「日文系」ってどんな分野?

こんにちは、しらのです。

今回は日本文学・日本語学分野、通称「日文系」に関して、①編入後どんなことを学べる分野か、②どんな試験勉強が必要か、をご紹介します。


日文系で学べること

まずは最初に挙げた日本文学(国文学)、日本語学(国語学)です。

文学であれば、文学作品やその成り立ち、生みだした作家、そして作られた時代状況などに関心を当てます。言語学の方はそもそも「国語」と「日本語」の使い分け自体がおもしろいですが、種々の言語現象や日本語の歴史的変化、地域的差異、そして言語教育などに目を向けます。

それ以外にも、大学によっては日文系の学部・学科に、芸能や映像作品、衣食住などの生活史を専門とする教員や、特定地域の独自の伝統文化・習俗を追究する民俗学の教員が所属していることもあります。みなさんの行きたいと思っている大学にどんな先生がいるのか、ぜひぜひ調べてみましょう!



②-1 日文系の試験勉強~英語編

基本的にはこれに関して、分野によって大きな違いはありません。扱う内容がその分野寄りになるくらいで、中堅私立あたりなら選択問題の数が多く、いわゆる難関校ほど記述問題の比率が大きくなっていきます。

とはいえ、中でも日文系は比較的易しめで専門性の高くない文章が出ると言ってよいでしょう。したがって、基本的な語彙と文法を押さえ、それなりの長さの文を丁寧に訳せる力が求められています。中には筆記の代わりに外部試験のスコアを求める大学や、英語を課さない大学もありますが、あまり数は多くありません。


②-2 日文系の試験勉強~専門編

多くの大学で課されるのが、「現代文」「古文」「文学史」の3点セットです。いずれも大学受験レベルと考えてよいですが、古文ではとりあげられた作品の時代に関する知識を踏まえた問題が出ることもあります。また、特定の時代の文章を好んで出す大学もあります。

その中のさらに一部の大学で出されるものとして、「漢文」「くずし字」があります。漢文はまれに白文が出ますが、その場合はごく短文です。くずし字は聞き慣れない人がいるかもしれません。そば屋さんの暖簾(のれん)でこんな字見たことないでしょうか?

「生(き)そば」と書いてあります。今でこそ、ひらがなは“a”なら「安」由来の「あ」と決まっていますが、昔はさまざまな漢字を基にして自由にひらがなを書いていたんですね。そのバラエティ豊かなひらがなが「くずし字」です。上の「そ」と「は」はそれぞれ「楚」と「者」から来たものです。・・・言われてみれば、原型が残っている気もするでしょう? 大学によっては、この字(文)読める~?と聞いてくるところもあるわけで、どんな漢字がくずし字として使われるのか押さえておく必要があります。まぁ、あくまで一部の大学ですが。

あとは、いくつかの大学では「日本語学」「日本語教育学」が別に出題されます。日常的な言語使用の延長線上で考えられる問題もありますが、専門的な勉強を必要とするものもそれなりにあります。もちろん小論文を課す大学も少なくないので、その経験も積んでおきたいですね。

今回の紹介は以上です。

次回は英文系でお届けする予定です。それでは!