大学編入の面接について

 今日は、ちょっと前まで書いていた、大学編入の面接について。
 10月14日は今年最後の編入模試なのですが、同じ日の午前10時30分から、面接対策ガイダンスを私の
担当で行います。印刷が間に合えば、その時に、大学別面接実施状況のぶ厚い冊子も配布します。校内生はぜひ、参加してください。校外生もよろしければどうぞ。
 ただ、今年はちょっと時期が遅かったかな。反省しています。8月の志望理由書ガイダンスの時に何人かの学生から、今度はいつガイダンスをするのかと質問されて、できるだけ早く…と答えたのですが、結局、面談に追われて、この時期になってしまいました。あの時、声をかけていただいた皆さんには申し訳なく思います。
 さて、今年の大学編入の面接で、なるほどなと思ったことについて、いくつかあげておきます。
 まず、面接時間が5分…という大学は、あまり面接を重視していないことを裏付ける出来事がありました。ある大学は、例年、面接時間が5分で、いろいろと突っ込まれそうな経歴の受験生の場合でも、簡単に終わっています。ですから、ここは面接は重視していないな…と思っていたのですが…。オープンキャンパスに行った学生が、その大学の先生から、「うちの面接は変な人を不合格にすることが目的だから、普通に話せれば問題ない」と言われたそうなのです。変な人というのも、どうかと思う言い方ですが、普通にコミュニケーションをとれる人なら問題ありません。先ほどの大学別面接実施状況のぶ厚い冊子には、面接時間も書いてあります。5分だったら、気楽に面接に臨んでほしいと思います。
 次に、今年もどこの面接室にあたるかによって、合否が分かれたケースがありました。編入の面接は、受験生がある程度の数いる場合、いくつかの面接室に分かれて試験が実施されます。結果的に、この面接室から合格が多い、ここの面接室は受かっていない…という、少々理不尽な結果が生まれることもあります。関係ないのでは…と思われるかもしれませんが、受かっていないところは面接官が厳しい、あるいは質問がわかりにくかったり答えにくい、受かっているところは面接官が穏やかで、わかりやすく質問してくれる…ということが実際にあります。まあ、こういうことが起きるのは、面接を重視するケースだけですから、さほど心配はいりません。
 わかりにくい、あるいは答えにくい質問とは…ということですが、たとえば、一度に3つくらい別々のことを質問されるケースがいくつかありました。受験生はそれこそ緊張していますから、1つの質問に答えた時点で、他の2つの質問がなんだったかわからなくなり、頭が真っ白になったりします。
 また、面接官が下を向いていて、聴いているかどうかわからない(当然、聴いているんでしょうが…)という場合も話しにくいです。一方で穏やかにうなづきながら聴いてくれる面接官もいます。こちらはとっても話しやすいです。私はこれを、面接官のあたりとはずれ、と呼んでいます。
 長くなりました。続き(があれば(^^;))は、また次回に。

引き続き、大学編入の情報収集について<その3>

情報収集の続きです。そろそろまとめないと、大学編入の面接に関する記事も中途半端に終わっていたような(-_-;)…。
そもそも学生指導に追われるうちに、いつのまにか、このブログの検索順位も下がり、最初の、編入志望者に広く貢献したい!という意気込みはどこにいってしまったのか…、という状態になっています。初心に返ってがんばりたいと思いますので、あらためてよろしくお願いします。
さて、情報収集について考えるにあたり、基本に戻って編入試験の内容を確認してみましょう。英語と専門科目、あるいは小論文での共通点は何か。答えは、記述式だということです。もちろん、一部学部学科、一部試験を除きますが、社会科学系、人文系の多くは、記述式での解答と考えてよいでしょう。
そこで勘違いが起こります。つまり、最後まで訳したから、最後まで書き切ったから、7割はとれているはず…という思い込みです。しかし、いくら解答用紙を埋めても、的外れであったら0点ということもあり得るのが、編入試験です。
これは前年も受験して結果が出ず、2年目へのチャレンジで初めて中ゼミに来たからよく聞くことですが、中ゼミで勉強して初めて、自分がいかにできていなかったか、なぜ自分が不合格だったかわかるというのです。なぜなら、中ゼミでは学生の答案を添削して評価するからで、書き上がったから点がもらえるわけではないと、実感するためです。でも、前年に試験を受けたときには、自分ができなかったこともわからなかったと言います。
このように自己評価の難しいのが編入試験です。したがって、面接で落ちたとネット上で語っている方が、本当は筆記で落ちている可能性は大なのです。このような状況に陥らないように、中ゼミの模試を利用するなどして、客観的な評価を得ることは大切です。
また、文章を書くのが好きで書き慣れていたり、本を読むのが好きで語彙や一般教養の知識が豊富な人には、有利な試験でもあります。「あまり勉強しなかったのに受かった、簡単だった」という感想を生み出すのは、受験生本人が元から持っている文章力、読解力なのです。でも、皆さんがネット上で読むのは、「勉強しなくても受かった」、「簡単だった」という言葉。ここにも落とし穴があります。
文章を書く力について、もともとどの程度の力を持っているのか、これは大きく合否に関わるところです。誰にとっても簡単な試験ではないということも、頭に入れておく必要があります。さらに言うと、これは今どこの大学にいるからこれだけ力がある…というものでもないということ。有名大学の学生だから本を読んでいるとは限らないし、その逆もあります。
いっこうにまとまらないまま、とりとめなく長くなってしまったので、今日はここまでにしたいと思います。今度の日曜日は埼玉県立の試験日。私が担任となっている中ゼミ生が複数受験します。中ゼミ生の、そして受験生の皆さんのご健闘を、心からお祈りします。

