買占め⇔独創性

2021年10月31日

理系人をめざすみなさんこんにちは。

マスクをはじめとする様々なものが品薄となっていますね。理系人として今日の状態をどう受け止めるべきなのかを考えてみましょう。

このような事態の直接的な原因は、普段必要な量を超えて多めに買う消費者がいること、普段は必要ないのに買占めを行う消費者がいること、需要が追い付かなくなることを見越した転売目的の消費者がいること、などがあげられます。このような消費者たちをAグループしておきましょう。

次に訪れるフェーズはメディアや政治家からの発信で、要約すると「こんなことをする消費者はおろかなので、冷静な皆さんはやめときなさい」といった内容です(実際はもう少しオブラートに包まれてはいますが。。。)。SNSなどを見ていても、自分が購入しているにもかかわらず、品薄な状態を投稿する記事がたくさんあります。これらの情報を受け取ったBグループの消費者たち(Aグループよりもかなり多いはず)は実際に買いに行って商品がないことに気づき(この時点ではもう手遅れで購入できない)、Aグループから高額の商品を買ったり、周りに内緒でこっそり並んで買ったり、SNSで品薄状態を発信したり(これは最悪の選択)、、、、あとはくりかえしです。

このストーリーは過去に何度も起こっているのでいわば再放送のようなものです。

あるインターネット上の記事では、これをゲーム理論という経済学の理論にあてはめて、「Aグループがゲームの勝者でBグループがゲームの敗者である」、「経済学上当然の結果である」、などともいわれています。

なるほど確かに一理はありますが、ゲーム理論で片づけられるとちょっと悲しいですね。私は本当に必要なものは買えてはいますし、モノがなくなれば代わりの何かで何とかなると考えている人間です(もし紙マスクが欲しくなった時に買えなかったらある意味敗者かもしれませんが)。

理系人になるには独創性が必要です。今あるもので、今できることをする。誰かのマネやメディアからの情報の二番煎じじゃなく、自分にしかできないことや自分だけのアイディアをひねり出すことが必要なのです。

日本はいま本当にえらいことになっていますが、これを逆手にとって独創性を磨く訓練をしてみてはいかがでしょう。あえてBグループに入ることで、本当の勝ち組に必要な資質が磨かれるかもしれませんよ。