大学編入~合格体験記から学ぶこと③

 合格体験記を読んでいると、合格者への共通点に気づきます。それは、方法はさまざまですが、自分で決めたことを最後までやり通した、ということです。
 さまざま…というのは、たとえば、朝は○時に起きて学校に行く前に○時間勉強し…など、1日の勉強時間や睡眠時間をしっかり決めて、毎日きちんとやっていた…、やると決めた問題集をすべて3回ずつこなした…、いつまでにTOEFL・TOEICで○○点を取ると決めてほぼ目標を達成した…など。
 さらには、中ゼミの授業や小テストのための復習・予習だけはしっかりやった、先生に指示された問題集をきちんとこなした、中ゼミの帰りにその日の授業の復習を終わらせてから帰宅した…など、あげればきりがありません。中には自宅でトイレに行くときにも単語帳を離さなかった…という方もいました^^;。
 私は思うのですが、必ずしもすごくこなすのが難しいことである必要はなく、たとえば毎日英単語を20語覚える、問題集を何ページやる、新聞を必ず読む、でもよくて、大切なのは毎日続けることではないかと。それが自分に自信を持つことにつながり、合格に結びつくのではないでしょうか。
 体験記を読んでいると、あれもできなかった、それもおわらなかった、でもこれだけは続けた…という言葉の出てくることがあります。私はそこに勝因があると思います。
 もう、ずっと前のことですが、編入の勉強が大変だからと途中であきらめた学生がいました。その学生は入学相談の時からお父様が同席し、むしろ、受験に積極的なのはお父様の方でした。受験を断念するという連絡もお父様からで、その時におっしゃったのが、「編入はダメだったけれど、今度は公務員予備校に行かせて、公務員試験には合格させる」
 もちろん、私に口を挟むことはできませんが、内心、残念だけれども同じことの繰り返しだろうと思いました。何をするにも最初はゼロからですし、自分で努力して積み上げていくしかありません。編入でできなかったことが公務員試験でできるとは思えませんし、何よりも受験生本人の意欲が感じられませんでした。もちろん、私の間違いだったということもありますし、そうであったことを願ってはいますが。
 今のエピソードは極端な例ではあります。受験生の多くは、もっとがんばる必要があるとわかっていながら、「今日は疲れた」、「たまには友達と遊びたい」など、つい日課を休み後で後悔する、この繰り返しというでしょう。気持ちはわかります。でも、それで結果を得られるでしょうか。
 多くの方が、一般入試の失敗を取り戻したいという思いから受験しているはずです。同じことを繰り返さないように、目標に到達するためには、一歩一歩、自分で決めたことを自分で続けて努力していくしかありません。そして、自分を客観的に見つつも、これだけは続けているという自信を自分でつけていくことです。それを教えてくれるのが合格体験記なのです。
 最後に、体験記に書かれていた言葉から。「編入は人生を変えることができるプラチナチケットですから、最後まで信念を粘り通してください。」