コロナ

理系人を目指す皆さんこんにちは。

2019年末から世界中を震撼させているコロナウィルスのことは、理系人でなくとももうご存じのことと思います。

予防にはどんな対策が有効か、などという内容はこのブログのテーマではありませんので、正しいメディアリテラシーをもって、ご自分で調べてください。

さて、私が気になったのは、「コロナ」という名前です。私は中ゼミで地球科学を教えていますし、ビールも好きですので、このコロナという言葉には、ウィルスの名称として受け入れるには時間がかかりました。

地学分野で「コロナ」と言ったら、太陽表面を取り巻くガスのようなもので、非常に高温なゾーンのことです。皆既日食の時に地球の影の周りに見える白っぽいあれです。

飲み屋さんで「コロナ」と言ったら、メキシコのおしゃれなビール、ライムを入れてラッパ飲みするあれです。

調べてみると、どうも語源は「王冠」をラテン語で「corona」(英語ではcrown)というようで、ウィルスも太陽もビールも同じこの「王冠(corona)」にちなんでつけられた名前のようです。

このように調べることによって、次のような知識が定着することになります。

  • 王冠をラテン語でコロナ(corona)、英語でクラウン(crown)という・・・語学の知識
  • 太陽の周りの高温部分はコロナという・・・・・地学の知識
  • コロナビールはメキシコ産・・・・・・・地理・文化の知識

地学を教えていると、プロミネンスとコロナを単語として間違って覚えていたり、どっちがどっちだかわからなくなっていたりする人をよく見かけます。でも一度でもこのように自分で興味を持って調べてみると、関連する知識って定着するものなんです。

みなさんも身近な出来事や気になる言葉をとことん調べてみてください。思わぬ知識が得られるはずです。