マーチは、ローマ字でMARCHと書きます。
日本の私立大学では、「早慶」と呼ばれる早稲田大学(早大)と慶應義塾大学(慶大)が名門と言われています。
両校と同様に有名な大学である明治(Meiji)・青山学院(Aoyama)・立教(Rikkyo)・中央(Chuo)・法政(Hosei)の大学群は、その頭文字をとって「MARCH」と呼ばれることがあります。
第4回のコラムにも書いたように、MARCHの入試偏差値は私立大学のなかで第5位から第9位を占めており、いずれも有力大学です。
この5校のなかで、立教と青山学院はキリスト教系の大学ですが、キリスト教徒でなくても進学できます。
両校は、蔦の絡まる校舎やチャペルが伝統と文化を感じさせます。
明治・中央・法政の前身は法律学校であり、いずれも1880年代に創立され、130年近くの歴史と由緒を誇ります。
現在のMARCHは、文・理および学際系の学部を有する総合大学となっています。
学部学生の在籍者数は、最も少ない青山学院でも1万8000人程であり、最多の明治は約3万人の学生を擁しています。
ちなみに、私立難関校の略称としては、「早慶上理(そうけいじょうり)」という言い方もありますが、これは早大・慶大・上智大・東京理科大を指しています。
これらは、いずれも主に東京および関東(かんとう)圏に立地する大学です。
一方、関西(かんさい)圏に立地する有力大学については、「関関同立(かんかんどうりつ)」という呼び方があります。
関西・関西学院(かんせいがくいん)・同志社・立命館の各大学がそれに当たります。
これらの大学の入試偏差値は、私立大学の経済・経営系で第6位から第10位を占めており、やはり有力大学です。
大学院進学においては、日本の多様な大学(院)事情を知ることも、受験の第一歩といえますね。