編入学試験募集要項の主な注目点①

 こんにちは、しらのです。

 編入対策の概要について一通り紹介してもらったので、今回は編入学試験の募集要項の主要なチェックポイントについて、整理してみたいと思います。

 

①募集人員

 ・・・「何人とってくれるか」に注目が行きがちで、それももちろん大事な情報ではあるのですが、一番重要なのは「どの学部・学科、年次で募集がかけられているか」ということです。募集学部・学科が頻繁に変わりがちな大学としては、法政、日本女子、同志社といったところが挙げられます。自分の目指す学部・学科に募集があるのかを、まず確認しましょう。

 

②出願資格

 ・・・四大在学中で編入を希望する場合には、当然編入時の単位取得(見込)数が重要な要件となります。2年次編入で30単位前後、3年次編入で62単位が一般的ですが、例外もあり、上智大学(3年次)は例年出願時に60単位を要求しています。なお、わずかながら例年取得単位要件に「外国語科目単位数」が含まれている大学もあります(例:明治大学文学部、旧大阪市立大学文学部、獨協大学)。

 それ以外の要件として、「短大卒」「高専卒」「外国教育機関で以上のような学校教育14年の課程修了相当」「外国大学等の日本校で学校教育14年の課程修了相当」「専門学校卒」「高校等専攻科修了」(いずれも「見込」可の場合が多い)などがありえますが、どの要件で受け入れるかは大学や学部によって大きく異なってきます。また、社会人が受験する場合には、英語試験を免除するなど、別の種類の編入学試験を用意しているところもあります。

 大学・学部の提示する以上のような要件のいずれかを満たしていれば、基本的には出身の学校どころか学部・学科にかかわらず、編入学試験を受験することが可能です。ただ、最近は外部語学試験のスコアを求めるところも多くなっているため、志望先に要求される具体的な点数があるなら、出願期間と併せて確認し、スコア獲得の戦略を練っておきましょう。

 

 次回は出願手続や試験内容について迫っていきます。(※2022/5/27 一部内容を追記しました。)