引き続き、大学編入の情報収集について<その2>

 中央ゼミナールで私が担任をしていた、看護、栄養系編入、社会人入試の多くが終了し、残りは今週末、来週末に数校という状況になりました。まだ、結果待ちの大学もありますが、この場を借りて、がんばって受験に取り組んできた中ゼミ生の皆さんに、中ゼミを信頼してくださったことに対する感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。皆さんとの半年間は私にとっても本当に有意義でした。いろいろなことを教えていただきました。本当にありがとうございました。もちろん、まだこれから受験の中ゼミ生もたくさんいます。編入試験の本番はこれからです。私もできるだけサポートしていきたいと思います。がんばりましょう。
 さて、今日は引き続き、インターネット上の情報について。
 編入試験に関する実際の受験者の情報の取り扱いには、さまざまな点で注意が必要です。いくつかあげてみたいと思います。
 まず、筆記試験の内容に関して。これはもちろん、参考になります。特に、昨今の編入試験では、著作権の関係で試験問題を公開しないところが増えていますので、誰もが知りたい情報です。
 ただし、編入試験の問題紙は持ち帰ることができないケースが多く、試験問題とされる中には本人の記憶で再現しているに過ぎないものが含まれていることを、押さえておく必要があります。
 たとえば、中央ゼミナールゼミ生が書いてくれた受験情報。同じ大学学部学科を複数の人が受験することがありますから、複数枚の受験情報が提出されます。しかし、同じ試験であるにもかかわらず、試験問題に関する表現は様々です。論文課題は1行問題が多いのですが、それでも、どちらが正確なのだろう…と思うことがあります。
 これが課題文読解タイプの問題や英文となると、すべての文章を暗記はできませんから、○○に関する内容と表現されがちです…が、そもそも読み取りを間違えている可能性もあります。もっとも、課題文が提示される場合、試験紙には出典を明記されているため、特に日本語の課題文については、わざわざ出典にあたって、情報を提供してくれる中ゼミ生もいます。でも、インターネット上では、著作権の問題がありますし、逆に難しいですね。
 もっとも、大学編入の試験問題を公開したり、場合によっては売買しているサイトもあるようです。
 以前も書いたと思いますが、中ゼミでは大学から過去問題を提供していただくとき、著作権上で何か問題が起きたときには責任をとるという文書を提出することが多くなりました。そのくらい、大学側はこの問題には神経質になっています。ですから、試験問題の売買を大学とは全く関係のないサイトが大学の許可を得て行っているはずはありません。当然、無許可です。気をつけなければいけませんね。
 ちょっと長くなってしまいました。この続きはまた。

