自己紹介

 

来日留学生に向けたコラムを連載するにあたり、まずは自己紹介をさせてください。

 

私は現在、東京にある学校法人中央ゼミナールにて、来日留学生に向けた大学院進学コースを担当しています。

過去には、日本の金融機関に30年間勤務し、駐在員として北京と上海へ合計で8年間を過ごした経歴があります。

また、帰国後は日本の大学院にて「現代中国の金融・保険」および「現代中国論」を専攻し、博士号を取得しています。

今回は、私の思い出話に触れつつ、コラムの方針について書いていきたいと思います。

 

北京と上海への駐在中、商談相手の中国圏の方々とは、累計で150回くらい宴会をしたと記憶しています。

15年程前までは、中国での宴会といえばマオタイ酒のような強烈な酒による乾杯がつきものでした。

私はあまり酒が強くないので、だいぶ苦労した思い出があります。

宴会中に眠り込んだことが2回、ホテルの部屋に戻ったのち、崩れるように眠り込んだことは数えきれません。

それでも、楽しかった思い出のほうが強く、各地の名物料理に舌鼓を打ちつつ、ビジネスライクな関係にとどまらない親交を深められたことはいい思い出です。

昼間の商談では妥協の素振りすら見せない方が、夜の宴会では気さくに場を盛り上げ、一転してスマートなホストぶりを発揮する姿が印象に残っています。

このような付き合いの中で、中国人の友人もでき、日常生活や仕事の上で何度も助けられました。

 

私は、ある意味で、中国という大きな国の軒先を借りて、中国の人々の支援を受けつつ、人生を過ごしてきたわけです。

職を辞してから大学院博士課程を修了したのち、来日留学生の支援をしようと考えたのも、わずかながらも恩返しをしたいという思いがあるからです。

このコラムでは、これまでの私の経歴をいかして、留学生の皆さんの生活、日中のこれから、大学院進学情報などさまざまなことを扱っていきたいと思います。

是非、おつきあいください。