを校内生に配布しています。これらの情報を個人で得ようとすると容易なことではありません。このように情報が豊富で学生に対するケアのある予備校に通学すれば、情報収集にかける時間は少なく済む上に、人より多くの情報を得て対策することができます。

次に(2)ですが、語学にしても専門にしても、実際の出題に適した授業内容と論述力の養成を重視します。そのため、授業では編入試験の過去問題を教材として使用し、専門は各講師が過去の出題傾向を分析し、最頻出分野から授業で取り上げていきます。いずれも学生の作成した答案を添削指導します。一般入試の予備校のような、大教室で講師の解説を聞くだけでは、力はつかないのです。

そして(3)です。中央ゼミナールでは、志望理由の書き方や面接に関するガイダンスを年に数回実施し、さらに、個別の面談で指導しています。志望理由や面接は合否につながることもあるので重要ですし、自分の考えていることを文章にしたり、人に話したりすることは、案外難しい作業です。自分では気がつかないうちに独りよがりになっていることもあります。中ゼミでの志望理由書の添削や模擬面接を通して、漠然と考えていた大学編入学試験の動機が具体的になり、それがまた、勉強の意欲にもつながっていくのです。さらに志望校選択の相談、学習相談から、さまざまな悩みまで、孤独な編入試験受験者の支えとなるべく、約30名の学習指導スタッフや多くの授業担当者が、毎日、個別面談を実施しています。

大学編入の筆記試験に関するご質問

編入の筆記試験はどのようなものですか

外国語と、専門論文または小論文で、選択式ではなく記述式の問題が多く出されます。

外国語は主に英語ですが、英語とひとくちにいっても専門性の高い内容になっています。また、大学によっては、第二外国語で受験できるケースもありますし、英語と第二外国語の2科目が課せられることもあります。近年では、英語試験に代えてTOEIC/TOEFLのスコアを提出させる大学も増えつつあります。

専門論文は、一般的には、受験する学科の専門基礎レベルと考えればよいでしょう。ただし、出題分野やレベルは学部・学科や受験校のレベルによってさまざまです。たとえば、法学部であれば法学概論、実定法学、政治学、そして、法・政治に関わる時事問題からの出題が考えられますが、大学によって、上記のうち1科目の勉強で対策が十分な大学もあれば、広く法学・政治学の分野から出題される可能性があるためさまざまな範囲をおさえておかなければ対応できない大学(旧帝国大学法学部など)もあります。英米文学科の場合、専門論文がなく英語試験のみの大学もあれば、英語試験以外にリスニング、英米文学史・英語学などの専門、小論文(専門に関するもの・一般的なもの)などから出題される大学もあります。英語の試験内容も、大学によって異なります。このように、学部・学科ごと、受験校のレベルごとにさまざまな傾向が見られる専門論文ですが、多くの大学編入試験要項には「専門」あるいは「論文」としか、書かれていないのが普通です。そればかりか、大学によっては、専門性の高い論文試験にもかかわらず「小論文」と表記しているところもあります。

小論文は、実質専門論文に近いものと、一般知識を問うものがあり、中央ゼミナールで小論文と表記するときは後者のほうです。専門論文と小論文を2科目とも出題する大学(英語を含め3科目)もあります。

過去問はどこで見れますか?

一般入試と異なり、大学編入では過去問の入手はけっして容易ではありません。ホームページなどで公開している場合はよいのですが、非公開としている大学も多く、かつ、過去問集として市販されているものもありません。したがって、公開していない大学の場合、大学側に直接問い合わせることで、配布してもらったり、直接赴いて閲覧させてもらったりするほかなく、それも許されない場合は個人で入手する手段はなかなかありません。中央ゼミナールでは、学生さんが持ち帰ってくれた過去問を過去十数年分保管していますので(問題持ち帰り不可の大学は、なるべく詳細な情報を残してもらっています)、圧倒的なデータ量を活用して受験対策を行っています。

英語は一般入試と同じ対策で平気ですよね?

そう考えるのはちょっと早計です。編入試験では、大学の一般入試とは違い、受ける学部ごとの専門的な内容の英語試験が課されます。難関校では、専門の洋書を和訳・要約させることも珍しくありません。また、解答は選択式ではなく、ほとんどの大学で記述式の問題が多く出ます。

中央ゼミナ-ルでは、編入試験の英語を3つのタイプに分類しています。

(1)大学院入試型

受験する学部・学科の専門に関する英文(法学部なら法律や政治に関する内容)の全訳、要約、下線部和訳、記述式設題などの内容です。社会系学部(法学部・経済部・社会学部ほか)のほとんどがこのタイプであり、人文系学部(文学部、語学部、史学部、哲学部ほか)でも多く見られます。英文学科や英語学科の場合は、エッセイや英作文がプラスされます。問題量や専門性の浅深は大学によってさまざまです。

