小論文を書く際の注意点

英文系スタッフのnobiです。今回は小論文を書く際に注意しておくべきことをいくつか書いてみようと思います。特に、小論文に取り組み始めたばかりの人を念頭に置いてお話をします。

◎書き始める前に「アウトライン」を作る
小論文は「序論・本論・結論」の3部で構成します(求められている字数に応じて、本論の段落の数は変わります)。何のプランもなく書き始めて、きちんと構成された小論文を書き上げることはできません。「それぞれの部分で何を書くか」を書き始める前に決めておく、すなわち、きちんと「ゴール」を見据えてから、解答用紙に文章を書き始めていきましょう。

◎小論文の目的は「読み手(=採点者)を説得すること」である
「テーマ型」にせよ「課題文型」にせよ、小論文では「あなたの意見」を書くことが求められます。「あるテーマについて知っていることを、ただただ羅列した文章」は小論文ではありません。

・その小論文での主張を「1つ」にしぼる
・その主張を「序論」で明確に書く

ということをまず意識しましょう。

◎1つの段落に1つのトピック
序論で主張を言い放っただけでは、読み手を説得することはできません。その意見に対して適切な根拠を提示する必要があります。小論文の本論ではこの「根拠(理由や例)」を述べていきます。800字程度の小論文であれば、本論の段落を2つ準備します。
本論の段落を書く際には、各段落の内容的な「まとまり」に注意しましょう。ここでも「知っている内容の単なる羅列」は避けるべきです。「思いついた内容をできるだけたくさん書いておきたい」という気持ちも理解できますが、「段落が内容的なまとまりを欠く」ということは減点の対象となります。アウトライン作成の際に(ある意味、心を鬼にして)内容の取捨選択をしましょう。
その段落を読み終わったときに「見出し」を付けることができるか、ということを目安にするとよいでしょう。

◎結論で余計なことは言わない
結論部分の役割は「本論のまとめ」と「主張を述べ直すこと」です。
「最後をかっこいい台詞で締めたい」「本論で書けなかったことを結論に書いておきたい」というような思いは捨て、「全体の首尾一貫性」を最優先して、結論部分を書き上げましょう。