引き続き、大学編入の情報収集について

 今日も引き続き、インターネットでの情報収集について、お話ししたいと思います。
 先日、中央ゼミナールの質問掲示板に、次のような趣旨の書き込みがありました。
 「インターネットで編入について調べていたら、大学をいったん中退しないと他大学を受験できないと書いている人がいたが、編入試験に失敗したら、もう元大学に戻ることができず、「中退」という扱いになってしまうのだろうか」
 この質問に関する私の回答は次の通りです。
 いったん中退しないと大学編入は受験できない…となると、大学2年生は誰も受験できないことになります。でも、実際は中央ゼミナールの編入志望者の多くは大学2年で、今の大学に在籍しながら2年次修了見込みで受験しています。ですから、中退してから他大学を受験することになる…は、明らかに間違いです。
 ただし、残念ながら、学則など何らかの形で自学の学生が他大の編入試験を受験することを規制する大学もあります。中ゼミの調べでは全国私立大学の30%程度です。具体的には学部長の許可が必要など。さらには退学しないと受験できないとするところも少数ですがあります。ネット上で書き込みをされた方はそういう大学の出身者かもしれませんね。
 編入に関する規定は自学の学生の他大への編入にしても、他大生を編入で受け入れるケースにしても、大学で様々です。ネット上で書き込む方の多くはご自分の経験を元にしていますから、当校のような専門家から見ると、?ということがしょっちゅうです。情報収集にあたっては、気をつけることをお勧めします。
 大学編入に関するネット上の情報に疑問を感じるケースはいろいろとあります。この話は次回に続きます。

大学編入~情報収集で気をつけたいこと

 今日は情報収集について。
 インターネットが一般化する以前は、編入試験の情報収集は大変でした。当校で出している『まるわかり大学編入』を片手に、大学に電話をかけて実施の有無や詳細について確認するしかありませんでした(これは中ゼミの場合ですが…(^^;))。
 今や各大学のホームページという強い味方により、本当に情報収集は楽になりました。大学によっては電話をかけると「ホームページをみてください」というところがあるくらいです(それもちょっとどうかとは思いますが…。電話代を使ってかけているわけですし…(=_=))。
 しかし、実はそこに落とし穴があることをみなさんは知っておく必要があります。まず、ごく一部ではありますが、未だに編入試験の詳細について、ホームページにアップしない大学があります。そしてもっとも困るのは次のケースです。
 先日、当校の質問掲示板に、ある国立大学のとある学部について問い合わせの書き込みがありました。そこは毎年7月に試験要項を配布しているのに、9月になってもホームページが昨年の情報のまま…、何か事情を知っていますかという質問でした。
 答は簡単です。おそらく大学のうっかりか怠慢。実は予定通り7月に新しい要項が出ており、中ゼミにはとっくに届いていました。ホームページの改訂が終わっていなかっただけなのです。旧帝大でこういうことがあるのか…と思われるかもしれませんが、実はほかの旧帝大のある学部でも同じことがありました。出願直前まで新しい情報がアップされなかったのです。
 もちろん、私立大学でもこういうことは当然あります。関西地方のある大学ですが、昨年から編入を始めて、今年は試験時期が9月になる、ということまでは、情報収集のための電話かけで聞いていました。ところが、7月になってもホームページに新しい情報がアップされません。関西在住の通信サポート生からそれを聞いて心配になり、大学に電話をかけたところ、びっくりしたことに、電話をかけたのが月曜日で、その週の間に出願が締め切りになるというのです。
 急いで学生に連絡を取り、あわてて書類を集め準備して、何とか出願には間に合いましたが、冷や汗ものでした。試験は聞いていたとおり9月で、締め切りは2ヶ月も前だったのです。かつ、出願締め切りの時点でも、ホームページには昨年の情報が載っていました。
 こうなると、意図的なものなのかと疑いたくもなってしまいます。本当に関心のある人は直接電話なりしてくると考えてのことでしょうか…。まあ、いずれにしても想像にすぎないのですが。
 受験生の皆さんは、昨年の情報を確認しつつ、大学には積極的に電話をかけて情報を収集することが大切ですね。こわいのは、ホームページの情報をすべてだと思いこみ、気がついたときには出願が終わっていることなのです。
 

大学編入~志望理由書ガイダンスのお知らせ

 いつも急なお知らせで申し訳ありません。あさって、8月17日土曜日午後1時から、大学編入志望者のための志望理由書ガイダンスを実施します。担当は私です。約2時間を予定しています。
 中ゼミ生の合格の秘訣の一つに、志望理由書指導および面接対策があります。6月の大学編入フェアの時にもおおまかな説明はしましたが、今回はより具体的に、いろいろなお話をしたいと思います。校内生の方はぜひ、参加してください。校外生の方もお気軽にどうぞ。来ていただいた方に満足して頂けるように頑張ります。
 それではあさって、中央ゼミナールでお会いしましょう。