(2)長文総合問題型

一般入試の出題のうち、長文問題のみを出題するようなタイプです。下線部和訳、適語補充、説明問題などが課されます。これに、文法問題、英作文などがプラスされることもあります。難易度は大学によってさまざまです。人文系学部の一部にこの傾向が見られます。

(3)一般入試型

発音・アクセントから文法・英作文、そして長文まで幅広く出題されるタイプです。しかし、編入試験でこのような出題をする大学は多くありません。この場合、基礎的な問題が多いので、一般入試よりも難易度はむしろ低めになります。

以上のように、編入英語の特徴は、一般入試というよりは大学院入試に近く、出題の中心が長文和訳です。したがって、英語の学習も一般入試とは異なってきます。とにかく長文読解を主体に対策をすることが肝心で、単語・熟語の習得も欠かせません。法学部受験なら法律や政治に関する、経済学部受験なら経済や経営に関する専門単語も出題されるため、単語レベルは一般入試よりも上と考えてください。また、日本語として意味の通らない訳では、点数をもらえません。和訳については自然な日本語にすることを心がける必要があります。

英語じゃなくて第二外国語で受験できますか?

一部の大学では、編入試験で英語か第二外国語かを選択することができます。第ニ外国語についても、英語同様に大きく分けて次の3つのタイプがあります。

  • (1)和訳のみ出題する
  • (2)和訳+作文を出題する
  • (3)和訳・文法・作文と、総合的な学力を見る

第二外国語は、場合によっては一般入試よりも易しいレベルで出題されることがあります。それは、一般入試では高校3年間第二外国語を学んできたことが前提になりますが、編入では、大学入学後の一般教養で学ぶ第二外国語の修得レベルが前提になるからと考えられます。

英語がどうしても苦手な方は第二外国語での受験も一つの方法です。ただし、英語指定の試験を実施している大学の方が多いので、場合によっては併願校が少なくなります。よく考えて、選択しましょう。

大学編入の志望理由書や面接に関するご質問

志望理由書とはどのようなものですか?

自分がその大学・学部を志望する理由と、大学に入ってしたいことをまとめて書き、願書とともに大学へ送ります。面接試験がある大学では、面接官がその内容を読んで質問をしてきます。志望理由書は、大学があなたを求めている学生であるかどうか判断する材料になるわけです。

願書提出時に志望理由書を提出させる大学は、最近増えています。分量的にはさまざまで、多くの大学では800~1,000字程度だと覚えておくとよいでしょう。3,000字の志望理由書を課す大阪大学法学部のようなケースもありますが、これは特殊な例です。反対に、願書の一部に数行程度書かせる大学もあります。

書くべき内容は、そのままですが、志望の理由です。大学側がが編入生に期待するのは、勉強面で1年次から入学している学生に対する刺激剤になることです。したがって、目的を持ってしっかり勉強に取り組む学生が求められます。それを判断する材料が、志望理由書であり面接です。3年次に編入するのに、研究したい内容が具体的になっていないようでは、本当に勉学に対する意欲があるのか疑われてしまいます。面接の対策と共通することですから、甘く見ずにしっかりと、そして具体的に自分の気持ちを伝えるようにしましょう。

面接ではどのようなことを聞かれるのですか?

その大学・学部に入りたい理由、編入後に学びたいことなど、志望理由書の内容に即した質問がなされる傾向にあります。

  • (1)なぜ編入学を希望するのか
  • (2)編入学後に何を研究するのか
  • (3)なぜ、その大学を志望するのか
  • (4)将来の進路はどのように考えているのか

以上の4点は具体的に答えられるよう準備しておきましょう。その他、現在の大学・短大での状況などについて聞かれることも多いです。変わり種では、事前にテーマを与えてそれについてスピーチさせる、グル-プ面接、集団討論をさせるといった大学もあります。面接に関しても、事前に受験校の情報を入手しておくことが望ましいでしょう。

面接の合否への関わりはどの程度でしょうか?

一般入試と比べ、大学編入では試験科目が少ない分、面接が重視される傾向にあります。

ただし、どの程度合否にかかわるかは大学によって異なります。参考程度の大学もあれば、1次の筆記試験を通りながら最終的に2次の面接で落とされることもあります。しかし、参考程度の場合でも、筆記試験の結果がボーダーライン上の時は面接で認められて合格するケースもかなりあるのです。いずれにせよ、面接の対策はきちんとしておくべきでしょう。

大学編入制度や試験内容をさらに詳しく知りたい方は、『まるわかり!大学編入』もあわせてご覧ください。