編入学試験募集要項の主な注目点②

 こんにちは、しらのです。

 前回に引き続き、募集要項の主な注目点について見ていこうと思います。

 

③出願手続・書類

 ・・・まず確認したいのは「出願期間」です。多くの編入試験実施校では志望理由書が求められますが、それをいつまでに準備しなければならないかということを確認しなければなりません。

 また、外部語学試験のスコアの提出が求められる場合は、「いつまでスコアを上げることが可能なのか」も逆算しておくとよいでしょう。参考までに、多くの大学では「2年以内」のスコアであることが要求されます。

 加えて、在籍(した)大学で用意すべき書類にどんなものがあるかも、確認しておきましょう。主なものとしては、成績証明書、在学/卒業(見込)証明書がそれにあたります。大学によってそういった書類が用意できる期間には違いがありますし、特に海外関連の高等教育機関出身だと書類準備にかなりの期間かかるケースもあるので、注意が必要です。

 さらに、主に海外関連の高等教育機関出身の場合に、出願前に「出願資格の審査」が必要になることがあります。なお、例年出願資格にかかわらず資格審査を行なう大学としては、日本大学文理学部3年次のみ要)、大阪大学外国語学部があります。

 最後に、割と重要なのは提出期限の「書き方」です。「消印有効」なのか「必着」なのかで、実際に書類準備・作成の可能な期間が変わってきます。もちろん余裕をもって提出することが一番なのは言うまでもありませんが、志望理由書等書類のクオリティアップのリミットを正確に把握しておくことは、重要なことです。

 

④試験内容

 ・・・特に筆記試験が課される場合には、「試験時間」が重要になってきます。メインの志望校に関しては、できれば早めに直近の過去問題を入手しつつ、どれだけの実力が要求されているのかを、試験時間も考え合わせて計算しておくことが望まれます。問題自体の難易度が変わることはあっても、作業量全体が変わることはまずないので、大きな目安になります。

 

(※2022/5/27 一部内容を別記事に移しました。)

 

――今回のご案内は以上になります。他にも「振替可能科目」「教職科目について」など考えだしたら悩みは尽きないと思いますが、こうした事柄などは大学・学部単位で対応が変わってくるため、要項だけではわからない情報が欲しい場合は、大学に直接問い合わせることをお勧めします。

 そろそろ早い大学は募集要項を公開し始める時期なので、編入学試験を受けるつもりの方は、要項をしっかり読み込んで準備にあたりましょう。