Go To Eatのトリック

理系人を目指す皆さんこんにちは。

gotoキャンペーン、なかなかに世間をにぎわせていますね。

今日は「GO TO EATキャンペーン」が、どれほど得なのかを数字で考えてみましょう。(理系人らしく・・・)

そもそもこのキャンペーンは、次の2つに大きく分かれます。

  1. 食事券タイプ
  2. ポイントタイプ

1の食事券タイプはシンプルで、回数券のようなイメージ。10000円のチケットで12500円分食えるというものです。

問題は2番です。「オンライン予約で一人最大1000円分ポイント還元」というもの(予約の仕方や適用となる条件はこの記事では割愛します)。さて、この場合どれだけ得するのでしょうか。

例えば、ある家族が5人でお寿司を食べて6000円かかったとしましょう。

5000円分のポイントバックがあるので、実質1000円で食べれた。

と考えがちです。しかしこれは明らかに誤り。ポイントがあろうがなかろうがお寿司を食べて6000円かかっているのです。つまり、ここで終わっているようでは、GO TOの恩恵を全く得ていないことになります。

それでは、この家族に5000ポイントが発行された後、もう一度5人でお寿司を食べに行ったところ、5500円かかったのでポイント清算をして500円だけ支払った、場合はどうでしょう。

5人で500円でお寿司が食べれた!

と考えがちですが、これも誤りです。この家族は1回目に6000円払っているのですから、2回のお寿司ディナーで6000円+500円=6500円かかっているのです。1回あたり3250円、1食一人当たり650円(のべ10食分ですから)かかっている計算です。

どうでしょう。「実質1000円」「5人で500円」というまやかしに引っかかってはいませんか。「2回寿司に行って1食あたり一人平均650円」で食べただけなんです。キャンペーンがなければ2回で6000円+5500円=11500円かかっていますから、1食あたり一人平均1150円だったことを考えれば少なくとも損はしていませんが、家で食べるよりは当然高いですし、なんならみんなでうどんでも食べに行った方が値段的には安いのです。

ちなみに、GoToEatはポイントで支払ってもさらにポイントが加算されるようですので、キャンペーン期間内にたくさん外食をすればするほど、1食当たりの食費は0円に収束していきます。

同じ家族が別の日お寿司ディナーをして6000円(3回目)⇒さらに別の日に5200円(4回目)⇒さらに別の日に5500円(5回目)とつづけてGoToを使ったとすれば、

5回の食事で、6000円+(5500円ー5000円)+(6000円ー5000円)+(5200円ー5000円)+(5500円ー5000円)=8200円かかったことになりますから、1食あたり一人平均328円となります。ここまでお寿司を食べ続ければ、だいぶ安く感じますね。

さてどうでしたか?キャンペーンの内容を正しく理解すること(国語力)、平均の考え方を正しく使って計算すること(数学力)は、こんなところでも役に立つのです。