日中の違い

「日中の違い」というのは、大きすぎる話題ですが、違いが表れやすい冠婚葬祭について見てみましょう。

中国では、葬式の時に、極彩色の花輪を飾りますが、日本では白黒あるいは灰色など地味な色合いの花輪を飾ります。

中国の結婚披露宴では、招待状を持たない顔見知りが勝手に席に着き、食事をすることが稀ではありません。

しかし、日本では招待客とその席次がきっちり決まっており、適当にテーブルに着いて食事をすることはできません。

また、中国では、旧正月(春節)に新年のお祝いをしますが、日本では太陽暦の1月1日に新年を祝うことが多く、旧正月を祝う習慣は農村部の一部に残っているのみです。

中国の祭りでは、爆竹が鳴らされることが多いですが、日本ではほとんど爆竹を使わず、鉦(かね)や太鼓をならすのが一般的です。

この辺りは、「所変われば品変わる」ですね。

 

話は飛びますが、日本の理髪店(主に男性向けです)についてご紹介しましょう。

一つは、「伝統的な理髪店」で、カット・シャンプー・ブロー・ひげそり・マッサージなどがセットになっている店です。

整髪料は、3000~4000円くらいでしょうか。

もう一つは、「カットハウス」と呼ばれる店で、たとえば、カットのみで1000円と言った値段です。

日本在住の外国人のなかには、「伝統的な理髪店」のサービスを大変心地よいと感じて、繰り返し利用している方も少なくないようです。

私が日中の理髪店で違いを感じるのは、「整髪後の髪の長さ」です。

中国では、男性の場合、日本のスポーツ刈りの長さ+1センチくらいが標準的な仕上がりで、一般的にかなり短めですね。

中国の町の床屋さんは、値段が安くて仕事も手早く、なかなかいいと思うのです。

が、ときどき、洗髪のお湯が耳にジャボジャボ入るのが日本人には慣れないところです。

 

日中の違いについて、行事や生活習慣を題材にお話ししましたが、ほかにもさまざまなところで違いはあります。

留学生のみなさんも肌で感じている自国との違い、ときにはそれが研究テーマにつながることもありますよ。