大学編入〜面接対策は志望理由書の作成から

今日から、一般的な大学編入の面接について述べていきます。仕事の合間ですので、途切れ途切れになるかと思いますが、ご了承ください。
大学編入の面接で想定される重要度の高い質問が4つあります。すべて志望理由に関連するものです。
具体的には、次の通りです。
①なぜ、その学科へ編入を志望するのか 
 学科を出身学科と変える場合も大事だが、同じ学科への編入はより明確な理由を求められることがある。
②編入後に学びたいこと(研究テーマ・学習計画) 
 3年次から入学する編入では勉学に対する意欲を問われる。卒論・卒業研究・ゼミなどについて、説明できるようにする。
③なぜ、その大学を志望するのか 
  編入では勉強に対する意欲とからめて、大学の選択理由を述べる。偏差値が高い、就職に有利は本音でも×。
④卒業後の抱負・進路 
   大学で学んだことをどう生かすか、一貫性のある内容にする。将来計画も編入を志望する理由の一つと位置づけできる。
 そして、中央ゼミナールでは以上の4つを、志望理由書で書いてもらっています。志望理由書が4段落になるわけです。

 それでは志望理由書とはなんでしょうか?   次回に続く
  

筑波大学編入試験の面接②

筑波大学の試験結果が先月24日に発表され、私が面接や志望理由書の指導をしていた学生5名が合格しました。看護3名、理系2名です。とりあえずホッとしました。
面接についていうと、看護の合格者2名に聞いた範囲では、すべて事前に想定し準備した内容で、突っ込みが入ったところも練習ずみだったとのこと。よかったです。実は面接官によっては、「??」というような質問をすることもあるのです。
一般に編入試験はいくつかの面接室に分かれて行われます。ここで運・不運が生じることがあります。中ゼミで想定している面接での応答は、ある意味、受験生の自己PRです。なぜ、編入したいのかを、学びたいことと一緒に、面接官に意欲を感じさせながら伝えるのですから。当然、力を入れて準備もします。しかし、面接官によっては志望理由を全く聞かずに、「??」な質問で終わることがあるわけです。
たとえば、筑波の看護でも数年前に、「子どもの頃、どんな遊びをしていたか」といきなり聞かれたことがあります。小児看護学を希望しているのであればまだしも、全く想定外の質問でした。中ゼミ生の一人はとっさの切り替えができずにあがってしまい、面接がうまくいかなかったとのこと。学力的には十分な人でしたが、結果は不合格でした。一方で別の面接官の部屋では想定通りのことを聞かれて無事に面接を終え、合格した人がいます。面接の出来だけで合否が決まるわけではありませんが、実際、結果は明暗が分かれました。
これはある大学のオープンキャンパスで学生が教員から聞いてきたことです。そこの大学では編入試験の面接で質問することをあらかじめ決めておくそうですが、中には突飛な質問をする先生もいるので、慌てないように…とのアドバイスだったそうです。こういう面接官にあたるのは、ある意味不運といえます。しかも、それがどこの大学でもあり得ると思って、備える必要があります。
といっても、そのようなイレギュラーな面接に備えるのは、現実的には難しいです。いろいろな人と面接練習をして慣れるしかないわけですが、実はこれも危険です。たとえば中ゼミにもいろいろな考え方、価値観を持ったスタッフがいるわけで、普段、指導を受けているスタッフとは異なることを言われることもありえます。それは混乱につながります。まずは、想定内の質問にきちんと答えられるよう準備するべきですね。
長くなったので、いったん、終わりますが、最後に理系の面接について。実は2名とも英語で志望理由を話すように言われたとのこと、これは想定外でした。理系では珍しいことです。もっとも、筑波は来年から理系全学部で英語試験がなくなり、トイック・トフルのスコア提出になります。英語によるコミュニケーション能力を重視しているということでしょう。
しばらく、面接の話を続けようと思います。そうそう、8月17日土曜日は、午後1時から、私の担当で「志望理由書・面接対策」ガイダンスを行います。6月に引き続き2回目ですが、今回の方がより具体的な話になります。気軽に参加してください。

筑波大学編入試験の面接

 今日は筑波大学理系学部編入試験の2日目で、面接が行われています。筑波は1日目が筆記試験、2日目が面接となっているのです。これは筑波が面接を重視しているためだろうと推測されます。当然、面接官の手元には、前日の試験結果が置かれていることでしょう。
 私は今年も看護学類受験者を中心に、生物資源学類志望者を含めて面接対策を行いました。今、中ゼミ生達がどのような思いで自分の番を待っているのか…、昨日の筆記試験はどうだったのか…、中ゼミで私もそわそわドキドキしています。
 実は10日ほど前に、今年の春から筑波の看護学類に編入した中ゼミOBからメールを頂きました。その中で、面接に触れているところを、本人の許可を得て掲載してみます。
 「編入試験ですが、2日に分かれています。看護学(注:専門科目)に重きを置いていると思っていましたが、必ずしもそうではありません。当たり前ですが、2日目の面接だけの日に挽回のチャンスがあるということです。
 今回入試の点数を見に行きました(注:筑波は成績開示あり)。自己採点より看護が悪くて、びっくりしました。 総合点を考えると面接の比重もしっかりありました。筑波は100100100と思っていいです。
 私は、面接は言いたいことが言えなかったと思っていましたが、どう評価されるのかはもう運? ぎりぎりまで宍戸先生とのやり取りを思い出していました。ぜひ今年受ける子がいたら面接で充分挽回できると伝えていただきたいです。
 とにかく試験が2日間あるっていうことは面接も重視しているということです。」

 もちろん、個人の感想という部分もあると思いますが、とても参考になりました。(メールありがとうございました。) 
 それでは他の学類はどうなのか…ということになりますが、これは長年、編入試験の指導にあたり、多くの学生から情報を得てきた私の印象では、必ずしもこの学類だから…ではありません。どういう考え方の先生が面接官なのか、が大きく影響するのです。
 ということで、これから何回かは、大学編入の面接試験について考えてみたいと思います。なお、先ほどのOBからは筑波大学について、他にも貴重な情報や楽しいエピソードを教えていただいたので、番外編で看護志望者に向けてアップできればと思います。
 中ゼミOBには、いつも本当に感謝しています。私やスタッフを通してOBからのさまざまな情報が中ゼミの後輩へ伝わっていく…、それも中ゼミの大きな魅力なのだと心から思います。

編入試験アレコレ

編入試験って実は30年以上前からあったって知っていますか? 現に中央ゼミナールの名物講師、S先生は、30数年前に短大から4大へ編入したという経歴の持ち主。そして、当ステップアップサポート部の始まりは、今から33年前。それが、ここ7、8年くらいで熱くブレークしたのは、まずは少子化・不況で大学経営も生き残りをかけた冬の時代に入り、学生確保の一つの手段として編入が注目されたことにあります。関西の立命館大学はさすがに早かった。既存の学部学科に多くの編入定員を設置したエネルギーにはびっくりさせられました。それ以降変わることなく、編入に関しては西高東低。慶應義塾は自大学通信教育学部からの編入しか(それもむちゃ難関)実施していないし、早稲田も二文や社学(H13から一般編入開始)を除くと学士編入のみ。欠員募集でも良いから一般編入試験を実施してくれると、大学側も受験料収入が入ってよいと思うのですが…さすがに早慶、経営的には余裕と言うことでしょうか。
第二の理由は、4大進学が難関だった頃に、もともと4大志望だった短大生や目的を持った学士が意欲的に編入し、大学でも頑張って勉強したこと…、大学がレジャーランド化したと言われる時代に「編入生、やるじゃん」という印象を大学側に植え付け、1年から入学している学生達の刺激剤になると大学側が考えたことが、編入生受け入れが進む一因となりました。つまり先輩方の頑張りです。名古屋の教育に行った中ゼミ生からは、「先輩方がよほど頑張ったのか、編入生は出来ると思われているので、大変。でも、この伝統を守っていきたい。」という感想が寄せられています。大阪の法学部に編入した中ゼミ生からは「編入生は年齢もさまざまで20歳なんてまだまだ。それぞれがしっかりと目的や勉強したいことを持っているので刺激になる」との感想。ただし、一方で、昔から中ゼミが編入・転部について使っていた「敗者復活戦」を通り越して、「リベンジ」受験する人も増えてきており、志望の大学へ編入したはよいが、その後何をしたらよいかわからない、っていうケースもあるようです。きっかけは何でも良いのですが、編入は入った後に何を勉強したいのかと云う目的意識が大事です。そこだけは明確にしておいてほしいと思います。
手前味噌ですがもう一つ、中ゼミもここ10数年、編入という制度を知っていただきたくて、資料集を作って全国の短大に配付したり、市販本を作ったり、頑張ってきました。今はいろいろなところが編入に関する本を出していますが、何もないところから始めた10数年前は、大学に電話しても教えてもらえず(というか大学職員も編入に関する知識がない)、本当に苦労しました。今の編入人気に一番驚いているのは、私かも…。 
お待たせしました。それでは本題に入りましょう。なお、この「部長の独り言」の部分は、1月に1回更新する予定です。(え? 不要ですか。 ん?、私の楽しみということでお許し下さい。)